【ヤング ブラック・ジャック・漫画作品について】
本作『ヤング ブラック・ジャック』は原典『ブラック・ジャック』同様、ブラック・ジャック (BJ) こと間黒男を主人公としていますが、彼の若かりしころを舞台とした前日談的な物語で、時代背景として1960年代後半の世相や国際情勢(大学闘争やベトナム戦争など)が多く取り入れられており、社会派ドラマとしての様相を呈しています。
間が医大在籍中に医師免許を取得するための勉強をしていた当時のエピソードが中心となっていて、さまざまな成り行きにより、無免許で手術を行うことになる過程が描かれるほか、彼の高校生時代やBJとして活動し始めてからのエピソードも描かれています。
『ヤング ブラック・ジャック』は、手塚治虫(原作)、田畑由秋(脚本)、大熊ゆうご(作画)による日本の漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ作品です。医療監修は後藤伸正氏。手塚治虫の『ブラック・ジャック』を原作とした漫画で、『ヤングチャンピオン』(秋田書店)にて、2011年No.24から2019年No13まで連載されていました。
なお、本作の内容はあくまでも田畑さんや大熊さんの創作物であり、原典へ直接続くわけではありません。しかし、その登場人物のほか、『ミッドナイト』や『七色いんこ』といった手塚治虫さんの他作品の登場人物や、スター・システムとして他作品の登場キャラクターをモチーフとした登場人物が多数登場しています。
【ヤング ブラック・ジャック・テレビアニメ作品の概要】
本作に先んじて2011年に同名のテレビドラマ『ヤング ブラック・ジャック』が放送されていましたが、若かりしころのBJを主人公にしている点は同じでありますが、本作とは全く無関係です。2015年10月から同年12月までTBS、CBC、サンテレビ、BS-TBSなどにて放送されました。
毎回の冒頭で、ネガポジを反転させた止め絵などに合わせ、OVA版『ブラック・ジャック』以降のアニメ作品でブラック・ジャックを演じている大塚明夫さんによるナレーションで作中当時の世相が語られるが、最終話ではこれがブラック・ジャックの独白だったということが明かされています。
キャラクターデザインは原作の大熊ゆうごさんの絵柄を元にしていますが、原典の手塚治虫さんの絵柄に近づけられており、作画スタッフにもOVA版『ブラック・ジャック』やよみうりテレビ版『ブラック・ジャック』に参加していたスタッフの面々が多数参加しています。原作を補完するようなアニメオリジナル要素が追加されたエピソードがあるかたわら、原作の要素が大幅にカット・改変された話もあります。
エンドカード(後提供イラスト)はさまざまなクリエイターが担当していますが、第11話では手塚治虫風の絵柄で知られる漫画家の田中圭一さんを起用することについて、放送前にアニメ側と原作側がそれぞれ公式TwitterでBD / DVDへの収録などにまつわる含みのある告知と謝罪を行い、放送当日には他作品への無断パロディでも知られる同時期放送のテレビアニメ『おそ松さん』風のイラストが放送されたことで、手塚るみ子さんから皮肉を込めた賛辞を送られた原作側が、公式Twitterで改めて謝罪するに至っています。
※一部ウィキペディアより引用抜粋しています。
【ヤング ブラック・ジャック・ストーリー】
時代は1968年。世の中では東大紛争が勃発し、学生運動が激しさを増す一方。とある大学の医学部に1人の奇妙な男が在籍していました。半白の髪、全身には無数の傷、傷跡を境に皮膚の色が違う顔面という姿をしています。医師免許を取得しようと、勉強に励むその青年の名は、間 黒男(はざま くろお)。
その天才的な医療技術の手腕によって、数々の奇跡を起こすことになる彼は、後にブラック・ジャックと呼ばれます。
恩師の本間丈太郎に憧れ、まっとうな医師になることを志していた間黒男が、無免許医となり莫大な医療費を要求するようになった経緯がここに明かされていきます。
👆2015年10月新番組「ヤング ブラック・ジャック」第1弾PV 【TBS】
★『ヤング ブラック・ジャック』・懐想記
8年前にテレビ放送された『ヤング ブラック・ジャック』。本作『ヤング ブラック・ジャック』で、B・Jはなぜ闇医者になったのか…手塚治虫さんの名作の前日譚を描く人気漫画作品が、ついに映像化されたことが大きな特長になります。
原作は「ヤングチャンピオン」にて連載中の人気漫画。手塚作品と同じくスターシステムを採用しており、「リボンの騎士」や「鉄腕アトム」の人気キャラたちも登場してくるところが見どころといえるでしょうか。
設定としては、ブラックジャックがまだ22歳の医学生で、なぜ無免許闇医者になったかを描くお話。キャラデザがかなりの美形寄りですが本作ではなぜか、傷のある裸もよく露出していますね(笑)。年代は1968年の設定なので、学生運動やベトナム戦争なども描かれています。
本作『ヤング ブラック・ジャック』は、なぜ無免許の闇医者になったかにウェイトにおいているいる展開でなかなかテンポもよくて面白い作品です。👍👍おすすめです。
懐想記・ブラック・ジャック連載誕生50周年を通して(私とブラック・ジャック)
このブラック・ジャック連載誕生50周年・特別編を最後にこのカテゴリで『ブラック・ジャック』を取り上げることはないと思います。なぜ、この『ブラック・ジャック』という作品群がなぜ世代を超えて愛されるのでしょうか?
僭越ではありますが、『ブラック・ジャック』を愛する一人のファンとして、7月1日で63歳を迎え、簡潔に人生を振り返りながら、考察してみました。一度だけお話します。
B・J自身が、天才的な医療技術を持つ、無免許の闇医者だからでしょうか?もちろんそれも魅力の一つです。
人として生まれて一生のうちに医療機関や医療にお世話にならずに生きていける人っているのでしょうか?そうした方もなかなか少ないと思います。『ブラック・ジャック』は、医師や医療といった私たちの身近にある世界を題材にしています。
架空の人物とはいえB・Jは、医療の世界の中で医師として人としてジレンマを抱えながら、医師として闘い続けていく姿は我々一人一人の心に残るものがあります。また現実の医療の世界の中にも、ジレンマを抱えながらも闘い続けている医師も大勢いることも、若い頃に医療機関の中で、医薬業の営業マンとして医師の常に傍にあり、この目でみてきました。
コロナ禍で医師をはじめ、医療に従事する方たちの存在の大きさを感じた方も多いのではないかと思います。
いつの頃からだろうか?良き先生の治療結果やムンテラの良かった先生にあたると「あの先生はB・Jだよ!」とか「ほっとしたわ。きっとあの先生B・Jですよ~💛」などB・Jという言葉が定着しています。『ブラック・ジャック』ほど、医療という身近な取り上げた題材でハートに響いてきた作品は、ほとんどなかったのではないかと思います。
今年も無事に誕生日を迎えることができましたので、余計かもしれませんが最後に個人的な話にのせて、私のB・Jという作品への思いをお話します。私が生まれてきた時、最初に私を抱きしめたのは母ではなく産婦人科T先生の話です。
私は、今から63年前の戦後15年後となる昭和35年に広島で生まれました。母体中にいた私の異変を感じたかなり白髪の医師が、緊急の帝王切開で取り出しました。その時の私の体は、全身が漆黒で心肺停止状態だったそうです。その私の姿をみて医師は、蘇生させるために繰り返し繰り返し、何度も何度も私の鼻から黒色に変化してしまった体液を吸い取っていったそうです。それでも、蘇生しないので、体の各部を何度も何度も叩いていったそうです。
かなり、しばらくして私は産声を上げたそうです。この時の状況は、中学の頃になって母から教えられました。母はT先生からこう言われたそうです。「この子は、体のどこかに障害がでるかもしれない。でもどんなことがあろうと、必ず育ててくださいね。」と。
母は私に言いました。「先生があきらめていたら、あんたなんかはこの世に生まれてきてないと!!」
自分の産まれた時のことを、母から聞かされました。何かにつけてヒステリック三昧の中学時代の私は、この先生にどうしても会いたくなって、その時の話をこの耳で聞きたくて、母子手帳を片手に友達と一緒に病院に探しに行ったことがあります。先生はその病院には在職していませんでした。なかなかその先生の情報もなかなかつかめませんでした。でも、人伝に聞きまわり、当時、その先生によくついていた看護師さんに出逢うことができました。
その看護師さんから、残念なことにそのT先生は、私が生まれて数年後に亡くなられていたことを聞かされました。「T先生は、戦後の被爆の広島の地で一人でも多くの命を救いたいからと先生自身も被爆の後遺症に苦しみながらも頑張っていらっしゃったんですけどねえ・・・。先生、白髪でしたけど、見た目より意外と若かったんですよ。被爆の影響でしょうねえ。実は先生も息子さんを戦争で亡くされているんだそうです。戦地でマラリアにかかってね。先生にとっては、何よりも辛かったと思いますよ・・。
私覚えてますよ、あなたが生まれた時のことを。先生すごく喜んでいらっしゃたんですよ。「がんばれ、がんばれ・・・」ってだきあげて、あなたを何度も頬ずりしてましたからね~。」
「亡くなられた先生のためにも二人とも頑張ってください」と当時のあの時の看護師さんの笑顔が、今でも忘れられない。
そんな頃に発表されたのが、手塚治虫さんの漫画『ブラック・ジャック』でした。私はこの作品に触れると、必ず、私をとりあげてくれた産婦人科医のT先生の姿をイメージしてしまいます。私にとっての『ブラック・ジャック先生』でした。医師という仕事は時に最大のリスクを負います。それでも可能性や、奇蹟を信じて闘い続けているのです。陰ながら私達の一番大変な時に支え続けるのが医師の仕事だと思っています。
でも現実、医師とて、一人の人間です。医師というリスクを負いながらも色んな葛藤の中で人生を生きていきます。もちろん、治療を受けた患者さんもそれぞれの人生を山あれば谷あり、生きていきます。私もそうでした。
39歳になって気づかされた生まれつき抱えていた目の障害。その時も網膜の部分をはじめ、私のズタズタに傷ついていた両目も奇縁から3人の眼科医の先生のおかげで助けられました。主治医の女医のH先生などは当時手術中、「我慢するのよ、動かないで、動かないで!!~」と叫ぶように座位の私の下半身にずっとしがみついていました。H先生も勤務先の変遷もありました。今では白髪が目立つようになっても私は通い続けています。緑内障の疑いの私へも先生は「そんなこと絶対、起こさせないわ!!」
脳梗塞の危険な状態であることを怒り、机をたたきながら知らせてくれた整形外科のw先生。私と同じ原因不明の難治性疾患を抱える皮膚科のU先生、「私と同じだよ、発症したら一緒に入院しよう!」ありがたい気持ちばかりです。
『ブラック・ジャック』の世界には、B・J自身と彼に向き合った人たちの人間の葛藤のドラマが描かれているからこそ『ブラック・ジャック』は、世代を超えて、その後ろ姿を愛するファンがあとを絶たないのだと思います。私は信じています。一人一人の人生にB・Jが付いていると思っています。
『ブラック・ジャック』、手塚治虫さんの作品の中で、最も苦しい思いをしながらも生み出した作品だということが、感じとれると思います。ともすれば命が平然と軽く扱われているとも感じる今の時代。この作品の奥に秘められているメッセージを読み取りましょう。生成AIには不可能です。AIには痛みを感じる心はありません。血も流れていません。この作品の底に流れている不変のメッセージを人間が感じ読み取らないといけないと個人的には思っています。
最後ではありますが、拙い当ブログですが、いつもお立ち寄りいただき誠にありがとうございます。<(_ _)>
by nobusan
『ブラック・ジャック』は、最初に手塚治虫先生の原作漫画をまず読んでみることからお勧めします。TVシリーズ、OVAシリーズどれも素晴らしい出来だと思います。
【ヤング ブラック・ジャック・配信先(U-NEXT)】
★『ヤング ブラック・ジャック』
(2015年、全12話、見放題)
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【ヤング ブラック・ジャック・製作スタッフ】
- 原作:手塚治虫、田畑由秋、大熊ゆうご(秋田書店「ヤングチャンピオン」連載)
- 医療監修:後藤伸正
- 監督:加瀬充子
- シリーズ構成スーパーバイザー:高橋良輔
- キャラクターデザイン総作画監督:片山みゆき、三浦菜奈
- 美術デザイン:西田稔
- 美術監督:柴田正人
- 色彩設計:荒井めぐみ
- 撮影監督:染谷和正
- CGディレクター:秋元央(第1話~第2話)、軽部優(第3話~第12話)
- 編集:渡部珠未
- 音響監督:亀山俊樹
- 音楽:池田大介、古井弘人、秋山健介
- 音楽制作:ビーイング
- 音楽プロデューサー:藁科知之
- プロデューサー:田中潤一朗、橋本信太郎、植村俊一、市川真衣、福田順、佐藤誠、高野泰博、井川佑
- アニメーション制作:手塚プロダクション
- 製作協力:手塚プロダクション、日本コロムビア、秋田書店、クロックワークス、第一興商、ビーイング、U-NEXT、グルーヴ、ダックスプロダクション
- 製作:ヤング ブラック・ジャック製作委員会、TBS
【ヤング ブラック・ジャック・主題歌】
オープニングテーマ「I am Just Feeling Alive」
👆UMI☆KUUN「I am Just Feeling Alive」MV TVアニメ『ヤング ブラック・ジャック』OP
歌・作詞 - UMI☆KUUN / 作曲・編曲 - 徳永暁人
♬いい曲です。音楽の好みは主観と思いますが、「I am Just Feeling Alive」大好きな歌に👍👍
エンディングテーマ「オールカテゴライズ」
👆All Categorize - Takuto (Eng Sub + Romaji) [Young Black Jack ED] Full
歌・作詞・作曲 - 焚吐 / 編曲 - Neru
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★本ページの情報は、2023年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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※トライアル中もレンタル、購入は有料です。
トライアル終了後の料金は、登録日を1日目とし32日目に初回の月額プラン利用料(2,189円(税込))が発生。以後毎月1日に当月分の月額プラン利用料が発生します。
