🔶今日のアニメの徒然小道では、1983年にテレビ放送されたアニメドラマ『聖戦士ダンバイン』(せいせんしダンバイン)の当時のテレビ視聴、および配信先動画視聴からの感想(懐想・考察記)の投稿です。
【聖戦士ダンバイン:作品の概要】
『聖戦士ダンバイン』は、1983年(昭和58年)2月から1984年(昭和59年)1月まで放映された日本サンライズ制作のロボットアニメ作品です。オープニング映像上での作品タイトルは『聖戦士 Aura Battler ダンバイン』ですが、公式的にも一般的にも放映当時から『聖戦士ダンバイン』のタイトルで扱われています。
作品タイトルともなっているダンバインとは、主人公ショウ・ザマら「聖戦士」と呼ばれるパイロットが搭乗する昆虫をモチーフにした異形のロボット「オーラバトラー」の名称です。『無敵超人ザンボット3』から展開されたクローバーのアニメロボットシリーズ第7作であり最終作でもあります。
異世界バイストン・ウェルを舞台とするなど、新ジャンルに挑戦した内容の作品です。前作『戦闘メカ ザブングル』に引き続き宮崎駿のアニメーション作品を意識して制作されたといわれています。
劇中に登場するオーラバトラーは、全高が7メートル前後と比較的小型で、曲線を多用したメカデザインとなっていて、これまでのロボットが持つ直線的なデザインのそれとは一線を画しています。メカデザインを担当した宮武一貴は「富野監督はロボットと人間のフィギュアをセットにした商品展開を考えており、フィギュアの顔を主人公と判別できる程度の大きさにした場合、それに合わせてロボットも無理のないサイズに収める必要があった」と、その意図を説明しています。
ところが、当時の日本では、まだファンタジー的要素の強い世界観が一般には浸透していなくて、革新的な試みの作品にもかかわらず視聴者に受けいられず、結局、番組後半では路線変更として物語の舞台を現実世界に移すこととなってしまいました。
また、複雑な曲線で構成されたオーラバトラーは玩具化・プラモデル化が難しく、昆虫をモチーフにしたデザイン自体も子供受けがよろしくなくて、商業的にも不振に終わってしまいます。このことについて宮武一貴氏は「(昆虫は)僕らの子供の頃は馴染みが深かったのでスタッフ達には分からなかった」と話しています。また、宮武一貴は同時期の『超時空世紀オーガス』でも曲面主体の主役メカデザインを試みているが、これも、セールス的に不振に終わっています。
上記の通り、「聖戦士ダンバイン」は番組の特性上、多くの問題に見舞われたが、それでもポスト・ガンダムとして当時、各アニメ誌上で頻繁に特集が組まれていました。オーラバトラーの生物的デザインは低年齢層からは敬遠されたが、モデラーを中心とした若年層以上の間では絶大な支持を集め、放映終了後もガレージキットやアクションフィギュアが数多くリリースされ続けています。
OVA作品としては、TVシリーズの後日談に当たる『New Story of Aura Battler DUNBINE』の他、前述の『リーンの翼』、さらにはバイストン・ウェルを舞台としたパラレル・ストーリーの『ガーゼィの翼』が制作されています。
【聖戦士ダンバイン:ストーリー】
突如異世界に召喚され、戦いの場に送り込まれた青年ショウ・ザマは、それが侵略戦争であることを知り脱走します。抵抗勢力の若きリーダー・ニーや協力者のマーベルたちと共に、世界支配の野望に燃えるドレイクを阻止するため、戦いを挑んでいく。
【聖戦士ダンバイン:主なキャスト】
ショウ・ザマ:中原茂
マーベル・フローズン:土井美加
ニー・ギブン:安宅誠
チャム・ファウ:川村万梨阿
キーン・キッス:高田由美
リムル・ルフト:色川京子
バーン・バニングス:速水奨
ガラリア・ニャムヒー:西城美希
ドレイク・ルフト:大木正司
ショット・ウェポン:田中正彦
★『聖戦士ダンバイン』・懐想・考察記
本作は、中世風の異世界で二足歩行兵器が戦うファンタジーロボット作品です。昆虫的なフォルムの登場メカが、異世界の雰囲気を演出しています。物語後半では現実世界に舞台を移す衝撃展開が、本作の見どころになると思います。
オーラバトラーという特徴のあるメカデザインが何とも個性的です。前半部の異世界というファンタジー的要素を取り入れた作品というのもなかなか面白いです。バトルシーンもオーラの力で左右される戦闘も見てて面白いと思います。
そしてこの作品には、前代未聞の製作側のエピソードが残されています。
1983年2月、本作の放送がスタートしましたが、放送初期の頃から「聖戦士ダンバイン」は子供の間で人気がありませんでした。ダンバイン関連の玩具・商品は製作されても売れず、スポンサー企業は業績の低迷に苦しんだと言われています。
その玩具の売上不振を打開しようと、アニメのストーリーの中では、ウイング・キャリバーからオーラバトラーへの変形を売りにした新主役メカ「ビルバイン」の投入と、物語の舞台をバイストン・ウェルから現実世界へと移行させ、派手なロボットバトルを前面に打ち出すことなど物語の路線変更が図られました。しかし、努力もむなしく、メインスポンサー企業であるクローバーが倒産してしまいました。アニメ本放送のシーズンの途中で、メインスポンサーの企業が倒産するのは前代未聞・異例のことです。そこで、急遽、本作のプラモデルを販売していたバンダイが「聖戦士ダンバイン」のメインスポンサーとなり、新スポンサーにタカラトミーを迎えるという形で、ビルバインの玩具販売を請け負ってもらうことになりました。アニメ世界においては打ち切り当然必至の状況で、スポンサー側からの努力・工夫によって最後まで放送を続けられたアニメ史上初の稀有な作品といっても過言ではないと思います。
アニメ製作界の厳しい現実も、マンパワーを感じさせる素晴らしい作品の一つだともいえるのではないかと思っています。
こうして、「聖戦士ダンバイン」はアニメ番組の打ち切り危機から逃れることができたのです。
のぶさんおすすめの作品の一つ👍👍👍
【聖戦士ダンバイン:配信先(U-NEXT)視聴】
★『聖戦士ダンバイン』
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【聖戦士ダンバイン:製作スタッフ、放送データ】
企画:日本サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季
総監督:富野由悠季
キャラクターデザイン / 作画監督チーフ:湖川友謙
メカニカルデザイン:宮武一貴、出渕裕
音楽:坪能克裕
美術監督:池田繁美
音響監督:藤野貞義
プロデューサー:森山涇(名古屋テレビ)、大西邦明(創通エージェンシー)、中川宏徳(日本サンライズ)
制作:名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ
放送期間:1983年(昭和58年)2月5日~1984年(昭和59年)1月21日 全49話
放送局:テレビ朝日系列
【聖戦士ダンバイン:主題歌】
ダンバイン とぶ
▲オープニングテーマ
『ダンバイン とぶ』
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 網倉一也 / 編曲 - 矢野立美 / 歌 - MIO
このOPテーマ曲は、数あるアニソン史上の中でもトップクラスに入ってくる人気ある曲です。元プロレスラー・前田日明さんも新日本プロレス在籍当時の1983年、英国遠征から帰国した際に、入場テーマ曲としてこの歌のイントロのリピートを一時的に使用していました。
みえるだろう バイストン・ウェル
▲エンディングテーマ
『みえるだろうバイストン・ウェル』
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 網倉一也 / 編曲 - 矢野立美 / 歌 - MIO
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