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ライダーになろうとした男② 一途な男・・カズ

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のぶさん
私が、営業担当したところが、カズヒサの後任として、島原半島、諫早、大村、東彼杵などのかなりの広域エリアであった。

赴任したころ、営業所にやってきた一人の女性。

カズ「おお、やってきましたね。新しい先輩ですよ。さ、さ、ご挨拶して、」
「はじめまして。宜しくお願いします。今度、保険に入ってくださいね?」

実は、この人こそ、後に私の妻になった女性である。

その時は、全くそんな感情など持ち合わせていなかった。



↑ 長崎の夜の歓楽街、思案橋
カズと何度も飲み歩いたところ

島原などは出張で対応。予想外の転勤でもあったため、自分としても色々悩むことも多かったが、あいつは、そんな私の心中を察してか、色々気遣ってくれた。

「おまえもいいとこあるな。」
「先輩、困ったことあったら何でも言ってくださいよ~。遠慮なしですぜ~。」
「ところで、彼女とか好きな人とかおらんのか?」
「オッ!、先輩、ストレートに痛いところをつきますね~!」
彼は、お得意のメガホンを取り出し、運転中にも関わらず、窓を開け「りさ~~!!」

「何だよ、それ。なんでいつもメガホンなんだ?」
「俺の性分なんですよ。」「りさ~、りさ~、リサちゃ~~~~ん」
「いつまで叫んでるんだ!アホッ!」

週末は、汚い寮を片っ端から片付けていった。1カ月くらいはかかった。
「先輩、すごいっすね。片付けの神様ですね!!」
「早く、おまえも手伝え!」
「了解!」
彼とは襖を隔ててだったので、あいつの超ゴジラ級のイビキも何度聞かされたかわからない。
イビキだけならまだしも、寝言で『リサ~~~~~アア~~』
何とも・・・・(#^ω^)、何という男か??

ある日、私は
「りさって、どんな人だ?、俺に逢わせられるか?」
「グハッ!!先輩はなんとも、急所をつくのが・・・・」
「言えないのか?どこにいる!?・・・」
「飲み屋さんで働いているんですけどね。」予想していた返事だ。
何やら、にやけた顔をしはじめたので、
「メガホンはいい。今から行ってみよう!。そのりさちゃんとやらに・・・

ー とあるスナックにて -

「あ~、久しぶり。カズちゃん。こちらの人は?」
「今度赴任してきた先輩。」
「りさです。宜しく」
「こちらこそ。」中々、色白の可愛い美人である。
あいつ、この人のこと、どうも本気で好きらしい。傍で見ていて、わかった。
帰りがけ、何故かシュンとしたカズに言った。
「おまえ、分ってんだろ?」
「わかります?」
「ああ。人妻に本気で好きになっちまったのか?」
「俺、・・・」
「もう何にもいうな!」
「よくあることだよ。俺がおごってやるから、今夜は飲もう!」
「先輩!!」
アイツは飲み屋街、銅座の真ん中で、いきなり土下座して・・・
「おい、またメガホンかよ!」
「俺は、先輩に惚れました!!・・・・」
「ズッとついて行かせてください!!師匠と呼ばせてください!!」
「俺の人生、先輩に捧げます!!」
「あの~~、お前なあ、酔ってんのか?」
「先輩に嫌われたら、俺迷わず、この場で腹切ります。」
「もういいから、おまえの人生だ!好きにしろ。」
「ありがとうございます。」またメガホンで「俺のお師匠さまだあああ~~~」

なんて純情というか、馬鹿な奴だ。俺はこいつがかわいい弟のようにも感じた。

「師匠、こっちこっちですよ~~」
あいつの手招く、うしろ姿みながら、私も腹をきめた。
この地で、またちょっとがんばってみるか~~(^^♪って。

次回、ライダーになろうとした男③ 運命の試練。普賢岳火砕流、土石流のあと・・

のぶさん
Posted byのぶさん

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