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ライダーになろうとした男⑤ 瞬間・・・

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のぶさん
保険外交員の女性とあった。
保険の契約とか難しい話が終わったあと、「大変でしたね。」
「また、新しい恋でも探してみますよ。誰かいい人いたら紹介してくださいよ」
「そうですねえ。どんな人が合うんですかね?」

1週間後、私に会わせたい人がいるからと、しゃれたレストランの前で、待ち合わせをした。先方がなかなかこない。待ってる間、彼女と喋っていたが、私はその瞬間、横に座って待っている、彼女の横顔をみつめてた。彼女も瞬間、私を見て目があった。『こんな俺のために、一生懸命になって、真面目なんだろうな。』

彼女と一緒にいるときの空気というのか、なぜか静かで落ち着いた時の流れをかんじさせた。先方の女性も遅れてやってきたが、なぜか私は、急に気が引いてしまっていた。

            ー 数日後、焼き鳥屋にて ー
「カズ、あの外交員のひと、娘さんがいるって聞いたが逢ったことあるか?」
「ああ、知ってますよ。チラッとあったことはあるんですけどね」
「そうか。」
「お師匠さん、まさかその娘さん狙ってるんですか?」
「違うよ。何か気になってな?」
「あやしいな~。そういう時は、りさのとこへ歌いに行きましょう(^^♪」
「おまえね~。そればっか・・・」

「あー、ノブさん。元気?」
「俺に一言もなしですか?。あー、つまらん、歌おうっと。」
「ノブさん、よかった、話があったと。」
「この前、利香さんにあって聞いたと。」
 手紙を渡された。中にはすべてが書いてあった。私には理解できた。
 
 あなたと一緒にいたら、幸せになれたと思います。
 出逢うまえのことで、私が馬鹿して・・・

「ごめんね、ノブさん。私が悪かったとよ。彼女のこと何にもしらんで逢わせて。」
「いいよ。リサも気にするな。よくある話だ。」
「何ですか、二人でシンミリと・・・歌っちゃいますよ」

 
なぜか、カズの熱唱!!

その頃は、結婚する予定だったので、寮を出て部屋を新しく借りていた。
外交のスーちゃんが、時折、
「うちのあまりもののカレーだけど、食べてくれる?」
「ありがとう。いただきますよ。」
家が近かったので、それから差入れよく持ってきてくれるようになっていた。

時々、カズのとこにも持っていった。

ある日、カズのところに行くと、彼がうつ伏せで苦しんでた。
「先輩!、それ、それ、取って!」
 急いで彼を抱きかかえて、舌下錠を飲ませた。
「おい、しっかりしろカズ!!」
ニトログリセリンだった。狭心発作に使うもので、下手をすると、命とりになることがある。
カズは、持病をもっていた。とりあえず、命には別条はなかった。

次回、ライダーになろうとした男⑥ カズの入院






のぶさん
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