今日7月24日も朝から、激しい雷雨で起こされました。最近、快晴で1日を過ごせた日はいつだったろうとかんがえるほどです。ニュースを見るたび、気になることは今回の集中豪雨被災地のその後のこと。
実は私、今月の7月6日月曜日、配送の仕事で大牟田に行ったのですが、避難所で1泊して帰ってきたのですが、その時の経過を紹介してみたいと思います。
午後1時過ぎに雨が降り始めた福岡市で荷物を引き取って、届け先は大牟田市。前々日から豪雨で球磨川流域の被災状況が知らされていたので、何となく正直言って行きたくありませんでした。
若い頃、雲仙岳火砕流や土石流の被災にあい、自宅でも大雨被害を受けたりとその体験の影響だろうか?理屈ではなく、なにか嫌な予感が・・・
この配送仕事は距離としては、同じ福岡県内の片道約60Kmの配送仕事です。福岡都市高速に乗って九州自動車道へ乗って鳥栖JC手前、基山あたりぐらいからか激しい雨に変わりました。大雨や激しい雨の中での配送仕事も経験しているのでなんとか、行けるのでは?と思っていると、鳥栖JCを超えたところからスマホ(仕事用・プライベート用2台とも)の緊急警報が鳴り始める。
九州自動車道南関ICで降りる予定でしたが、久留米ICから通行止め。やむなく一般道を通って大牟田へ。激しい雨の中を走られたことをあるライダーさんならばおわかりいただけるとは思いますが、防水ホルダーも見にくくなって役にも立たない。インカムの音声も途切れ途切れ。マップなど役にたちません。
この時点で状況判断からすると会社連絡で対応を検討すべきだろうが、配送の行程も半分走っている。しかもこの荷物は官公庁にかかわる至急品。残りの距離を無事に走りきる運を天に任せるしかない。
こうなると自分が走ったロードを使う。雨は段々激しさを増してきて前方が見にくくなる。途中、田んぼが氾濫して波打っている道路もありました。広い道路は渋滞などもあり、そこで足止めを食らう状況をさけました。
やっとの思いで大牟田市へ入るとあちこちに通行止めの看板が!!迂回、迂回しても冠水!。ラジエーターから水を吸い込んでいる影響から何度も止まりそうになる。スロットルも戻せない。納品予定のところまであと2Kmもない。
迂回してあと少し。そこで見たものは、冠水に浸かってハザードをつけたまま動かなくなってしまった車が何台も・・。『ダメだ、このまま突っ込んで行ったら、身動きできなくなって危険だ』
冠水した波打ち際で立ち止まってしまった。どうするか・・・。右に合同庁舎がある。そこの駐車場は冠水していない。しばらくの間、会社や配送先や引き取り先などへ連絡。
今回の納品先というのは、実は警察署なのである。警察から「今、どこにいますか?」ここから歩いて届けに行くことを話すと「危険なので、そこで退避していてください!!」こう言われては打つ手がなくなった。
会社のほうから、今日は避難所で退避して天候が治まるのを待って届けることになった。
合同庁舎で勤務している方たちも、「雨は治まるのか?いつ家へ帰れるのか?」皆、話すことは不安ばかりである。
聞くとこんな豪雨は初めてだそうである。
ご厚意で庁舎のガレージでバイクを1泊させてもらえることになり、私は、会社からの指示が避難所へということなので、避難所へ歩き始める。テレビでは見たことがあっても冠水しているところをあるくなど初めてである。歩けば歩くほど深くなっていく・・・思うように足も進まなくなってくる。生ごみ・オイルなどいろいろなものが流れてくる。ちょうど股下のくらいまで浸かってしまいました。
▲避難した大正小学校にて(自分の足を写してどうする?)ズボンもびしょ濡れである(*_*)
避難所で毛布、マットを借りて一泊。夜中も激しい雷雨が・・・
この状況が明日も続けば、足止めを食らうことになるなあ、色々考えごとをしながら。スマホのバッテリーが残量も少ない。避難所にもケーブルもない。バイクがそばにあればなんとかなるが・・・
真夜中でも一人暮らしの女性でも難所へくるかたもけっこういました。
ほとんど眠れず避難所で1泊。明け方5時30頃から、外の周辺の状況を見るととりあえず、雨が上がっている(^^♪
冠水もかなり引いている~(^^)帰れるチャンスだ~。
バイクも無事、一晩過ごし、納品も無事すませることができました。納品先で「福岡への帰りも気を付けて帰ってくださいよ(-_-)~。筑後川も氾濫しそうだし~。」
そう、帰りもあるのです~。
帰りも通行止めの個所や立ち往生して動かなくなった車も何台もみました。今にも氾濫しそうな筑後川を渡り、鳥栖でまた、前方が見えなくなるほどのどしゃぶりに見舞われましたが、なんとか無事帰宅できました。
家内と娘も私の顔見て、「無事帰ってこられてよかった~♪」
私が今回の豪雨をとおして思うことは、人はいつ何時、どこで危険な状況にあたるかわからないということです。私が昔、遭遇した火砕流、土石流は瞬時のことなので回避はむずかしいのですが、水害など時間がある場合は、まず可能な限り、逃げられる場所へ逃げておくことです。こんなときはバイクでも車でも乗らないことです。
たわいのない記事ですみません(-_-メ)
