🏍昨夜、18日久しぶりにバイクで福岡市民劇場へ舞台公演を観劇してきました。
監修=山田洋次
脚本=畑澤聖悟
演出=栗山民也
出演=富田靖子、松下洸平
母と暮らせばのストーリーは、原爆から三年後の1948年8月9日の長崎。あの日行方不明になった息子・浩二が帰ってくることを諦めつつも祈る伸子は、ふと誰かの気配に気づく。「誰か、おると?」「僕だよ」。井上ひさし氏が生前みずから掲げたライフワーク三部作(ヒロシマ、オキナワ、ナガサキ)が遂に完結。
まず、公演見終わっての第一印象として素晴らしい二人芝居でした。舞台終わっても、スタンディングオベーションといい、拍手鳴りやまず。見事というしかないと思いました。
こまつ座としては、やはり山田洋次監督の映画もあり、かなりチャレンジした舞台ではなかったかなと思いました。作に、畑沢聖悟氏を起用したのがすべてだったのではないかと。またその作風を支えるべく栗山民也氏の細やかな演出が味がありました。そして、テーマが終戦時の長崎の原爆による被爆がテーマであるだけに終始重くなりがちな雰囲気を、女優富田靖子さんの持ち前の明るいオーラでしょうか、随所ににじみでていて約1時間半の舞台があっという間に過ぎてしまった感があります。
舞台中盤からだろうか、母子の言葉のやり取りが胸に降り注ぐように刺さってきます。これは畑沢氏のなせる芸術と思います。また、その高いレベルの要求を見事、クリアした富田靖子はすばらしい。松下洸平さんも、事前の予想を覆す素晴らしい演技を見せてくれました。
▼ご参考までに。『母と暮らせば』の動画レポをどうぞ。