🌲今日、11月13日は『うるしの日』。私達が、家でほっとする食事時間、私たちが何気なく、手に取る食器。その中に漆器とよばれる食器があるお宅も多いと思います。
その漆器の原料となる『漆』。その漆の原料となる植物がウルシの木です。みなさん、山の中や林の中、散策していてこんな画像のような木をみかけたことはないでしょうか?
小さい頃、引率され「は~い、触っちゃだめですよ~」とか「近寄っちゃだめですよ~」とか言われたことありませんか?おそらく、必ずこの木が近くにあったと思います。このうるしに触ると痒みを伴う発疹、いわゆるうるしかぶれに悩まされます。ウルシにはウルシオールと呼ばれるオイルが含まれていて、持続する痒みを伴う発疹を引き起こす植物なのです。ウルシに触れると、植物自体はおろか、樹液に触れただけでも発疹がでます。ウルシは非常に不快な症状を引き起こしますが、その症状を緩和することは可能です。ウルシによる発疹が現れたら、家庭で処置をしたり、病院で治療を受けたりします。ただし、ウルシを燃やした煙を吸い込んで呼吸困難を起こした場合は、直ちに医師の治療を受ける必要があります。
▲こどもの頃なんて、ウルシがどれかなんてわかんないからですね~。山や林の中で見かけたら近寄らない方が無難です。私もかぶれたことがあります。
漆職人のかたに言わせれば、うるしを嫌がって仕事ができるか!!って怒られそうですが、漆器は間違うことなく日本に根付く日本の伝統作品です。繊細で、なおかつ美しく、多くの人を引き付ける漆器。今日は漆器だけに限らず、今日は食器ににふれたら感謝して食事をしましょう_(._.)_
木地師(ろくろを使ってお椀などを形作る職人さんのこと)と漆職人の歴史を語る上で欠かせない人物がいました。それは、平安時代の皇族で惟喬(これたか)親王という方です。惟喬親王は木地師たちの間では「木地師の祖」と呼ばれています。というのも、木地師の仕事に欠かせない轆轤(ろくろ)を考案したのが、惟喬親王だったのです。
さらに、漆と惟喬親王との間にも興味深い逸話があります。惟喬親王が京都嵐山の法輪寺に参籠した際、満願の日であった11月13日に虚空菩薩から漆の製法や漆塗りの技法を伝授され、それが日本中に広まったというのです。日本漆工協会は、この言い伝えをもとに、11月13日を「うるしの日」としました。ということなんだそうですよ(^^♪
