◆今日は日本のテレビアニメ昭和徒然史~㉙回目は1975年(昭和50年)上期(1月~6月放送開始分)PARTⅡです。
【ラセーヌの星】
〔ラ・セーヌの星・放送データ〕
放送期間:1975年4月4日~同年12月26日
放送局:フジテレビ系列で放送されたテレビアニメ作品。
制作:フジテレビ/ユニマックス/創映社(現・サンライズ)。全39話。
★本作品ではフランス革命をテーマにしていますが、主に民衆の側の視点から革命を描かれ、終盤で王妃側に視点が転換されて両者の生活事情・心情を深く詳細にわたり描写されています。
〔ラ・セーヌの星・前半部あらすじ(第1話 - 第13話)〕
花屋の看板娘のシモーヌは、貴族ド・フォルジュ公爵の目にとまり、剣術を叩き込まれます。
ある日、王妃マリー・アントワネットは、事ある毎に衝突を繰り返すカトリーヌ夫人との何度目かになるカバリュース邸での舞踏会で競うドレスに飾るために入手困難な「サン・ファの黒バラ」をシモーヌの両親(実は養父母)が営む花屋に大量に注文します。パリ中の花問屋の協力により無事に花は集まるが、屈辱を受けた夫人の配下にシモーヌの両親は命を奪われてしまいます。
死に際の父から実の娘ではないことと、ベルサイユ宮殿にいる姉に会うようにと告げられ、孤児となったシモーヌはパンテモン修道院に入ることになります。
ある夜、幼馴染のミランが政治犯としてバスチーユへ送られそうになります。その時、「黒いチューリップ」(ド・フォルジュ公爵の息子ロベール)はド・フォルジュ公爵に正義の精神と剣を教えられたシモーヌに戦うよう諫言します。
シモーヌは、公爵から譲り受けた「正義の剣」を持ち、白馬を駆って「ラ・セーヌの星」として戦うことを決意します。公爵が裏切り者の手にかかり、死の直前にシモーヌは出生に重大な秘密があることを告げられ、ド・フォルジュ家の養女となります。この秘密を知り、シモーヌの抹殺を計画、また金や権力のため利用するものが現れはじめます。「ラ・セーヌの星」は宮殿内にいる貴族の姉への思いを秘めながら「黒いチューリップ」と共に、パリで暗躍する強盗やザラール隊長を筆頭とする横暴な治安警察と戦います。
シモーヌは修道院を卒業した日の夜、ロベールに付添われ、兄妹として初めてベルサイユ宮殿での舞踏会に出席します。しかし、国王の命を狙う者がいました。射撃の名手で昔ロベールの訴えによってベルサイユを追放されたならず者、シャルル・ド・バイエが送り込まれており、騒ぎに紛れて国王を射殺しようとします。ロベールは直前に気づき、阻止するが、敵の謀略で国王暗殺未遂の罪を着せられ、公爵の称号を剥奪されてしまいます。「ラ・セーヌの星」となったシモーヌはシャルルをパレ・ロワイヤルまで追い詰めるが、シャルルは狙撃され絶命、真相は闇の中となってしまいました。ド・フォルジュ家の領地は没収されて国外追放となり、シモーヌは、元の島に戻り、再び花屋として生きることになっていきます・・・。
🧐時代背景設定がフランス革命なので「ベルサイユのばら」のファン層とはまた違い、ヒロインのコスチュームがセクシーなのが最大の売りで隠れた根強いファンがいます。時代設定を考え合わせるとレオタードの下はノーブラ・ノーパンと思われる(;O;)。
▲ラ・セーヌの星 OP ED 堀江美都子バージョン
オープニングテーマ『ラ・セーヌの星』
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - アレーヌ(第1話・第2話のみ堀江美都子)、コロムビアゆりかご会
【ドン・チャック物語】
〔ドン・チャック物語・放送データ〕
放送期間:1975年4月5日~9月27日、19764月7日~1978年3月25日(中断期間あり)
放送局:東京12チャンネル(現:テレビ東京)
制作: 株式会社後楽園スタヂアム(第1期)株式会社ナック 第1期:全26話 第2期:全73話
は、東京12チャンネル(現:テレビ東京)で1975年から1978年(中断期間あり)にかけて放送された日本のテレビアニメ作品。
〔ドン・チャック物語・ストーリー〕
ジャブジャブ川のほとりに住むビーバーの父子、ドン・アリストテレスとドン・チャック。母のいない息子チャックの成長に、人一倍心をくだく父のドン・アリストテレスの心配をよそに、いたずら盛りのチャックは、おしゃまなビーバーの女の子ララや、ウサギのミミ、小熊のダイゴら、さまざまな仲間とともにのびのびと暮らしている。そんな仲間たちや父との交流、森での冒険を通して、チャックはしだいに成長していく様子を描いていきます。
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作詞 - 水垣洋子 / 作曲 - 森田公一 / 歌 - 張德蘭(発売 - キャニオンレコード)
【ガンバの冒険】
〔ガンバの冒険・放送データ〕
放送期間:1975年4月7日~同年9月29日
放送局:日本テレビ系 全26話。
制作:東京ムービー製作のアニメ作品。
★斎藤惇夫氏の児童小説『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』(アリス館牧新社、のち岩波書店)が原作です。原作ではガンバと行動を共にするのは15匹なのですが、アニメで表現するには15匹は多すぎる理由から、大幅に減らされました。その分、原作での複数の役柄がまとめられています。
当初は、東映動画で制作される予定で原作者の斎藤、東映、シナリオライターに内定していた辻真先で顔合わせも済ましていたものの、直前になって出版社が映像化権を斎藤氏に無断で東京ムービーに売却していた事が判明したため、急遽中止になった。
当時東京ムービーでプロデューサーを務めた楠部三吉郎によると、本作は楠部の甥である楠部工(楠部大吉郎の子息)が『冒険者たち』を「これすごく面白いからテレビでやってよ」と勧めたことがきっかけであるという。原作を読んだ楠部はドブネズミが主人公という点を気に入り、ドブネズミの視線から人間を描くと面白くなると感じてアニメ化を立案したが、15匹ではアニメには多すぎると考えて半分にしたと述べている[2]。また、漫画原作ではない作品をテレビ局に紹介するのに普通の企画書では伝わりにくいと考え、最初にメインスタッフとして集めた出崎統・椛島義夫・芝山努に「26コマある双六を作れ」と命じて、そのような企画書を作成したという。(ウィキペディアより引用)
〔ガンバの冒険・あらすじ〕
港で開かれているネズミたちのパーティ。そこに傷だらけの小ネズミ、忠太が転がり込んでくる。残忍な暴力と恐怖で故郷の島を支配している、巨大な白イタチのノロイを倒す力を貸して欲しいと言う忠太に、ネズミたちは冷たい。しかし、ガンバを始めとする勇敢な7匹の仲間が集まり、冒険の海へと船出する。
▲ノロイ
通常のイタチの三倍はある巨体と雪のように白い体毛、赤い目をもつイタチ。体そのものが発光していると思わしい場面も少なくない。
★殺戮を楽しむ残虐な性格で、ネズミたちをあるときは力で、あるときは謀略でジワジワと追い詰めては殺してゆき、その悪行は「まるで白い悪魔」と恐れられています。ネズミの言葉を話すことが出来、また不気味な笑い声で威嚇してきます。また不気味な眼光を利用して催眠術を使うこともできるのです。
自分の体色と同じ白を何よりも美しいと言う、独特の美意識を持ち主。そのため白い花を汚した部下に対して、まるで自分自身を汚されたかのように怒り狂い、容赦なく制裁を加えることがあります。
最終決戦において、海を泳いで別の島に逃れたネズミ達を追って部下のイタチ軍団とともに追跡。囮のガンバ達に襲いかかるが、かみついたガンバもろとも大渦巻きに巻き込まれる。しかし、ノロイだけは部下は全滅したにもかかわらず生き残り、ネズミ達が泳ぎ着いた浜辺に上陸。もはや普段の冷静さは失われ、凶暴な本性を丸出しにしたまま、狂ったように暴れ回るが、かみついたままのガンバに加え、仲間のヨイショ達6匹に全身に組みついてかまれ、ついに倒れます。
その巨大な骸は、大波にさらわれ、渦の中に深く沈んでいきます。
アニメ版ではノロイや家来のイタチは、劇画風というより怪物風に描かれていた。
また、ノロイは、動物のキャラクターながら日本のアニメ史上でも屈指の恐ろしい悪役として知られ、藤田和日郎氏による『週刊少年サンデー』に連載されていた少年漫画作品『うしおととら』の白面の者のモチーフになったと言われています。
🧐ノロイも怖かったですが、途中に出てくるザクリ(キツネ)もかなり怖かったですね~。▼
●ザクリ。島リスを殺す黒ギツネ。リスたちを冬の間の保存食(一冬に4、5匹を食べる)としていたが、ガンバ達が正義感から戦ってしまったために、その恨みからリスたちに対する報復を始める。
残忍かつ強大で恐ろしいが、ノロイのようにネズミの言葉はしゃべらない(喋らない怖さがある)。単独で行動し部下はいなかった。
▲ガンバの冒険 OP 冒険のバラード ED
●オープニングテーマ「ガンバのうた」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 山下毅雄 / 歌 - 河原裕昌
●エンディングテーマ「冒険者たちのバラード」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 山下毅雄 / 歌 - すぎうらよしひろ
【ゲッターロボG(第二作)】
『ゲッターロボG』は、永井豪と石川賢原作の漫画、および同作品を原作としたロボットアニメ作品。
放送期間:1975年(昭和50年)5月15日から1976年(昭和51年)3月25日
放送局:フジテレビ系
放送時間帯:毎週木曜日19時00分~19時30分 全39話。『ゲッターロボ』の直接の続編である。
制作:フジテレビ、東映
ゲッターロボ関係の作品は平成に入ってからテレビやOVAでアニメ作品が発表されたが、いずれも本作とのストーリー上の関連性はなく、アニメ版の『ゲッターロボ』から続く物語は本作の最終回で完結する。
〔ゲッターロボG・アニメ版ストーリー〕
かつてのゲッターロボでの戦いは、巴武蔵の犠牲と共に恐竜帝国は滅び、地上に平和が戻ったかに見えました。だが、この時を待っていたかのように新勢力、百鬼帝国が科学要塞島を浮上させ侵略をはじめます。「鬼」と呼ばれる亜人類で構成された百鬼帝国は30年前に成立した軍政国家で、ひそかに世界征服の機会をうかがっていたのです。
人類の新たな脅威の出現を危惧していた早乙女博士は、新早乙女研究所と新ゲッターロボを開発していました。恐竜帝国との戦いに生き残った流竜馬と神隼人に加えて車弁慶を新パイロットに迎え、百鬼帝国から人類を守る戦いを展開していきます。
▲Getter Robo G Opening
作詞 - 永井豪 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお

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