◆日本のテレビアニメ昭和徒然史~㊲超電磁マシーン編、1977年(昭和51年)上期(1月~6月放送開始分、PARTⅡ)の作品紹介です。
フジテレビが独占放送しているバレーボールワールドカップの日本初開催に合わせて企画されたオリジナルスポーツアニメで、『サインはV』の神保史郎が原案を担当した。本放送時のエンドカードには大会マスコットのバボちゃんが使われていました。
〔あしたへアタック・放送データ〕
放送期間:1977年4月4日~同年9月5日
放送時間帯:放送時間は毎週月曜 19:00 ~19:30 (日本標準時)
放送局:フジテレビ系列局で放送されていたテレビアニメである。
制作:日本アニメーションとフジテレビの共同制作 全23話。
〔あしたへアタック・放送データ〕
★バレーボールをひたすら愛する聖美々(ひじり みみ)は橘高校バレーボール部員です。しかし、このバレー部で過酷な練習によって女子部員の1人が死亡するという痛ましい事故が起きてしまいます。
事故以来、部活動を停止させられていた。部の再建を夢見ている美々は、チームメイトで唯一残った杉原ゆかりとともに新入生の勧誘に乗り出すのですが、部に入ったのは初心者ばかりの1年生が3人、そして入部と引き換えに、自分をキャプテンにしろと美々に要求してきた3年生の一条明日香だけでした。
とりあえず、部員数が6人に達したバレー部は、生徒会執行部による廃部の危機を免れます。しかし、メンバーは初心者ばかりでコーチもいない、おまけに現実的に活動予算すらままならない部の問題に、美々の苦悩は続いていきます。
🧐登場人物にかかわる事故などの影響でトラウマになったりとか、キャラクター設定が、けっこうシビアで単純なスポーツアニメとはいいがたい、内面的な心情を表現している作品です。
▲あしたへアタック!OP ED
●オープニングテーマ「あしたへアタック」
作詞 - 神保史郎 / 作曲・編曲 - 越部信義 / 歌 - 堀江美都子
●エンディングテーマ「バレーボールが好き」
作詞 - 神保史郎 / 作曲・編曲 - 越部信義 / 歌 - 堀江美都子
バレーボールに関連するものへの愛着を歌っている。
〔バーバパパ(第一作)・放送データ〕
放送期間:1977年4月4日~1978年3月27日
放送局:東京12チャンネル
放送時間帯:毎週月曜日〜金曜日の19:15 ~19:23(JST)。
制作:K&S、東京12チャンネル、トップクラフト(制作協力)
★本作は、海外のオリジナル版の映像に、日本で製作した音楽や声を吹き替え、主題歌、挿入歌もオリジナル版ではなく、日本で製作したものを使用していた。この時の声優は肝付兼太、小原乃梨子の2人で全てのキャラクターを演じていた。ナレーターは小原乃梨子。
〔バーバパパ(第一作)・ストーリー〕
バーバパパは、庭から生まれました。バーバパパは、どんな形にも変形する力「バーバトリック」を持つ不思議な生き物なのです。バーバママとの間に7人の子供も生まれ、バーバ一家は人間の子供たちと一緒に遊び、時には社会問題にあたっていきます。
▲バーバパパ
オープニング主題歌「バーバファミリーのうた」
作詞 - 松山善三 / 作曲 - 木下忠司 / 歌 - 小原乃梨子、肝付兼太(『バーバパパ』ビクターレコード KV-56)
【超合体魔術ロボ ギンガイザー】
〔超合体魔術ロボ ギンガイザー・放送データ〕
放送期間:1977年4月9日~10月22日
放送局:朝日放送系列
放送時間帯:毎週土曜19:00~19:30(JST)全26話
制作:日本アニメーション・葦プロダクション制作のロボットアニメ。
〔超合体魔術ロボ ギンガイザー・あらすじ〕
地底より蘇った残忍なサゾリオン帝国は、失われたエネルギー供給装置「アンターレス大魔玉」を求めて日本各地を荒らしまわります。
しかし、はるか昔、サゾリオン帝国戦ったプラズマン一族の生き残りゴードー博士は、これを予見し魔術に優れる白銀ゴローほか4名の若者を集め、マジカルコマンドー隊を編成・出撃させます。サゾリオンの繰り出す強大な「蘇生獣」に対抗し、ゴローたち4人が操る超メカニックロボット団、通称「ギンガイザー」が敢然と立ち向かっていくことになります。
▲超合体魔術ロボ ギンガイザー
●オープニング・テーマ - 「超常ちょうじょうスマッシュ! ギンガイザー」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 横山菁児 / 歌 - ささきいさお & 東京荒川少年少女合唱隊 / レーベル - 日本コロムビア
石ノ森章太郎原作のSFヒーローアニメ作品。
〔氷河戦士ガイスラッガー・放送データ〕
放送期間:1977年4月12日~8月30日
放送局:テレビ朝日にて放送されたテレビアニメ。全20話
制作:東京ムービー(下請制作はオカスタジオ)に委託。
★3万年前に宇宙からの侵略者・インベム星人によって滅ぼされたソロン王国から生き残り、サイバノイド戦士・ガイスラッガーとなった主人公たち5人の戦いを描く。故郷を失い、サイバノイドとしての宿命を背負ったガイスラッガーの悲哀を中心とする作品です。
〔氷河戦士ガイスラッガー・ストーリー〕
三万年前、南極大陸に栄えていた超古代文明・ソロン王国は、宇宙からの侵略者インベム星人の攻撃で滅亡の危機に陥ります。
ソロン王国では、インベム星への直接攻撃のために、5人の少年戦士を戦闘力を持つサイバノイド(改造人間の呼称)に改造します。彼らはガイスラッガーと名づけられた。
しかし、ガイスラッガーは遠いインベム星への長旅に備えた人工冬眠の実験中不慮の事故により、ソロン号と氷河の底に閉じ込められ、インベム星へ旅立つ事も出来ず祖国が滅びたことも知らないまま、氷の下で眠り続けることになります。
ソロン王国を滅ぼしたインベム星人だが、地球は氷河期を迎え、価値のない星として一度は撤退します。そして、三万年後の現代、地球が再び利用価値のある星と認識した彼らは、再び地球侵略を開始します。
三万年の時を越えて覚醒したガイスラッガーは、地球を守るためにインベム星人に立ち向かう。インベムを倒したとしても帰る祖国は既にないのだが、ガイスラッガーは母なる星・地球のために万能戦闘機ソロン号を操り、孤独な戦いを続けていきます。
●視聴率は3%前後に低迷し、玩具売上も芳しくなかったため、本放送は第20回で打ち切りとなっています。ストーリーは、デガス将軍率いる地球攻撃部隊を全滅させた後、ガイスラッガーがソロン号でインベム星へ出撃する所で終了しています。
本作品、設定がテレビアニメとしては、あまりに壮大過ぎる~(+_+) 劇場用アニメ映画大作で制作したほうが?とも感じる作品。
▲氷河戦士ガイスラッガー OP&ED
●オープニングテーマ「氷河戦士ガイスラッガー」
作詞 - 石ノ森章太郎 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 水木一郎
テレビではコーダ(曲の終わり)と吹雪の音がクロスフェードするという、珍しい演出がされている。
●エンディングテーマ「われらの命 ソロン号」
作詞 - 八手三郎 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 堀江美都子、コロムビアゆりかご会
【超電磁マシーン ボルテスV】
前番組『超電磁ロボ コン・バトラーV』に引き続き、東映テレビ事業部が企画し、制作を日本サンライズが委託するという制作体制が採られていました。
〔超電磁マシーン ボルテスV・放送データ〕
放送期間:1977年6月4日~1978年3月25日
放送局:テレビ朝日系列
放送時間帯:毎週土曜18:00~18:30(JST) 全40話。
制作:東映テレビ事業部・東映エージエンシー制作のロボットアニメ。
〔超電磁マシーン ボルテスV・ストーリー〕
地球より14000光年、蠍座の球状星団内にある恒星に寡占政治を行い、角の有無が身分を運命付けるボアザン星がある。ボアザン帝国の科学長官ラ・ゴールは皇帝の甥として次期皇位継承の資格を持ちながら、角が生まれつきなかったのをライバルのズ・ザンバジルに暴かれ失脚、妻ロザリアとも引き裂かれ労奴に落とされる。しかし、ラ・ゴールは反乱を起こしてボアザンから脱出し、1年の漂流の後、地球に落ち延びて科学者・剛光代に救われます。
ラ・ゴールは光代と結婚し、剛健太郎と名乗ます。物語の主人公となる三兄弟をもうけ、好戦的なズ・ザンバジルの侵略を予想して、浜口博士や防衛軍の岡長官と共に巨大ロボ・ボルテスVや基地ビッグファルコンの建設に着手します。後にザンバジルからの召集を受けボアザン星へと帰還するが、断固として協力を拒んだため帝国軍に囚われてしまう。
ボアザン帝国ではズ・ザンバジルが皇位を継承。国内の不満の捌け口を外へ向けるべく「高貴なボアザン文明を宇宙へ広げる」文化輸出の美名を建前に宇宙各地へ侵略を開始します。
かくして、地球とボアザン、ボルテスとボアザン獣士、そしてハイネルと剛三兄弟の壮絶な死闘が繰り広げられます。そうした中、ダンゲ将軍に助けられた剛健太郎と反乱軍も地球に到着。ボルテスチームや地球とは別口で皇帝打倒と革命の準備が着々と進められていたが、反乱軍秘密基地はグルル将軍の奇襲を受け、剛健太郎は、再び捕らえられ、ボアザン星へと連れ去られてしまいます。だが、反乱軍はビッグファルコンに恒星間航行能力を与えるソーラーバードを完成していました。
剛健太郎奪還とボアザン星の解放を目指し、ボルテスチームは巨大宇宙船ソーラーファルコンでボアザン
へ向かい、決戦にいどみます。
星。
▲超電磁マシーン ボルテスV (1977) OP - Super Electromagnetic Machine Voltes V OP
●オープニングテーマ - 『ボルテスVの歌』
作詞 - 八手三郎 / 作曲 - 小林亜星 / 編曲 - 高田弘 / 歌 - 堀江美都子、こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
●エンディングテーマ - 『父をもとめて』
作詞 - あおいあきら / 作曲 - 小林亜星 / 編曲 - 筒井広志 / 歌 - 水木一郎、こおろぎ'73
【シートン動物記 くまの子ジャッキー】
日本アニメーションによるシートン動物記アニメ化作品の第1作です。原作はシートン動物記の『グリズリー・ジャック』で、後にモナークの名で人々に恐れられた熊の幼少期、ジャックと呼ばれていた頃のエピソードをもとに映像化されたものです。
〔シートン動物記 くまの子ジャッキー・放送データ〕
放送期間:1977年6月7日同年12月6日
放送局:テレビ朝日系列局
制作:日本アニメーションと朝日放送の共同制作。全26話。
放送時間帯:毎週火曜 19:30~20:00 。
〔シートン動物記 くまの子ジャッキー・ストーリー〕
アメリカ独立から100年が経った19世紀末期のアメリカが舞台です。カリフォルニア・シェラネバダ山脈の一角に高くそびえるタラク山(英語版)の麓に、インディアンの少年ランが暮らしていました。
ある日、冬眠から覚めた母熊ピントーを、ランの父ケルヤンが人命救助のため、断腸の思いで射殺してしまいます。ピントーには、冬眠中に誕生したジャッキーとジルの2匹の子熊の兄妹がいた。
ランは、せめてもの償いとしてジャッキーとジルのお母さんになり、2匹を育てようと決意します。子熊と人間との交流を、アメリカの大自然を舞台に描いた動物アニメーション作品です。
▲シートン動物記 くまのこジャッキー 23 Episode 23. もえるタラク山 (1977 11 15)
●オープニングテーマ - 「おおきなくまになったら」
作詞 - 香山美子 / 作曲・編曲 - 小森昭宏 / 歌 - 大杉久美子
●エンディングテーマ - 「ランとジャッキー」
作詞 - 香山美子 / 作曲・編曲 - 小森昭宏 / 歌 - 大杉久美子

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