◆日本のテレビアニメ昭和徒然史~㊼多彩な1979年編の今回は、1979年(昭和54年)上期(1月~6月放送開始分PARTⅡ)の作品の紹介です。
『ヒット・エンド・ラン』は、『週刊少年サンデー』(小学館)で連載されていたあや秀夫による日本の漫画。単行本は全13巻になります。
【がんばれ!ぼくらのヒットエンドラン・放送データ】
●1979年2月18日に、フジテレビ系列で『日生ファミリースペシャル』の一本として『がんばれ! ぼくらのヒット・エンド・ラン』のタイトルで放送されました。
企画:佐藤昭司
演出:光延博愛
プロデューサー:加藤良雄
脚本:高橋二三
撮影監督:三沢勝治
録音監督:斯波重治
美術監督:伊藤ルイ
編集:瀬山武司、掛須秀一
音楽:京建輔
キャラクターデザイン・作画監督:金沢比呂司
作画:小川博司、小島秀人、宇都木勇、伊藤佐知子、横山光春 ほか
仕上げ:富岡祐子、伊東史江、荒川典子、岡本勢津子、滝野里美 ほか
背景:古橋真佐子、東條俊寿、西本初枝、大宮久江 ほか
絵コンテ:光延博愛
色指定・検査:光延幸子
製作協力:土田プロダクション
アニメーション製作:日本アニメーション
がんばれ!ぼくらのヒットエンドラン・あらすじ
主人公の遠藤蘭は稲葉中学野球部のキャプテンです。この野球部はとんでもない弱小チームで、先輩の三年生が抜けてからというもの1勝どころか、1点も取れていませんでした。守ればエラーにトンネルは当たり前、打席に立ってもボールがミットに入ってからバットを振る始末。観客に馬鹿笑いされる試合を続けていました。
そしてついに先輩や先生からも見放され、野球部は解散を迫られることに。でもせめてあと1試合、最後の試合だけは笑われない試合をしたい…地区大会1回戦、シード校の光陵中学へと挑んでいくのですが・・・
『サイボーグ009』は石ノ森章太郎のSF漫画であり、アニメ作品をさします。ここではテレビアニメ『サイボーグ009(第二作)』について紹介します。
大半の作品は、『サイボーグ009』という題名で制作されていますが、21世紀以降に制作された作品の中には、原典から大幅に内容をアレンジしているものも多く、それらの作品は「サイボーグ009」の部分に、サブタイトルアレンジが加えられています。
【サイボーグ009(第二作)・放送データ】
原作:石ノ森章太郎
監督:高橋良輔
キャラクターデザイン:芦田豊雄
メカニックデザイン:サブマリン
音楽:すぎやまこういち
アニメーション制作:日本サンライズ
製作:テレビ朝日、東映
放送局:テレビ朝日系列
放送期間:1979年3月6日~1980年3月25日 話数 全50話
放送時間帯:火曜19:00~19:30
第一作に引き続き、放送局はテレビ朝日ですが、制作が前作の東映動画に代わり、東映本社のテレビ事業部(当時)が担当し、アニメーション制作は、日本サンライズ(当時)が手がけています。
第2作におけるストーリーは、「宇宙樹編」、「戦士の休暇編」、「ネオ・ブラック・ゴースト編」から構成されていて、石ノ森の提示により、エッダ(北欧神話)編をベースにした宇宙樹編は、9話で終了しています。
石ノ森章太郎原作の『サイボーグ009』には独特の世界観があり、TVアニメドラマでとても表現しきれるものではないと、当時、アニ研で議題研究になったことがあります。
実際、「サイボーグ009 ー超銀河伝説ー」(1980年)が、劇場公開され、原作の宇宙観・世界観がよく表現されていました。この作品については、1980年度作品であらためてご紹介したいと思います。
▲サイボーグ009 (1979) OP & ED
●オープニングテーマ「誰(た)がために」
作詞 - 石森章太郎 / 作曲 - 平尾昌晃 / 編曲 - すぎやまこういち / 歌 - 成田賢、こおろぎ'73
●エンディングテーマ「いつの日か」
作詞 - 八手三郎 / 作曲 - 平尾昌晃 / 編曲 - すぎやまこういち / 歌 - こおろぎ'73
『未来ロボ ダルタニアス』(みらいロボ ダルタニアス)は、1979年3月21日から1980年3月5日まで、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)で毎週水曜19:30~20:00に全47話が放送された、東映テレビ事業部制作のロボットアニメ作品。
【未来ロボ ダルタニアス・作品データ】
原作:八手三郎
総監督: 長浜忠夫(途中まで)
監督:佐々木勝利
脚本: 五武冬史、田口章一、辻真先、金子裕、中原朗、平山公夫、高浜千鶴
キャラクターデザイン:聖悠紀、金山明博
メカニックデザイン サブマリン:村上克司
音楽:筒井広志
アニメーション制作 :日本サンライズ
製作: 東京12チャンネル、東映、東映エージエンシー
放送期間 1979年3月21日~1980年3月5日 話数 全47話
【未来ロボ ダルタニアス・あらすじ】
西暦1995年、地球はザール帝国の急襲により、全滅の危機に陥っていました。しかし、廃墟と化した日本で、楯剣人、柊弾児、白鳥早苗たち孤児たちが助け合いながら生きていました。
彼らはエリオスの忠臣だったアール博士と知り合い、アトラウスとガンパーという2つのメカを与えられます。巨大ロボット・ダルタニアスに合体するためには、3つのメカが必要なため、ザール帝国と戦いながら第三のメカ、意思を持つライオンメカ・ベラリオスを探すことになります。ついに揃った三大メカは合体、ザールから平和を取り戻すための心強い存在となるはずでした。 剣人は実は、過去にザール帝国に滅ぼされたエリオス星皇帝の遺児の息子ということが明らかになります。しかし、この戦いの発端というのも、実はエリオス帝国の影の部分にありました。
『ドラえもん』は、藤子・F・不二雄の同名の漫画を原作としたテレビアニメ作品です。1979年(昭和54年)から2005年(平成17年)までテレビ朝日系列にて放送されていた。テレビ朝日・シンエイ動画・旭通信社(現在のADK)制作。全1787話。
【ドラえもん・放送データ】
原作: 藤子・F・不二雄 放送開始から1987年までは藤子不二雄名義。1988年から1989年1月までは藤子不二雄Ⓕ名義。1989年2月より現在の物へ変更。
監督:演出助手の森脇真琴によると、もとひら了の以前は福冨博が監督の役職を行っていたが、ノンクレジット。→もとひら了→芝山努
脚本: 水出弘一、丸尾みほ、松岡清治、深見弘、滝原弥生、藤子不二雄、もとひら了、久保田美智代、岸間信明、城山昇、西村孝史、小松崎康弘、藤本信行 他
キャラクターデザイン: 中村英一
音楽: 菊池俊輔
アニメーション制作 :シンエイ動画
製作: テレビ朝日・シンエイ動画・ADK
放送局: テレビ朝日系列
放送期間: 1979年4月2日 - 2005年3月18日 話数 全1787話 + 特番作品全30話
【アニメ独自の演出】
🧐このドラえもんのセリフに原作には存在せず、声優陣によるアドリブであることは、かなり知られています。そのセリフをちょっとまとめてみました。
「こんにちは、ぼくドラえもんです」(ドラえもん)
「ドラえも~ん、大変だよ」(のび太)、
「のび太さんのエッチ!!」(しずか)、
「のび太のくせに生意気だぞ!」(スネ夫)、
「ひはははははは、ジャイアンこと剛田 武、小学五年生」(ジャイアン)
「のび太く~ん」(ドラえもん)
「ドラちゃん💛」(しずか)、
のび太らを「○○○さん」と呼ぶ設定と、「しずかちゃん」という愛称は大山のぶ代、野村道子さん声優さんが考案しています。これらは第2作第2期にもほぼそのままの状態で残され、またさらなる発展が行われて現在に至っているのです。
こうした声優さんまでが、『ドラえもん』のために意欲を注ぎこんできたのが『ドラえもん』の作品の凄さなんです。こんな作品は他では見られないですよね。
▲ドラえもん 主題歌 1979~2002(音声のみ)
『くじらのホセフィーナ』は、国際映画社と葦プロダクションが制作したテレビアニメであり、国際映画社初のアニメ作品であります。 原作は、スペインの児童文学作家、ホセ=マリア・サンチェス=シルバ(Jose Maria Sanchez Silva)の作による童話『さよならホセフィーナ(原題:『Adiós, Josefina』)』です。
【くじらのホセフィーナ・放送データ】
原作:ホセ=マリア・サンチェス=シルバ
監督:黒川文男(チーフディレクター)
脚本: 山本優、小山高男、曽田博久、新井光 他
キャラクターデザイン: 富沢和雄
音楽: 河野土洋
アニメーション制作: 葦プロダクション
製作: 東京12チャンネル、葦プロダクション、国際映画社
放送局: 東京12チャンネル
放送期間: 1979年4月2日~1979年8月28日 話数 全24話(総集編1話)
【くじらのホセフィーナ・あらすじ】
寂しがりやの少年・サンティーの親友は、人間ではなく、コップの中に住む不思議なくじら・ホセフィーナなのです。
ホセフィーナは、夜になると大きくなり宙を舞い、サンティーを不思議な冒険の世界へと連れて行ってくれるのです。
▲hosefi-na OP
●オープニング - 「くじらのホセフィーナ」
作詞 - 関根栄一 / 作曲 - 穂口雄右 / 編曲 - 青木望 / 歌 - 大杉久美子、コロムビアゆりかご会
●エンディング - 「さよならサンティー」
作詞 - 関根栄一 / 作曲 - 穂口雄右 / 編曲 - 青木望 / 歌 - 大杉久美子、フィーリング・フリー

スポンサーサイト