◆日本のテレビアニメ昭和徒然史(52回)大鷲ふたたび編、今回は1979年(昭和54年)下期(7月~12月放送開始分PARTⅢ)の作品紹介です。
【闘士ゴーディアン】
『闘士ゴーディアン』は、タツノコプロ・読売広告社が制作し、東京12チャンネル他で放送されたロボットアニメ作品です。全73話。再放送時はオープニングが変更され、『分身合体 闘士ゴーディアン』と改題されました。
【闘士ゴーディアン・制作、放送データ】
製作:吉田健二
企画:九里一平、宮田知行
原案 :柳川茂 (連載誌 - 『テレビマガジン』、『たのしい幼稚園』、『冒険王』)
シリーズ構成:山本優
キャラクターデザイン:九里一平
音楽:神保正明、山本正之
音楽制作:CBS・ソニー
チーフディレクター:落合正宗、岡崎邦彦
制作協力:グリーン・ボックス
制作担当:内間稔、大野実(読売広告社)、横尾潔、由井正俊(タツノコプロ)
プロデューサー:永井昌嗣→宮田知行
美術設定:ムクオ・スタジオ→新井寅雄
メカニック設定:河森正治(スタジオぬえ)
美術監督:加藤清
色指定:高村美千子、池内道子、横尾清美、藤井武、及川あつ子、斉藤健、東知子
編集:西出栄子
録音:ザックプロモーション
録音監督:藤山房延
スタジオ:シネビーム→ ニュージャパン・スタジオ
現像所:東京現像所
制作 タツノコプロ(エンディングには「タツノコプロダクション」表記)。
放送期間:1979年10月7日~1981年2月22日 全73話
放送局:東京12チャンネル
放送時間帯:東京12チャンネルの放送時間帯は、第26話までは毎週日曜日 10:00~10:30。第27話以降は毎週日曜日 7:30 ~8:00。
【闘士ゴーディアン・あらすじ】
🧐彗星ソコネス、惑星ウカペ、惑星スカルプの異常接近により起きた「ビッグカタストロフ」は、地球に天変地異をもたらし、全ての文明が破壊されてしまいます。復興を始めた人々は、各地にタウンを創り、そのタウンごとに暮らすことを余儀なくされてしまいます。
謎のドグマ大帝が統率いる秘密結社「マドクター軍団」は、混乱の各タウンへの侵略を開始します。アメリカ西部のヴィクトールタウンを守る、メカニカル・コンバット部隊(略してメカコン)第18連隊に加入したダイゴは、父が遺したゴーディアンを駆使してマドクター軍団と戦います、しかし、その正体はメカコンには秘密です。
内部工作、戦力の差でヴィクトールタウンは、マドクターの手に落ちてしまう。生き残りの市民と共に、ゴーディアンの基地であるサントーレに逃れたダイゴは正体を明かし、市民と共にレジスタンスを続けます。しかし、他のタウンはマドクターの勢力に取り込まれていってしまいます。
ヴィクトールタウンの地下には、ソコネスの隕石からダイゴの父が培養した謎のエネルギー「イクストロン」が蓄えられていた。マドクターの真の狙いはイクストロンと、それが関係すると思われる「プロジェクトX」の解明だったのです。
地球にはウカペの再接近により、第二の「ビッグカタストロフ」が迫りつつある。「ビッグカタストロフ」から人類を救う計画こそが「プロジェクトX」だったのです。その手かがりはマドクターの首領、ドクマ大帝統とインディアンのジェロニモ族に伝わる「太陽のすかし」というキーワードにあります。
「太陽のすかし」が指し示す手がかりを追ったダイゴたちは、5万年前に地球に降りたイクストローム星人が残した移民船「アノー号」を発見する。アノー号はイクストロンが燃料であり、イクストロンを用いた機体であるゴーディアン及びイクストロンと同調するよう父に施術されたダイゴは、「プロジェクトX」の中心的人物になっていきます。
ダイゴは軍師として合流した、幼なじみのオカモト竜馬とともに、他タウンとのサントーレ同盟をきずきます。生き残った人々をサントーレへ避難させようとするが、マドクターはイクストローム星人と戦ったドクマ星人の子孫たちであり、選民思想の下にマドクター内部まで選別を行っていた。マドクターを裏切った人々の協力もあり、アノー号はサントーレに運び込まれ、マドクターはサントーレの秘密兵器イクストロン砲で壊滅します。だが、ドクマ大帝統は宇宙船だった毒魔殿と共に宇宙へ逃亡します。
アノー号に乗り込んだダイゴたちは、移住先の惑星を探すため宇宙へ旅立っていきます。しかし、いっこうにふさわしい惑星は見つからない。マドクターもアノー号を追跡し続ける。
謎の声に導かれ、「ゾーン9999」にて両者は、最終決戦を行います。「ゾーン9999」を越えた超宇宙に至る能力を持つのはアノー号のみ。アノー号に毒魔殿が強引に激突したまま超宇宙に至った両者だが、この世界にはふさわしくないと判断されたマドクターは、謎の声の主、宇宙連盟の代表アーカーシャによって消滅させられてしまいます。
ダイゴたちはアーカーシャに歓迎され、生命体の微細な胞子のメッセージが地球に届けられた。このメッセージこそが、氷河期になった地球に生命の力になるのかもしれない・・・
本作は、西部劇調の雰囲気の中で展開されていくロボットアニメなのですが、中身は謎解きの流れであったり、演出などの出来が良く、伏線もほぼ解決していることから今の目から見てもクオリティの高い物語となっている。ただ、タツノコプロも創業者の吉田竜夫死後の混乱でスタッフの独立があったりと、作画の制作状況(当時は韓国への外注も多かったためかムラがけっこうありました)も困難の中でもタツノコプロはよくまとめていたのではないかと感じました。
余談になりますが、当時この頃は、アニメブームと呼ばれる中、人手不足のために動画作画、彩色等においても、国内でも外注するケースが多かったのです。
▲【闘士ゴーディアン】 第1話「荒野のナイスガイ」
タツノコプロ公式チャンネルより
●オープニングテーマ - 『闘士ゴーディアン』
●エンディングテーマ - 『希望に向かって走れ』
作詞 - 松山貫之 / 作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - 塩見大治郎
(レーベル - CBS・ソニー)
【科学忍者隊ガッチャマンF】
『科学忍者隊ガッチャマンF』は、『科学忍者隊ガッチャマン』シリーズ第3作として『科学忍者隊ガッチャマンII』から連続してタツノコプロ製作のテレビアニメ作品です。
【科学忍者隊ガッチャマンF・制作、放送データ】
製作:吉田健二
企画:九里一平、柳川茂、鳥海尽三、陶山智
原作:吉田竜夫(連載誌 - 『てれびくん』、『小学館学習雑誌』)
キャラクターデザイン:天野喜孝、高田明美
美術デザイン:中村光毅
メカニックデザイン:大河原邦男
作画監修:宮本貞雄
SF考証:小隅黎
音楽:筒井広志
プロデューサー:九里一平、宮田知行
総監督:原征太郎
脚本協力:鳥プロ
色指定:羽生道代、鶴巻のりこ
編集:三木幸子、戸田れい子
録音ディレクター:水本完
録音:兼子芳博
効果:加藤昭二(アニメサウンドプロダクション)
現像:東洋現像所、スキアニメ協力
担当:別所孝治(フジテレビ)、内間稔・大野実(読売広告社)、小林正典(タツノコプロ)
制作:タツノコプロ、フジテレビ
放送期間:1979年10月7日~1980年8月31日まで放映。全48話。
放送局:フジテレビ系列
放送時間帯:毎週日曜日18時00分~18時30分
【科学忍者隊ガッチャマンF・ストーリー】
ソーラーシフト計画を成功の一歩手前で阻止し、総裁Xの野望を打ち砕いた科学忍者隊。ドクター・ラッフェルを失い、彼の手によりサイボーグとしてジョーは生まれかわりました。しかし、ジョーに内蔵されたブラックボックスの解析とエネルギー補給ができず、日を追う毎に死が近づいていきます……
しかし、ソーラーシフト計画で荒れ果てた地球は、徐々にではあるが復興を始めていました。
その頃、崩壊したギャラクター本部で、瓦礫の中に埋もれていた総裁Xの亡骸に残されたメカ部分が活動を始めます。しかも、あらゆる機械を取り込んで増殖していたのです。時を同じくして、マフィアのエゴボスラーファミリーは、今が好機到来と世界征服の計画を実行していきます。
エゴボスラー対ガッチャマンの対決の最中、突如現れた超巨大鉄獣メカに対し、ニューゴッドフェニックスは、大破してししまいます。鉄獣メカを作り出し操っていたのは、総裁Xの亡骸から誕生した総統Zでした。
エゴボスラーと総統Zは利害が一致したことで結託し、新生ギャラクターを名乗ることになった。
ニューゴッドフェニックスを撃墜され、満身創痍の4人(ジョー以外)を救った鴨三郎技師長は、彼らをガッチャマン基地へと迎え入れ、新たなる翼「ガッチャ・スパルタン」と新たな武器「ガッチャマンフェンサー」(剣)等を与える。ジョーのエネルギー補給の目処も立ち、健は仲間達とともに三度ギャラクターを迎え撃つことになるのです・・・
▲ガッチャマンファイター オープニング
原点回帰を目指し、第1作の主題歌を作曲した小林亜星氏が再起用されました。ただし、第1作で編曲を担当したボブ佐久間氏は本作には不参加。
●オープニングテーマ「ガッチャマンファイター」
作詞:丘灯至夫 / 作曲:小林亜星 / 編曲:高田弘 / 歌:ささきいさお、コロムビアゆりかご会
テレビ放映版とレコード収録版では、前者のキーが約全音高くなっている。
●エンディングテーマ「ぼくらのガッチャマン」
作詞:小山高男 / 作曲:小林亜星 / 編曲:高田弘 / 歌:コロムビアゆりかご会
前作の挿入歌「僕等のガッチャマン」とは異なる。
【大恐竜時代】
『大恐竜時代』(だいきょうりゅうじだい)は、1979年10月7日(日曜) 19:30 - 20:54 (日本標準時)に日本テレビで放送された、石森章太郎原作・東映動画制作の単発テレビアニメである。
【大恐竜時代・制作、放送データ】
原作・脚本・監督・構成・絵コンテ:石森章太郎
脚本:内藤誠
音楽:SHŌGUN
美術:原田謙一
演出:森下孝三
プロデューサー:吉川斌(日本テレビ)、栗山富郎(東映)、堀越徹(日本テレビ)
制作:日本テレビ、東映
放送日:1979年10月7日(日曜) 19:30~20:54 全1話
放送局:日本テレビ系列
【大恐竜時代・声の出演】
ジュン:宮脇康之
レミ:堀江美都子
チョビ:つかせのりこ
UFOの声:近藤洋介
呪術師:永井一郎
鈴木弘子
小原乃梨子
大平透
大塚周夫
作業員:佐藤正治
友人:龍田直樹、鈴木清信、川島千代子
ジュンの母 :小林由利
ジュンの父: 石森章太郎
★タルボサウルス一家の末っ子として生まれたパッチは、幸せな日々を送っていました。しかし、そこに現れた赤いティラノサウルスのレックスによって、家族を殺されてしまいます。一頭だけ残されたパッチは、獰猛な恐竜たちがひしめく世界を生き抜き、たくましく成長していきます。出演する恐竜も17種類80頭という映画史上最多の数を誇っています。
▲「愛ある世界(Giving Love)」
●作詞 - ケーシー・ランキン、杉山政美 / 訳詞 - 山本安見 / 作曲 - 芳野藤丸 / 編曲 - 大谷和夫 / 歌 - ケーシー・ランキン
▼ ケーシー・ランキンとか、音楽:SHŌGUNといわれて、ピンとこない方はこの動画をご覧になったほうがわかりやすいかもしれませんね!(^^)!
松田優作主演『探偵物語』1979年9月18日から1980年4月1日まで日本テレビ系列で全27話が放送されたテレビドラマ
👇SHŌGUN - Bad City / Lonely Man (1979年:和訳付き)
【まんが猿飛佐助】
『まんが猿飛佐助』は、1979年10月から1980年4月まで東京12チャンネルで放送されていたテレビアニメ作品です。東京12チャンネルとナックの共同製作。全24話。
【まんが猿飛佐助・放送データ】
監督:東條昭平
脚本:伊東恒久、首藤剛志、安藤豊弘、水野均、雨宮雄児
キャラクターデザイン:岡迫亘弘
音楽:水野純交、大島佑一
製作:東京12チャンネル、ナック
放送局:東京12チャンネル
放送期間:1979年10月9日~1980年4月15日 話数 全24話
放送時間:毎週火曜 19:30~20:00
★舞台は17世紀初頭、江戸時代が始まった頃の日本。天下獲りをかけた関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が、天下統一に乗り出さんとしていた頃、信濃国の殿様真田幸村の下に仕える少年忍者・猿飛佐助が、仲間の三好清海入道や霧隠才蔵らと共に立ち上がります。主君・幸村を護るため、その命を狙う伊賀忍者軍団の忍者達との戦いを開始した佐助達。果たして佐助や清海入道達は、主君を、そしてその周囲の人々を護り抜けるのだろうか?
内容は、少年忍者・猿飛佐助が「オンキリキリバサラウンハッタン~!」と呪文を唱えて忍術で敵を打ち負かす、痛快時代劇アクションアニメです。この呪文言えますか?(>_<)
▲まんが猿飛佐助 OP ED
●オープニングテーマ - 「さるとび参上」
作詞 - 伊東恒久 / 作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - アクエリアス(ヴォーカルは河原龍夫) / レーベル - CBS・ソニー
●エンディングテーマ - 「佐助翔べ」
作詞 - 伊東恒久 / 作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - アクエリアス(ヴォーカルは河原龍夫) / レーベル - CBS・ソニー

スポンサーサイト