◆日本のテレビアニメ昭和徒然史(56回)ありがとう🥎編の今回は、1980年(昭和55年)上期(1月~6月放送開始分PARTⅢ)の作品紹介です。
『宇宙大帝ゴッドシグマ』は、東京12チャンネルで全50話が放送された、東映テレビ事業部制作のテレビアニメ作品。
原作:八手三郎(連載誌 - 『テレビランド』、『てれびくん』)
プロデューサー:江津兵太(東京12チャンネル)、飯島敬、折田至(東映テレビ事業部)
音楽:筒井広志
演奏:東京室内楽協会
チーフディレクター:神田武幸(第1-10話)、田口勝彦 (第11-50話)
キャラクターデザイン:宇田川一彦
キャラクター原案:新谷かおる
デザイン協力:出渕裕
メカニックデザイン:村上克司、サブマリン
美術監督:岡田和夫、下川忠海
音響監督:河村常平
キャスティング協力:ぷろだくしょんバオバブ
アニメーション制作:グリーン・ボックス、アニメシティ、サンルック
制作協力:アカデミー製作→東京動画
制作:東京12チャンネル、東映、東映エージエンシー
放送期間:1980年3月19日~1981年2月25日 全50話
放送局:東京12チャンネル
放送時間帯:毎週水曜19:30~20:00
【宇宙大帝ゴッドシグマ・概要】
前番組『未来ロボ ダルタニアス』に引き続き、本作品でも東映テレビ事業部が企画を担当、アニメーション制作を外部のアニメ制作会社に委託するという体制で製作されています。『超電磁ロボ コン・バトラーV』(1976年)以来の日本サンライズとの提携が、前番組を最後に終了したのに伴い、本作品ではこれに代わる委託先としてアカデミー製作(実制作はグリーン・ボックス)がアニメーション制作を担当しています。
【宇宙大帝ゴッドシグマ・ストーリー】
西暦2050年、宇宙開発を進めていた地球の人類は、250年後の未来から現れた謎のエルダー軍の奇襲を受けました。西暦2300年のエルダー星は、地球人類の侵略を受け、トリニティエネルギーを利用した地球の兵器の前に圧倒的不利の情勢にあった。彼らエルダー星人の目的はただ一つ、新エネルギーであるトリニティエネルギーを強奪し、歴史を変えることだったのです。
エルダー星人は、地球人たちが植民地化していた木星の衛星イオを占領します。そして地球のトリニティエネルギーを奪うために、コスモザウルスでトリニティシティに攻撃を開始します。闘志也たちはゴッドシグマで地球とトリニティエネルギーを守り、そしてイオを奪還するべく、長い戦いを繰り広げてゆくのです・・・
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●オープニングテーマ - 『がんばれ!宇宙の戦士』
歌 - ささきいさお、こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
●エンディングテーマ - 『レッド・ブルー・イエロー』
歌 - かおりくみこ、こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
2曲共に、作詞 - 八手三郎 / 作曲 - 小林亜星 / 編曲 - 武市昌久 /レーベル - 日本コロムビア
【キャプテン】
『キャプテン』は、ちばあきおによる野球漫画。ここでは、これを原作として制作された複数の作品(アニメ・実写映画)の中で、テレビアニメ作品について紹介します。
本作は野球漫画ですが、今まで主流だった『魔球などの非現実的な技を活用する熱血野球漫画』と違い、『欠点を持ち合わせた等身大のキャラクターが、仲間と一緒に努力しながら(監督は不在)成長していく過程』を描きながら、読者に受け入れられ、スポーツ漫画としての新たなスタイルをつくった作品といえます。また、当初の主人公であった谷口が卒業したのちも、代々のキャプテンを主人公にすることで連載を継続した点も特長の一つといえます。
原作:ちばあきお
監督:出崎哲
製作:村田英憲
企画:吉川斌(日本テレビ)・霜田正信(エイケン)
プロデューサー:武井英彦(日本テレビ)・渡辺米彦(エイケン)
総作画監督:国保誠・清水恵蔵
美術監督:遠藤守俊
撮影監督:高橋昭治
色彩設定:鬼沢富士男
録音監督:壺井正
音楽:木森敏之
動画チェック - 伊藤ひろ子・小椋真由美・宇田八郎・北川美樹・関口重晴
チェッカー - 中沢邦夫
特殊効果 - 堀田みな
編集 - 川名雅彦・平田光宏
現像 - 東洋現像所
効果 - 石田秀憲・小林真二・井上裕(イシダサウンド)
調整 - 栗林秀年
録音 - グロービジョン
協力 - マジックバス・スタジオコスモス・はだしプロ・サカエ企画・ノムラタイプ・スタジオルック・サンルック・ポップ・キュープロ・アートアニメスタジオ
制作担当 - 関孝行・深見克彦・井上博明・近藤栄三・若林敏生
制作 - 日本テレビ・エイケン
放送期間: 1980年4月2日・8月20日 1983年1月10日~7月4日
★1980年4月2日(水曜日)に、19:30~20:54の時間帯において、テレビスペシャルとして単発で初めてアニメ化されました。ニールセン調べで17.5%の好視聴率を獲得し、放送した日本テレビへは反響の手紙が殺到しました。これを受けて、同年8月20日に再試合を描いた新作場面30分を追加して21:00~22:56(水曜ロードショー)の2時間枠で再放送が行なわれ、前回を上回る視聴率20.7%を得た。
1981年の夏休みには劇場アニメ映画が公開されて、さらにテレビシリーズ化が決定した作品です。テレビシリーズは1983年1月10日から7月4日まで、日本テレビ系列で毎週月曜19:00~19:30に全26話が放送されました。ストーリーは谷口の墨谷二中野球部への入部から、イガラシキャプテン期の夏の地区大会決勝戦で江田川中と対戦するまでが描かれており、またアニメ制作に当たっては、監督の出崎哲が率いるアニメ制作会社マジックバスが大きな役割を果たした。2021年4月25日より、tvkにおいても毎週日曜20:27~20:55にて、テレビシリーズの再放送が実施されている。
【キャプテン・あらすじ】
🧐中学2年時に野球の名門・青葉学院中学校から墨谷第二中学校(墨谷二中)に転校してきた主人公・谷口タカオは、野球部へ入部するためにグラウンドを訪れ、練習に参加しようと青葉時代のユニフォームに着替えた。そのユニフォームに気付いた野球部員は、勝手に谷口を名門青葉のレギュラー選手だったと思いこんでしまう。
しかし実際は、谷口は2軍の補欠でレギュラーにほど遠い選手だった。そのことを気が弱くて言い出せない谷口は一度は諦めかけるが、大工を営む父の叱咤激励を受けて、周囲の期待に応えるべく陰ですさまじい努力を続ける。やがて谷口の球に食らいついていこうとする姿勢を見抜いていた先代キャプテンに、4番でサードのポジションへ抜擢します。そして、そればかりか見込まれてキャプテンに選ばれるまでになり、試行錯誤しながらチームを引っ張っていくことになるのです。
谷口の卒業以降も連載は続き、新キャプテンを主人公として墨谷二中野球部が強豪へと成長する様子を描いていった。
本作では、野球部部員みんなも、平凡なキャラクターだけど、野球をとおして一生懸命頑張る姿が、感動的で野球をしらない子供から大人まで夢中になる青春漫画といったほうが、いちばんあってるのかもしれません。
野球のイチローをはじめ、プロ野球選手となる人が愛読していた例がおおいそうですよ。『キャプテン』GoodPlay!!といったところでしょうか。
▲【公式】キャプテン 第1話「キャプテン誕生」
●オープニングテーマ
「君は何かができる」
作詞 - 山上路夫 / 作曲・編曲 - 木森敏之 / 歌 - 99Harmony
●エンディングテーマ
「ありがとう」
作詞 - 山上路夫 / 作曲・編曲 - 木森敏之 / 歌 - 99Harmony
個人的に、OPよりEDの「ありがとう」が大好きな曲です。
【ムーの白鯨】
『ムーの白鯨』は、日本テレビ系列で放送されたよみうりテレビ、東京ムービー(トムス)制作のテレビアニメ作品です。
【ムーの白鯨・放送データ】
企画:福尾元夫(よみうりテレビ)
プロデューサー:山根治(よみうりテレビ)、赤川茂(東京ムービー)
作画監督:香西隆男
メカニック・デザイナー :青木悠三
美術監督:石垣努
撮影監督:新井隆文
録音監督:山崎あきら
選曲:赤塚不二夫(漫画家の赤塚不二夫とは、同姓同名の別人)
音楽:羽田健太郎
文芸担当:小野田博之
制作担当:松元理人
チーフ・ディレクター:今沢哲男
メカ修正:金田伊功、亀垣一、本橋秀之
原画:前田実、清水恵蔵、鈴木欽一郎、四分一節子、山本福雄、林一哉、河村信道、高橋英吉、鈴木幸雄、新川信正、小和田良博、大島秀範、端名貴勇、森一浩、小野順三、野崎恒仲、林一也、川筋豊、鍋島修、鍋島正勝、西山里枝、多田康之
背景:原豊、香川雄、伊藤夏子、佐藤佳子、杉浦千里、佐藤久美子、朝田和枝、増田直子、上野育子
仕上:森田清之、三浦亨、小田部香澄、渡辺とし美、藤原かつみ、梅田洋子、斉藤繁子、松浦邦子、長尾美代子、上原和子、直井マヤ、平田真紀子、田沼玲子、斉藤圭子、岸邦子、大村和子、黒岩佐和子、菊地真理
録音調整:小野敦志
効果:横山正和
撮影:ティ・ニシムラ
編集:鶴渕允寿、高橋和子
タイトル:高具秀雄
色指定:砂川千里、工藤秀子、池内道子
制作進行:吉田力雄、柳内一彦、岩田幹宏、水沼健二、南部正昭
録音:東北新社
現像:東京現像所
制作:よみうりテレビ、東京ムービー
放送期間:1980年4月5日~同年9月27日 全26話
放送局:制作局のよみうりテレビでは1980年4月5日から同年9月27日まで、関東の日本テレビでは制作局より1日早い、1980年4月4日から同年9月26日まで放送されました。
【ムーの白鯨・概要】
トムス初の原作なしオリジナルアニメとしてのSF作品です。本作は、 当初から海外での放映を意識して制作されたので、主人公たちの名前が「ケン」「ジョー」「シン」等、多国で通じやすい人物名になっています。
"MOBY DICK 5" のタイトルで海外へ売り込みが図られ、イタリアなどで放送されていました。他にも、"MU THE WHITE また、台湾、中国(台湾放送版に流用)におけるタイトルは『大白鯨』。
【ムーの白鯨・ストーリー】
1982年3月、惑星直列の現象がおきます。このとき、世界各地に異常現象が相次ぎます。実は、太陽系某所に3万年の時を超え、アトランティス大陸が、出現したことが原因だったのです。一方、時を同じくして太平洋の深海に巨大なモノが目覚めたのです・・・
こんな伝説がありました。今から3万年の昔、地球には文明の発達した二つの大陸がありました。アトランティスとムーである。ムーは、平和を愛する海の民であり、白鯨をシンボルとし、太陽は燦々と降り注ぎ、人々は平和に暮らしていました。一方、アトランティスはコンドルをシンボルとする山の民であり、戦いを好んだというのです。科学を高度に発達させるオリハルコンを持つアトランティスの帝王ザルゴンは、その力をもって一段と強力な軍事国家を造り上げていきました。ムーの指導者ラ・ムーはアトランティスとムーの力の対決が、地球を滅ぼすことを案じ、自らの力と引き換えにアトランティスを異次元へと飛ばしてしまったというのです。一方、ムーも海面下に没した。
現代に蘇ったアトランティスは失われた力の源・オリハルコンを求め、地球へ侵攻を開始します。 一方、あらかじめこのことを予期していたラ・ムーは、自らの脳を白鯨に移し替え、3万年の時を超えて蘇ります。
イースター島に集められた少年少女たちは、白鯨のもと、ラ・ムーの娘マドーラとともに、アトランティス帝国に立ち向かっていくことになるのです。
🧐本作は、まだ日本にファンタジー感覚のアニメ作品はあまりの無かった時代に、異色のSFファンタジーアニメ作品だと思います。ご覧になられたことのないかたは是非。
▲【公式】ムーの白鯨 第1話「白鯨めざめる!」”MOBY DICK 5” EP01(1980)
●オープニングテーマ
「ムーへ飛べ」
作詞 - 山川啓介 / 作曲 - 浜圭介 / 編曲 - 羽田健太郎 / 歌 - 水木一郎、杉並児童合唱団
●エンディングテーマ
「信じるかい」
作詞 - 山川啓介 / 作曲 - 浜圭介 / 編曲 - 羽田健太郎 / 歌 - 水木一郎
【スーキャット】
『スーキャット』は、ナックが制作した日本のテレビアニメ作品です。東京12チャンネルにて、1980年4月から同年12月まで放送された。
企画はクラウン音楽芸能とよみパック。擬人化された猫キャラクター達が織り成す物語で、アイドル歌手を目指す「スー」を主人公としたまさしく“猫版・スター誕生”です。
【スーキャット・放送データ】
原作・脚本:伊東恒久
脚本:伊東恒久
キャラクターデザイン:フロントパブリシティー
音楽:井上忠也
アニメーション制作:ナック
製作:旭通信社、ナック
放送局:東京12チャンネル
放送期間:1980年4月6日 - 12月29日
話数 全40話(全20回)15分枠
🧐主人公「スー」のモデルとなったのは、キャンディーズの田中好子(スー)です。スーにはラン(伊藤蘭)、ミキ(藤村美樹)という姉妹がいて、イメージソングでは3匹の母親の名前が「キャンディ」であるなど、キャンディーズがモデルになっていました。ただし、モデルとなった本家キャンディーズは親戚・血類関係はありません(~o~)。
【スーキャット・ストーリー】
事故によって記憶を失った少女・スーは、離れ離れになってしまった家族と再会するために、プロの歌手になる事を決意します。歌手として有名になれば、テレビへの出演機会もあろうし、母や妹達に又めぐり会えるかもと考えたからなのでした。様々な困難を乗り越えた末、漸く姉妹のランやミキとの再会を果たしたスー。その後、スーは姉達と「スーキャット」というトリオを結成し活動を始めるのですが・・・。
●オープニングテーマ
「夢見るスーキャット」
作詞 - 伊藤アキラ / 作曲 - 井上忠也 / 編曲 - エジソン / 歌 - 鶴岡弥生

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