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『さよなら銀河鉄道999 ーアンドロメダ終着駅ー』

日本のテレビアニメ昭和徒然史
02 /20 2022
◆◆1981年は、8月1日に映画『さよなら銀河鉄道999アンドロメダ終着駅』が公開されています。今回は本作の紹介です。

さよなら銀河鉄道999アンドロメダ終着駅』は、前作『銀河鉄道999』から2年後の世界を舞台にした続編となります。

松本零士氏は、続編を制作した理由として、前作では、謎とされていた部分が多く、機械帝国の問題に決着をつけ、少年の自立を描き切って、『銀河鉄道999』を完結としたかったためとしています。そのため前作で描かれなかった、生身の人間から魂を抜き取り、機械化人のエネルギーにしていたという「機械帝国の実態」と「メーテル、プロメシューム親子の過去」や車掌の正体という全ての謎を明かしています。生身の人間(星野鉄郎)と機械化人(黒騎士ファウスト)との戦いに決着をつけることで本シリーズ通じての根本のテーマである限りある命の尊さを印象づけました。機械化世界の衰退とそれへの反発を表現した内容が多く見られ、機械化世界のコントロールの難しさが表現されています。

前作ほどの配給収入は得られませんでしたが、目標としていた興行成績はクリアして、商業的には成功しています。前作の大ヒットにより、会社命令で作ることになったのだが、監督のりんたろうは第1作でやり尽くしたとして、当初監督を固辞していたともいわれています。
プロデューサーの高見義雄も内容的には1作目の輝きがなかったと認めており、アニメ監督の細田守のようにりんたろう作品でナンバーワンというファンもいるが、一般的な評価は(前作と比較すると)低くなっています。しかし、999号の描写はより実車に近いものとなっています。本作の主題歌「SAYONARA」は30万枚を売り上げました。
物語中盤と終盤にて鉄郎に対決を臨む機械化人・黒騎士ファウストは江守徹。前作で死んだキャラクターの声を当てているキャストも別の役で再登場しており、機械伯爵の柴田秀勝は機関車、クレアの麻上洋子はメーテルの体を狙う機械化人で999号の新ウェイトレス・メタルメナ、トチローの富山敬は惑星ラーメタルで鉄郎を助けたパルチザンのミャウダー、リューズ役の小原乃梨子は『ハーロック』で持ち役だったミーメとしてキャスティングされています。

さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅

製作総指揮 :今田智憲
企画・原作・構成:松本零士
企画:有賀健、高見義雄
脚本:山浦弘靖
作画監督:小松原一男
美術監督:椋尾篁
美術:窪田忠雄
音楽:東海林修
監督:りんたろう
原画:金田伊功、山口泰弘、木下ゆうき 他
主題歌:メアリー・マッグレガー
上映時間:130分
公開:日本1981年8月1日
製作:東映動画
配給:東映
配給収入:11億5000万円(1981年邦画配給収入8位)

さよなら銀河鉄道999アンドロメダ終着駅・キャスティング、ストーリー】
〔主なキャスティング〕
星野鉄郎:野沢雅子
メーテル:池田昌子
メタルメナ:麻上洋子
車掌:肝付兼太
キャプテン・ハーロック:井上真樹夫
クイーン・エメラルダス:田島令子
ミヤウダー:富山敬
プロメシューム:来宮良子
黒騎士:江守徹
ナレーター:城達也

さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅動乱
〔ストーリー〕
あれから2年、地球に帰り着いた星野鉄郎を待ち受けていたのは、機械化人間により占拠されつつある地球であった…。まさしく地球は動乱の時代を迎えていたのです。鉄郎は思い返す。確かにあの時、機械帝国は滅んだはずではなかったか…?再び武器を取る鉄郎の許にメーテルからのメッセージが届けられ、再び999に乗り、一人最後の旅に出る鉄郎を待ち受けていたのは…。
鉄郎は、最初の停車駅ラーメタル星でミャウダーという若者と出会います。鉄郎は彼からメーテルが機械帝国の女王プロメシュームの跡を継いだという信じがたい噂を聞いてしまいます。やがて、鉄郎は偶然なのか、忘れえぬ慕情の女性メーテルと再会を果たします。メーテルは、なぜか鉄郎に999号を降りるよう勧めるのです。黒騎士との戦い、幽霊列車との遭遇を経て、999号は終着駅の惑星大アンドロメダにたどり着くのですが……。

劇場版第1作に続き、松本零士作品の人気キャラクターであるキャプテン・ハーロックやクイーン・エメラルダスも登場。

🧐本作は、全体的に前作より評価が低いのですが、個人的には全体的に味わいのあるアニメ映画作品に仕上がっていると思います。前作を受け継いでの完結に向かっていくわけですから、ストーリー設定としては重い印象になるのは不可避と思います。私が感じたのは、前作に比べてメーテルの心理描写、特に憂いの表情が素晴らしくよくできていると感じます。特に目と髪の毛の繊細な動きを使っての表現は、前作より多くなってきているような気がしました。
そして、オーケストラとのコラボは、前作以上の出来栄えになっていると思います。特に『再会』と「青春の幻影」この曲を使ったシーンは秀逸です。

メーテル再会1
▲ラーメタルで再会

メーテル再会
鉄郎と再会し、沈み込むメーテル。何を思い詰めているのか・・・

黒騎士ファウスト
黒騎士ファウスト。完全な機械化人と化しているが、こころはあるのか、矛先は哀しくも鉄郎に向けられる・・・


黒騎士ファウスト、ハーロック
ハーロックと黒騎士ファウスト。かつては信じあう友であった。時を隔てた再会に、機械化人ファウストは、何を思うのか。

命の火
命の火を手に、メタルメナにせまる鉄郎。

エメラルダス メーテル
鉄郎と別れの前のメーテルとエメラルダス。宿縁の二人。

本作では、前作に比べるとメッセージ性が強いセリフで作品を盛り上げていると思います。そのシーンを動画で集めています。感謝を込めてご紹介させていただきます。あわせて『再会』と『青春の幻影』も…


さよなら銀河鉄道999 「オヤジ」との誓い。
森山周一郎さんの演技。熟しきった男にしかできない演技GoodVoice!!


さよなら銀河鉄道999 再会 Love Theme 720px'SD
このシーンのメーテル。哀愁、憂いを秘め、ためいきが漏れそうである・・・うつくしい


さよなら銀河鉄道999 ハーロックの語り
鉄郎を見送るハーロック。永遠の命を心で語る・・・


交響詩 さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅- より【青春の幻影】
1枚の謎の絵をバックに流れる、この旋律。うつしくも哀しく咲く一輪の花を連想させるようなきれいな曲です。


Mary Macgregor - Sayonara
作詞・作曲・歌:メアリー・マッグレガー(Mary MacGregor)、ブライアン・ウィットカム、ディビッド・J・ホルマン


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のぶさん

55歳から短い脚で、二輪にまたがり、還暦峠も越えて、人生下り坂のアニメ好きジジイでございます。人生、特に極めることもなく、カラータイマーが点滅中(o|o)