◆日本のテレビアニメ昭和徒然史(71回)まいっちんぐ💖編の今回は、1981年(昭和56年)下期(7月~12月放送開始分)PARTⅤをご紹介します。
『まいっちんぐマチコ先生』は、えびはら武司による日本の漫画作品であり、およびそれを原作としたテレビアニメ作品をさしています。
私立あらま学園の女性教師、麻衣マチコとその生徒達が繰り広げるセクシーギャグ漫画と表現したほうがよいかと💛。1981年にテレビアニメを中心に人気があり、「まいっちんぐ!」というセリフが当時ブームとなりました。1990年代後半から、かつてのファンを中心にリバイバルブームがあり、単行本の再版のみならず新作も発表され、さらにはCDドラマ、実写化もされた作品です。
【まいっちんぐマチコ先生・制作、放送データ】
原作:えびはら武司
企画:三科辰治(学習研究社)
音楽:乾裕樹
チーフディレクター:案納正美
キャラクターデザイン:上梨一也
美術監督:中村光毅
撮影監督:杉村重郎
録音監督:斯波重治
製作担当:平井寛、川野勉
プロデューサー:江津兵太(テレビ東京)、神保まつえ(学習研究社)、森島恒行(学習研究社)
美術設定:岡田和夫、青木龍夫、勝井和子、横瀬直士
作監補・コスチュームデザイン:大野恵子
色指定:石黒ちえこ、三橋曜子、羽場いづき、小泉純子、井口則子、西牧たみ子、横川いづみ、山崎澄雄、堀江敬子、対馬直子
オープニング・エンディングアニメーション:江村豊秋
タイトルデザイン:杉澤英樹
撮影:スタジオぎゃろっぷ、三晃プロダクション、イマジネーション、ティ・ニシムラ
編集:戸田れい子→小松みどり→川瀬みどり→宮内季美子、河野淳子、坂本雅紀
進行:新井正彦、林喜宏、平良安彦、細川修一、長谷川孝志、萩野賢、木川田清一、吉田秀次郎、吉田哲、石井彰、平出雅幸、石田照雄、上盛健二、北島岳夫、須永司、加藤勝、本間道幸、網野哲郎
録音:新坂スタジオ
調整:桑原邦男
効果:依田安文
現像:東京現像所
制作担当:伏川政明、新井正彦、木村房代
設定進行:木村房代
アシスタントマネージャー:伊藤和典、木村房代
アニメーション制作:スタジオぴえろ
プロダクションマネージャー:松本堯一 → 光森裕子
製作:テレビ東京、学習研究社※
放送期間:1981年10月8日~1983年10月6日 全95話
放送局:テレビ東京ほか
🧐本作は、オープニングも含めて毎回乳房の露出があるということで、PTAなどからの苦情が殺到した作品となってしまいました。1982年には京都で「マチコ先生に抗議する会」が結成されるほどです(参考引用、アニメージュ1982年9月号P133 徳間書店)。原作者のえびはら氏は後に「友情の大切さを描いたつもりだったが、PTAに理解してもらうことは難しかった」と語っている。
さらに、残念なことにマチコ先生に抗議する会結成と同時期に、近畿地方の放送局が広域放送局の読売テレビからテレビ大阪(大阪府域局)と奈良テレビ(奈良県域局)に放映権が移行し、滋賀・京都・和歌山・兵庫の4府県では事実上放送が打ち切られてしまうことになりました。また、同作に対する抗議行動として学研が発行していた全ての学習誌不買運動に発展、これを受け学研は『チャレンジ』での連載打ち切りまで決定することになってしまいました。この打ち切りに伴い、当初は講談社への移籍が検討されていたが、学研側からの慰留により見送られ『アニメディア』、『中2コース』での連載が開始していました。
当時、私も本作を観ていましたが、確かに毎回マチコ先生のオッパイの露出はありますが、だからといって不快に感じるシーンは一つもありません。抗議側は、公共の電波を使用し不特定多数の視聴者に対して女性の肌を露出させすぎるということだったと思います。
視聴者(本作は男性ファンが多数)は、男の子が一人前の男として成長していく段階で、青春時代に学校の女性教師に対してほのかな恋心やときめき、そして一種の憧れを抱いた男の子も多いのでは?
大好きな人に近づきたいと思うゆれる男心。男だって恋をするのですよ💛そんな甘い香りの中で育つ友情や子弟愛という絆は、なにものにもかえがたい宝になるということを原作者のえびはら氏は伝えたかったのだと思います。どこが問題作やねん!!Wonderful Machiko💛
💛まいっちんぐマチコ先生01
予告編集のようですね。
▲Miss Machiko Watashi wa Machiko by Yuko Imada Full まいっちんぐマチコ先生「私はマチコ」 今田 裕子 FULL
●オープニングテーマ「私はマチコ」
歌 - 今田裕子 / 作詞・作曲 - 佐々木勉 / 編曲 - 乾裕樹
【わんわん三銃士】
『ワンワン三銃士』は、日本アニメーション制作の日本のテレビアニメ作品。
アレクサンドル・デュマ・ペールの『ダルタニャン物語』中の『三銃士』が原作で、登場人物全てが動物として描かれています。1981年10月9日から1982年3月26日まで、毎日放送・TBS系列局で全26話中24話が放送された。前番組『愛の学校クオレ物語』に引き続き、カルピス食品工業(現在のカルピス)の一社提供で、『カルピス名作劇場』という冠が着いていましたが、この番組終了後、金曜19時枠でのアニメ路線は継続されるも、毎日放送制作の名作アニメ路線は本作を以って終了し、カルピス自体もこの枠から撤退しました。後にNHKが『アニメ三銃士』の放送を開始させた時、サンテレビが本番組を購入して放送しました。
【わんわん三銃士・制作、放送データ】
原作:アレクサンドル・デュマ
制作:本橋浩一
制作管理:高桑充
企画:佐藤昭司
音楽:服部克久
構成:木村芳弘
キャラクターデザイン:関修一
美術監督:伊藤主計
作画監督:小川隆雄
レイアウト監修:森康二
プロデューサー:中島順三、遠藤重夫
監督:杉山卓、腰繁男
動画チェック:武藤稔
撮影監督:森田俊昭
録音監督:松浦典良
タイトル:道川昭
録音制作:音響映像システム
整音:成清量
効果:松田昭彦(フィズサウンドクリエイション)
録音:整音スタジオ
現像:東京現像所
色指定・検査:高砂芳子
編集:瀬山武司、上遠野英俊、割田益男
制作デスク:内山秀二
演出補:腰繁男、中村憲由
制作進行:小滝雅美、尾方正行、寺沢倫明、千葉伸也
製作:毎日放送、日本アニメーション
放送期間:1981年10月9日~1982年3月26日 24話(+未放送2話)
放送局:TBS系列
▲ワンワン三銃士 OP
OP:『ワンワン三銃士』(歌:日下まろん・杉並児童合唱団、作詞:香山美子、作曲・編曲:服部克久)
【アニメ親子劇場】
『アニメ親子劇場』は、テレビ東京ほかで放送されていたテレビアニメです。テレビ東京とタツノコプロの共同製作で全26話。製作局のテレビ東京では、1981年10月9日~1982年3月29日まで放送。
現代世界に住む男の子・飛鳥翔とその仲間たちがタイムブックの世界へタイムスリップし、その世界を冒険旅行する物語。彼らが旅するタイムブックの世界は、ほとんどの回では『旧約聖書』の世界であり、第12話~第14話と最終話(第26話)だけが『新約聖書』の世界になっていました。
本作の終了後、続いて『トンデラハウスの大冒険』という作品が放送されました。こちらは『新約聖書』の世界を舞台にし、本作とは異なる設定とキャラクターで構築されていました。その後に放送された『パソコントラベル探偵団』という作品があったのですが、こちらが本作の続編となっていました。
本作と『トンデラハウスの大冒険』・『パソコントラベル探偵団』を合わせた俗称は、タツノコ聖書3部作として位置づけられています。
【アニメ親子劇場・制作、放送データ】
制作:吉田健二(タツノコプロ)
企画:柳川茂
監修:島村亀鶴
音楽:丸山雅仁
チーフディレクター:樋口雅一
キャラクターデザイン:下元明子(メインキャラ)、樋口雅一、矢沢則夫、福原悠一(ゲストキャラ)
作画監督:兵頭敬
音響監督:松浦典良
基本設定:阿部幸次
美術設定:大山哲史
美術ボード:石津節子
プロデューサー:江津兵太(テレビ東京)、井上明(タツノコプロ)
脚本:酒井あきよし、藤井裕理子、高山鬼一、高木良子、佐藤和男、三宅直子 ほか
絵コンテ・演出:樋口雅一、藤原万秀、矢沢則夫、福原悠一、遠藤克己、石崎すすむ、小熊公晴、小華和ためお、康村正一、山崎和男、藤原良二、吉田健次郎、北里陽、関田修、草遊馬、宗伴夢
原画:古川達也、上妻晋作、岸義之、富沢雄三、小林勝利、田巻剛、甘粕浩滋 ほか
動画:戸倉健二、田島実、山本佳子、高梨実紀子、柳田朝彦、神田郁子、今井正彦、西森真由美 ほか
色指定:鈴城留美子
美術担当:岡田和夫、野々宮恒男 ほか
タイトル:藤井敬康
仕上:シャフト、ディーン
背景:マジックハウス、スタジオ・イースター
撮影:ティ・ニシムラ
編集:鶴渕友彰
音響効果:伊藤克巳
録音:整音スタジオ
調整:大塚晴寿
制作デスク:青木健(プロダクション・ルーズ)
制作進行:鈴木國生、津村豊、高田薫、豊住政弘 ほか
現像:東京現像所
助監督:吉田健次郎
制作協力:いのちのことば社(番組メイン協賛社)、プロダクション・ルーズ
制作担当:谷口肇(タツノコプロ)、小森徹(プロダクション・ルーズ)、内間稔、石川清司(以上、読広)
製作:テレビ東京、タツノコプロ
放送期間:1981年10月9日~1982年3月29日 全26話
放送局:テレビ東京
▲アニメおやこ劇場 OP &ダイジェスト
●オープニングテーマ - 「タイムブックの歌」
作詞 - 酒井チエ / 作曲・編曲 - 中村勝彦 / 歌 - 宮内良
【太陽の牙ダグラム】
『太陽の牙ダグラム』は、1981年(昭和56年)10月から1983年(昭和58年)3月までテレビ東京で放送された、日本サンライズ製作のSFアニメ(ロボットアニメ)作品です。
高橋良輔氏のロボットアニメ初監督作品で同時期、若者の間で大人気を博した『機動戦士ガンダム』や『伝説巨神イデオン』を意識し、子どもたちだけでなく、その親層までも視聴者に取り込むためにテーマ、背景、設定など単なる勧善懲悪主義の話ではなく実際に起こりうるのと同じ独立戦争をテーマとし、その発端から終結までを描いていました。登場人物たちは、それぞれの政治的使命あるいは信念に基づいて行動し、単純な悪役が存在しないリアルなストーリーを追求していました。そのため、少年向けアニメには珍しく複雑な社会構造を背景とした重厚な政治ドラマ、あるいは戦略的駆け引きが展開されていました。また、喫煙シーンが多かったですね。嫌煙権から、公共の場での禁煙・分煙化が進んでいるので、今の時代に放送されていたらクレームが飛んでたでしょうね(*_*;
初回の冒頭に残骸のダグラムを登場させる驚きの演出があり、映画版のポスターやチラシにも砂漠に放置されたダグラムのイラストが用いられました。この演出は戦場まんがシリーズ「鉄の竜騎兵」からヒントを得て、高橋氏は後にOVA「ザ・コクピット」制作のオファーがあった際、同話の監督を即、希望したことを同作DVDの特典インタビューで語っています。
【太陽の牙ダグラム・制作、放送データ】
原案:矢立肇
原作:高橋良輔/星山博之
キャラクター・デザイン:吉川惣司/塩山紀生
メカニカル・デザイン:大河原邦男
作画監督チーフ:塩山紀生
美術監督:中村光毅
音楽:冬木透
音響監督:浦上靖夫
監督:神田武幸/高橋良輔 - 第31話までは神田・高橋の連名、第32話以降は神田のみが監督としてクレジットされた。
プロデューサー:岩崎正美
企画/製作:日本サンライズ
放送期間:1981年10月23日~1983年3月25日 全75話
放送局:テレビ東京他
【太陽の牙ダグラム・ストーリー】
地球の植民惑星デロイアでは地球に対する不満が高まり、独立運動の動きが激しくなっていました。デロイアの首都カーディナル市で、地球連邦軍第8軍大佐フォン・シュタイン率いる部隊が、地球連邦評議会議長のドナン・カシムら評議会の議員たちを監禁し、デロイアの独立宣言するという事件が起こってしまいます。報道を聞いたドナンの息子クリン・カシムは地球連邦軍の救出部隊に志願し、人質の解放のために行動します。
しかし、救出されたドナンはフォン・シュタインを免罪したのです。しかも、デロイアを地球連邦の8番目の自治州に昇格させ、フォン・シュタインをその代表に任命します。一方、ドナンは事件の首謀者としてデロイア独立を支持した代議員を投獄し、フォン・シュタインに呼応して立ち上がった独立運動家たちを徹底的に弾圧します。すべては、地球百億の民のためにあえてデロイアの民を泣かせる覚悟を決めたドナンが、デロイア独立運動の「ガス抜き」のため、フォン・シュタインと共に仕組んだ狂言だったのです。
ジャーナリストのディック・ラルターフから事件の真相を聞かされたクリンは苦悩するが、デロイアの完全独立を求める指導者デビッド・サマリン博士と出会います。サマリンはクリンをドナンの息子と知りながらも、独立派が開発した最新鋭コンバット・アーマーダグラムのパイロットとして仲間に紹介する。だがクリンがサマリンと出会ったことで、サマリンの居場所が地球連邦軍に知れてしまい、サマリンとダグラムは地球連邦軍に奪われてしまう。
責任を感じたクリンは、単身、地球連邦軍の基地に乗り込みダグラムを奪回、デロイア独立運動に身を投じることを決意する。地球時代の友人ロッキー・アンドレらのグループ(デロイア7。後の太陽の牙)に合流したクリンは、ダグラムによって次々と地球連邦軍を蹴散らしていく。サマリンも独立派ゲリラの尽力によって救出され、デロイア独立の気運は、ますます高まっていくのです。
そのころ、野心はあれども理想はないドナンの補佐官ヘルムート・J・ラコックは、病を抱えたドナンとフォン・シュタインを排し、自らがデロイアの支配者となるための策謀を密かに進めていた。
そして敵味方の人間模様が錯綜する中、クリンはついに病に倒れてしまいます。力尽きたドナンと今生の別れを告げ、地球連邦軍との決戦へ向かっていくのです。
▲【第1話】太陽の牙ダグラム〔サンチャン〕
オープニングテーマ「さらばやさしき日々よ」
エンディングテーマ「風の行方」
いずれも、作詞 - 高橋良輔 / 作曲 - 冬木透 / 編曲 - 武市昌久 / 歌 - 麻田マモル。

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