◆日本のテレビアニメ昭和徒然史(72回)疾風のように~♬編の今回は、1982年(昭和57年)上期(1月~6月放送開始分)PART1をご紹介します。
『Dr.スランプ アラレちゃん』(ドクタースランプ アラレちゃん、Dr.SLUMPアラレちゃん)は、漫画『Dr.スランプ』を原作とした1981年4月8日から1986年2月19日までフジテレビ系列で水曜日19:00~19:30に放送されたテレビアニメ作品です。『Dr.スランプ アラレちゃん ーペンギン村英雄伝説ー』は、1982年1月2日に放送されたスペシャル番組です。ここでは、Drスランプアラレちゃん(ペンギン村英雄伝説)のご紹介をします。
【Drスランプアラレちゃん(ペンギン村英雄伝説)・制作、放送データ】
原作:鳥山明
企画:七條敬三、土屋登喜蔵
製作担当:岸本松司
チーフディレクター:岡崎稔
チーフ作画監督:前田みのる
チーフデザイナー:浦田又治
脚本:金春智子
演出:永丘昭典
作画監督:札木幾夫
美術:田中資幸
音楽:菊池俊輔
放送日:1982年1月2日 全1話 47分
放送局:フジテレビ系列
【Drスランプアラレちゃん(ペンギン村英雄伝説)・あらすじ】
舞台はむかしむかし、ものすご~く田舎のペンギン村。ある日、ペンギン村に大事件が起きた~。なんと、村中のトイレットペーパーがなくなってしまったというのだ! 残っているわずかな予備を使い果たしてしまえば、村に一つしかないトイレが臭くなってしまう! すでにペリカンの配達は途絶えている。残された方法は、誰かが伝説のスーパーマーケットへ行き、トイレットペーパーを買ってくることだけ。みんなにおだてられたセンベエは、目的地がどこかもわからないまま、さっそく自慢の飛行機で飛び立つ。しかし、調子がよかったのは最初だけ。やがて機体はバラバラになり、森に墜落してしまう。運よく「よい子の味方」アラレとガッちゃんに助けられ、一緒に旅を続けることになるのだが……。
▲Drスランプ アラレちゃんOP
「ワイワイワールド」
作詞 - 河岸亜砂 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - たかしまあきひこ / 歌 - 水森亜土、こおろぎ'73
【南の虹のルーシー】
『南の虹のルーシー』は、1982年1月から12月まで、フジテレビ系列で放送された、日本アニメーション制作のテレビアニメ作品です。本作は、昭和57年度文化庁子供向TV用優秀映画賞受賞しています。「世界名作劇場」の第8作目で、フィリス・ピディングトンの小説『南の虹』(Southern Rainbow)を原作としています。1830年代後半の開拓時代のオーストラリアを舞台に、農場を持つことを夢見てイギリスのヨークシャーから、オーストラリアのアデレードへ移住した家族の物語を描いています。
【南の虹のルーシー・あらすじ】
1837年、ルーシー・メイとポップル一家は、農場を持つことを夢見てオーストラリアにやってきました。しかし、なかなか農地を手に入れることができません。というのも、政府による測量が進まないことが原因です。一家はアデレードに小さな家ですが購入して、まずは生活基盤を築こうとがんばり始めます。家の周りは、動物たちとも触れ合える大自然の中での生活です。一家がオーストラリアに移住して1年が経った頃、農地を入手できるチャンスがやってきました。
しかし、意地の悪い金持ちのペティウェルによる妨害で夢は叶わなくなってしまいます。それから2年後、一家はアデレードの中心部に引っ越しします。しかし、相変わらず農地を獲得できない生活に、父のアーサーは、次第に希望を失いつつさえありました。
段々と一家が困窮していく中でルーシー・メイが、事故で記憶喪失になり、大富豪のプリンストン夫妻に保護されるという事件が起きます。そして、ルーシー・メイの記憶は元に戻り、一家との再会も果たすのですが、プリンストン夫妻から、養女に乞われることになります。プリンストン夫妻は、かつて娘を亡くしていて、ルーシー・メイにその姿を重ね合わせていたのでした。一度は断るルーシー・メイでしたが、自分が養女になれば一家が農地を入手して幸せになれると考え、承諾しようと決意します。しかし、プリンストン夫妻は彼女の本心を見抜くとともに、家族を愛する気持ちに感銘を受け、養女にすることは諦め、一家には良い条件で農地を譲り渡すことにするのでした。念願の農地を手に入れたポップル一家は、新しい生活に希望を抱くのでした。
【南の虹のルーシー・制作、放送データ】
製作:本橋浩一
製作管理 :桑充
企画:佐藤昭司
監督・演出:斎藤博
プロデューサー:松土隆二
脚本:宮崎晃
キャラクターデザイン:関修一
作画協力:OH!プロダクション
美術(監督):阿部泰三郎
背景:スタジオアクア・スタジオSF 他
彩色:スタジオロビン
撮影監督:黒木敬七
撮影:トランスアーツ
編集:瀬山武司
現像:東洋現像所(現・IMAGICA)
音楽:坂田晃一
録音監督:斯波重治
録音制作:映像音響システム(現・サンオンキョー)
録音スタジオ:太平スタジオ
効果:フィズサウンド 依田安文
整音:桑原邦男
タイトル:道川昭
制作デスク:関口修一、増子相二郎
制作進行:小竿俊一、余語昭夫、笠原義宏 他
演出補:楠葉宏三、鈴木孝義、腰繁男
演出助手:杉村博美、斉藤次郎
企画・制作:日本アニメーション株式会社
制作:日本アニメーション・フジテレビ
放送局:フジテレビ系列
放送期間: 1982年1月10日~1982年12月26日 全50話
放送時間帯:毎週日曜19:30~20:00
●オープニングテーマ「虹になりたい」
作詞 - 深沢一夫 / 作曲・編曲 - 坂田晃一 / 歌 - やまがたすみこ
森へおいで/やまがたすみこ
●エンディングテーマ「森へおいで」
作詞 - 深沢一夫 / 作曲・編曲 - 坂田晃一 / 歌 - やまがたすみこ
【あさりちゃん】
『あさりちゃん』は、室山まゆみによる日本のギャグ漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメである。36年間の長期にわたり、小学館の学習雑誌誌上にて連載されました。
小学館の学習雑誌『小学二年生』で、1978年8月号から2014年3月号まで(中断期間もありましたが)足掛け36年に渡って連載された漫画作品であり、作者・室山さんの代表作でもあります。過去に『月刊コロコロコミック』や『ぴょんぴょん』、『ちゃお』、『小学一年生』、『小学三年生』、『小学四年生』、『小学五年生』、『小学六年生』などの雑誌にも連載されていましたが、雑誌の休刊等によりに初出誌の『小学二年生』のみの連載となり、『小学二年生』2014年3月号を以て終了しました。本作の連載第1話となる「小二」初出の話は単行本未収録となっていますが、小学二年生2014年3月号に再掲載されました。
第31回(昭和60年度)小学館漫画賞受賞。1982年にテレビアニメ化されています。ここではアニメ作品の紹介をします。
【あさりちゃん・制作、放送データ】
企画:勝田稔男(東映動画)
製作担当:武田寛
原作:室山まゆみ(小学館)
音楽:筒井広志
チーフアニメーター:白川忠志
美術デザイン:伊藤英治
シリーズディレクター:葛西治
テレビ朝日プロデューサー:加藤守啓
特殊効果:浜桂太郎、中島正之、羽柴公子、隅部昌二 他
撮影:白井久男、森下成一
編集:鳥羽亮一
録音:今関種吉、波多野勲
効果:伊藤道広(E&Mプランニングセンター)
選曲:宮下滋
演出助手・製作進行:金山通弘、伊藤文夫、箕ノ口克己、和田たかし、小池剛之介、津村豊、貝沢幸男、竹之内和久、宇田川益弘 他
記録:原芳子
現像:東映化学
アニメーション制作 : 東映動画
制作:テレビ朝日、東映、東映エージェンシー
放送期間:1982年1月25日~1983年2月28日 全54話
放送局:テレビ朝日系列
▲あさりちゃんOP
オープニングテーマ - 『あの子はあさりちゃん』
作詞 - 伊賀井直人 / 作曲 - 小林亜星 / 編曲 - 武市昌久 / 歌 - 前川陽子、こおろぎ'73
『戦闘メカ ザブングル』は、1982年2月から1983年1月まで、名古屋テレビを制作局として、テレビ朝日系で全50話が放送された、日本サンライズ制作のロボットアニメ作品です。英語表記は、Xabungle。日本サンライズ創立10周年記念作品でもあります。
富野喜幸が名義を富野由悠季と改め、『伝説巨神イデオン』以来2年ぶりにテレビアニメの監督として復帰した作品です。かつて自身の出世作『機動戦士ガンダム』が放映されたのと同じ放送枠において、本作の後、『聖戦士ダンバイン』、『重戦機エルガイム』、『機動戦士Ζガンダム』、『機動戦士ガンダムΖΖ』まで1年もののテレビアニメとして連続5作品を送り出すことになります。
【戦闘メカザブングル・制作、放送データ】
企画:日本サンライズ
原案:矢立肇
原作:富野由悠季、鈴木良武
連載:テレビマガジン、テレビランド、冒険王
キャラクターデザイン:湖川友謙
メカニカルデザイン:大河原邦男
音楽:馬飼野康二
チーフ作画監督:湖川友謙
美術監督:池田繁美
総監督:富野由悠季
プロデューサー:森山涇(名古屋テレビ)、普入弘(創通エージェンシー)、中川宏徳(日本サンライズ)
動画チェック:小林利充、遠藤栄一
メカニカルゲストデザイン:出渕裕
撮影監督:斉藤秋男
編集:井上和夫、布施由美子
音響監督:藤野貞義
制作:名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ
著作権表記 - (C) 創通・サンライズ
放送期間:1982年2月6日~1983年1月29日 全50話
放送局:名古屋テレビほか
【戦闘メカザブングル・ストーリー】
どこまでも砂漠が広がる惑星ゾラ、それはかつて地球と呼ばれた星である。「イノセント」と呼ばれる支配階級の人々がドーム都市に住み、「シビリアン」と呼ばれる庶民階級の人たちは、その外に居住していました。シビリアンたちは、ロックマン(ブルーストーン採掘業者)、ブレーカー、運び屋、交易商人などを営みながら生活していました。
ゾラには一つの掟がありました。それは「泥棒、殺人を含むあらゆる犯罪は、三日間逃げ切れば全て免罪」という「3日限りの掟」が存在したのです。しかし、シビリアンの少年ジロン・アモスは、両親を殺したブレーカーのティンプ・シャローンを、掟の三日を過ぎても追いかけ続けます。ジロンはどんなことがあろうと目的を果たしたいために、戦闘用ウォーカーマシン「ザブングル」を手に入れようとするが失敗します。その持ち主である交易商人「キャリング一家」のお嬢様エルチ・カーゴや無法者集団「サンドラット」の女リーダーであるラグ・ウラロたちとランドシップ「アイアン・ギアー」に乗り込み、行動を共にします。やがてアイアン・ギアーのクルーたちは、反イノセント組織「ソルト」と合流していくことになるのです。
「イノセント」の本来の支配者である貴公子アーサー・ランクは、ジロンたちに共感し、一つの真実を告げます。それは「シビリアン」というのは、将来的に地球(ゾラ)を託すために「イノセント」によって人工的に創りだされた種族だというのです。大異変により環境が激変し、それまでの地球人の体のままでは生存できなくなってしまっていたのです。「イノセント」たちは「シビリアン」を穏健に支配育成し、いずれはゾラを譲るつもりだった。しかし、対立する「イノセント」の大物カシム・キングはこの計画を反故にし、「シビリアン」を支配し続けようとしていたのです。
カシム・キング一派は、エルチを拉致して洗脳し、アーサーやジロンたちを抹殺しようとします。ジロンたちは何とかエルチを救い出し、アーサーの助力を得て洗脳をといていきます。シビリアンたちは、あちこちで暴動を起こし、キングの勢力に対抗します。窮地に陥ったカシムはICBMで反撃しようとしますが、その誘爆で死んでしまいます。しかしエルチは負傷し失明してしまいます。シビリアン側の勝利が確定した後、エルチは洗脳の影響とはいえ、仲間を裏切った罪悪感から独りザブングルを駆り飛び出すが、迎えに来たジロンの呼びかけに応えます。心の中に去来するものは、みんなと共に生きていきたいと…
🧐個人的に富野由悠季監督作品の中では、一番好きな作品です。随所にヒューマニズムを感じる作風があり、コミカル性もあり、40年前の作品と思えないほど完成度の高い作品と思っています。本作のテーマソング、今でも時折、口ずさんでいる時があります(^^♪
👉オープニングテーマ - 『疾風ザブングル』
作詞 - 井荻麟 / 作曲・編曲 - 馬飼野康二 / 歌 - 串田アキラ
▲乾いた大地
エンディングテーマ - 『乾いた大地』
作詞 - 井荻麟 / 作曲・編曲 - 馬飼野康二 / 歌 - 串田アキラ
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