◆日本のテレビアニメ昭和徒然史(76回)秘宝めぐり~?編の今回は、1982年(昭和57年)上期(1月~6月放送開始分)PARTⅤをご紹介します。
『魔境伝説アクロバンチ』は、1982年(昭和57年)5月から同年12月まで日本テレビ系列局で放送されていたテレビアニメです。日本テレビと国際映画社の共同製作です。いのまたむつみさんのキャラクターデザインデビュー作であり、中原茂の声優デビュー作でもあります。ナレーターは、窪田等さんです。
【魔境伝説アクロバンチ・制作、放送データ】
原作:山本優(原案)
総監督:夏木よしのり(第1話 - 第12話、第14話)
監督:やすむらまさかず(第1話 - 第12話、第14話)久岡敬史(第13話、第15話 - 第24話)
脚本:山本優、合戸陽、山崎晴哉、首藤剛志、八田朗
キャラクターデザイン:いのまたむつみ、影山楙倫
メカニックデザイン:樋口雄一(サブマリン)
音楽:丸山雅仁
アニメーション制作:国際映画社 ➡東映動画
製作:日本テレビ、国際映画社
放送局:日本テレビ系列
放送期間 :982年5月5日 - 12月24日
話数:全24話
【魔境伝説アクロバンチ・あらすじ】
人類の歴史を数千年よりのさらなる過去、超古代文明の時代より伝わるという謎の大秘宝「クワスチカ」を求めて、世界中の遺跡を巡ることが、海商王であり、アマチュア考古学者でもある蘭堂タツヤの長き夢でした。そんな折、ある事件から不本意ながら夢が叶い、タツヤたち一家は万能探索メカ・アクロバンチで世界各地の遺跡を巡ることになります。「クワスチカ」の存在の証の石版の導きにより旅を続けるが、かつて地底に封じられた地底人・ゴブリン一族が「クワスチカ」の力による地上への復活をもくろみ、ファミリー一行の前に立ちはだかります。
★いわゆる「超古代史」ネタが、随所にあって、マニアのかたにとっては、ニンマリとするでしょう~。!(^^)!
本作に登場してくる女性キャラ、何ともセクシーな方が多くて~❤
▲魔境伝説アクロバンチ 合体シーン
▲魔境伝説アクロバンチ OP・ED akrobunch op ed
●オープニングテーマ - 「夢の狩人」
作詞 - 山本優 / 作曲・編曲 - 山本正之 / 歌 - 山形ユキオ
●エンディングテーマ - 「渚にひとり」
作詞 - 山本優 / 作曲・編曲 - 山本正之 / 歌 - たいらいさお
『おちゃめ神物語 コロコロポロン』のタイトルでアニメ化され、1982年5月から1983年3月までフジテレビ系列で放送された吾妻ひでお作品の初のTVアニメ化です。ギリシャ神話で有名な神や女神などがギャグパロディ化されていて、各話に登場します。全体的に低年齢向けになってはいますが、内容は大人のギャグや、ミュージカル要素も含まれています。作画や性格描写などに、アニメと原作のポロンの印象に差異もみられるようです。
【おちゃめ神物語コロコロポロン・制作、放送データ】
原作:吾妻ひでお
製作:壺田重三(国際映画社)
企画:大野幸正(フジテレビ)
シリーズ構成:山本優
音楽:山本正之
音響監督:小松亘弘
美術監督:藤田勉
キャラクター・デザイン:高木としお
総監督:四辻たかお
プロデューサー:つぼたしげお(壺田重夫/国際映画社)、藤家和正(国際映画社)、おおのゆきまさ(大野幸正/フジテレビ)
撮影:ACC谷原スタジオ(菅谷信行)
ネガ編集:井上編集室
録音:田中英行
効果:新井秀徳(フィズサウンド)
録音スタジオ:タバック(※フィルムクレジット上は「整音企画」と出ているが、実際の録音スタジオはタバック)
現像:東映化学(現、東映ラボ・テック)
制作担当:河西一幸
制作:国際映画社、フジテレビ
放送期間:1982年5月8日から1983年3月26日 全46話
放送局:フジテレビ系列
【おちゃめ神物語コロコロポロン・あらすじ】
太陽神アポロンの娘である主人公・ポロンが、「いっちょまえ(一丁前)」の女神をめざして奮闘します。
毎回のようにポロンのオリンポスの神々への憧れやいたずらやお調子者の性格、そして優しいポロンが良かれと思ってした事が災いし、自分で騒動を起こしています。あるいはゼウスたちオリンポスの神々の力で騒動が起きるが、半人前でほとんど力の無いポロンが、責任感と明るさとバイタリティだけで事態の収拾に奔走します。
父のアポロンは、妻に逃げられ、そのためにポロンには母親がいません。だが、そんな父親の身の回りの世話はよくします。いわゆる気立てのいい娘でもあります。ポロンの友達のエロースは子どもなのにいっちょまえの愛の神であり、恋人の仲をとりもつ力をもった弓矢を携えています。ポロンのことをよくバカにしているが、なぜか、最終的には言いなりになってしまいます。ストーリーの前半は、女神になる目的優先だが、後半からはポロンの前だけに“女神の中の女神さま”(声 - 鶴ひろみ)が登場し、困っている者を救うヒントを少しずつ与えられながらいつのまにか本物の女神としての素養を身につけていきます。
最終話では“女神の中の女神さま”に自分の後継者として認められ、ポロンは希望の力を手に入れます。そしてパンドラの箱から飛び散った災いをポロンは、次々に希望へ変えていきます。一人前の女神となったポロンを祝うためにオリンポスの丘の上で盛大な酒盛りが始められてエンディングを迎えることになります。エンディング映像の直前に挿入されていた予告編のナレーションは、ポロン役の声優・三浦雅子さんが担当し、しめの台詞は「ですです~!」であった。
▲おちゃめ神物語コロコロポロン OP&ED stereo
●オープニングテーマ - 「オリンポスのポロン」
作詞・作曲・編曲 - 山本正之 / 歌 - 原良枝(コーラス - 山本正之(ノンクレジット))
●エンディングテーマ - 「気分は女神チック」
作詞 - 山本優 / 作曲・編曲 - 山本正之 / 歌 - 原良枝(コーラス - 山本正之(ノンクレジット))
【トンでモンペ】
『とんでモン・ペ』は、1982年(昭和57年)6月から1983年(昭和58年)4月まで朝日放送制作・テレビ朝日系で放送された、東京ムービー新社制作の少女向けアニメ作品です。東京ムービーとしては、『ムーの白鯨』以来2年ぶりの自社原案・企画によるテレビアニメとなります。
【トンでモンペ・制作、放送データ】
プロデューサー:鍋島進二(朝日放送)、荻野宏(旭通信社)、加藤俊三(東京ムービー)
原作:たいら文平、いまいかおる
キャラクターデザイン:三生和
構成:山崎敬之
音楽:タケカワユキヒデ、上野哲生、クインシー
作画監督:香西隆男
美術監督:大野広司、龍池昇
撮影監督:宮内征雄
録音監督:山田悦司
選曲:東上別符精
制作担当:青野史郎
チーフディレクター:吉田しげつぐ
脚本:朝倉千筆、金子裕、篠崎好、吉田喜昭、桜井正明、寺田憲史、奥村俊雄
ディレクター:吉田しげつぐ、康村正一、三家本泰美、井内秀治、角美津雄、奥脇雅晴、川島三郎、青木悠三、児玉兼嗣、須田裕美子 他
原画:平山智、神村幸子 他
動画:山田道代 他
背景:小林プロダクション
撮影:高橋プロダクション
録音技術:小野敦志
効果:倉橋静男
編集:鶴渕充寿、高橋和子
タイトル:高具秀雄
色指定:伊藤純子
録音:東北新社
現像:東京現像所
企画制作:朝日放送、旭通信社、東京ムービー新社
放送期間:1982年(昭和57年)6月5日~1983年(昭和58年)4月2日 全42話
放送局:テレビ朝日系列
▲とんでもんぺ OP
●オープニングテーマ
『あ○(あにまる)ロックンロール』
作詞 - 康珍化 / 作曲 - タケカワユキヒデ / 編曲 - 久石譲 / 歌 - えりこ
●エンディングテーマ
『オトメチック・ドリーム』(前期)
作詞 - 康珍化 / 作曲 - タケカワユキヒデ / 編曲 - 久石譲 / 歌 - えりこ
『モンペ体操 太極拳』(後期)
作詞 - 火野宏一 / 作曲 - タケカワユキヒデ / 編曲 - 久石譲 / 歌 - えりこ
『太陽の子エステバン』は、日本のスタジオぴえろとフランスのDICによる共同制作のテレビアニメ作品です。2008年にフランスで『Les mystérieuses cités d'or』の新作の企画が発表されました。
【太陽の子エステバン・制作、放送データ】
原案:スコット・オディール 『黄金の七つの都市』、早坂暁
脚本:馬嶋満、金子満、吉川惣司
音楽:越部信義
テーマ音楽:「冒険者たち」作詞:阿久悠 作曲:大野克夫 歌:パル
アニメーション:MK(渡辺忠美)、スタジオぴえろ(鳥海永行)※アニメーション制作担当としてクレジットされた。
ナレーション:城達也、増山江威子
お話:ドクトル順平(寿里順平)
キャラクターデザイン:岡田敏靖(全話表示)
アニメーション(初回放送時は、担当が不明確に表示):江村豊秋、田口智子、三浦智、 中村和子、青木悠三、小林勝利、小磯栄子、 松本堯一、木村房代、宮内季美子、中峰みどり、阿部郷・寺岡伸治、細川修一他
美術監督:中村光毅(初回放送時全話表示)
撮影監督:若菜章夫(スタジオぎゃろっぷ)
撮影:スタジオぎゃろっぷ、杉村重郎、高本宣弘
編集:森田編集室、坂本雅紀
タイトル:八巻磐、ほんだゆきお、南家こうじ
協力:寺田和夫(東京大学教授)[初回放送時全話表示]、以下、話によって異なります。ペルー大使館、メキシコ観光協会、コロンビア大使館[以上BS放送時全話表示]、ブラジル大使館、ベネズエラ大使館
共同制作: NHK、ルクセンブルク放送会社、ベルナール・デリエス、エドワール・ダビド(DIC)
演出:村上憲一
総合プロデューサー:矢島敦美(NHK)
制作:黛叶
アニメーション制作:スタジオぴえろ
「ドクトル順平のなるほど!百科」制作スタッフ
フィルム撮影:加藤安一
フィルム編集:松本哲夫
技術:江口正孝
音響効果:涌井隆一
放送期間: 1982年6月29日 - 1983年6月7日 全39話
※本放送当時はアニメーション本編Bパートラストに直結する形で「ドクトル順平のなるほど!百科」(約5分間)が全話に渡って放送されました。制作形態はカラー16ミリフィルム、モノラル音声(シネテープ付き音声)、映像の収録はNHKラジオ第一または第二の放送スタジオを使用していた。
【太陽の子エステバン・あらすじ】
16世紀、マゼラン隊の世界一周から10年後の話。スペインのバルセロナで育った少年エステバンは、10年前に彼を難破船から救った航海士メンドーサの誘いで、その時行方不明になった父の手掛かりでもある黄金都市を探しに新大陸(現・中南米)へ旅立ちます。自分と同じペンダントを持つインカの少女シアやムー大陸文明の英知を受け継ぐ少年タオと出会い、共に旅を続けるのですが、彼らは黄金を狙って先住民を蹂躙するスペイン人や、黄金都市の真の宝であるムーの「大いなる遺産」を狙うオルメカ人の陰謀とも闘うことになっていくのです。
▲太陽の子エステバンOP_01
▲Taiyou no Ko, Esteban Ending #01
全楽曲、作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 大野克夫 / 歌 - パル(キングレコード/スターチャイルド)
●オープニングテーマ「冒険者たち」
編曲 - 大野克夫
●エンディングテーマ「いつかどこかであなたに会った」
編曲 - 大野克夫
アニメ放送開始前の1982年4月にNHKの『みんなのうた』で放送されました。ただし、同番組のテレビ放送では本作からの映像は使用されず、ある船の船員たちと周囲の風景を撮影した実写映像が使用されていました。
▲黄金のコンドル - パル
●挿入歌 「黄金のコンドル」
編曲 - 佐藤準