◆◆1982年7月3日に、寺沢武一のSF漫画『コブラ』を原作とした、劇場版『SPACE ADVENTURE コブラ』が、公開されています。今回ここでは、本作の紹介をします。100分の劇場用アニメ映画として、日本の劇場アニメ初の「4チャンネルドルビーサラウンド」を使用した作品です。また特殊視覚効果「立体3-D方式」を採用しています。DVD 化時のタイトルは『スペースアドベンチャーコブラ(劇場版)』です。本作劇場版『SPACE ADVENTURE コブラ』は、TVシリーズ放送より前に公開された作品となります。
精神力をエネルギーとする超強力なビーム銃“サイコガン”を左腕に仕込んだダンディな宇宙海賊・コブラは、悪にはめっぽう強いが、美女には弱い“おたずね者”。財宝の地図の秘密を解くカギを持つ三人の美女を海賊ギルドの魔の手から守るため、相棒のアーマノイド・レディとともに愛機タートル号で宇宙を駆け巡る!
寺沢武一の大人気コミックをベースに、壮大なストーリーをハードボイルド・タッチで描かれたスペースアドベンチャー。出崎統、竹内啓雄のスタイリッシュな演出や、ジャズ・テイスト溢れる羽田健太郎の音楽など、大人の魅力を数多く持った大ヒットSFアクションです。
【SPACE ADVENTURE コブラ・制作、公開データ】
製作:藤岡豊、片山哲生
プロデューサー:池内辰夫
監督:出﨑統
助監督:竹内啓雄
脚本:寺沢武一、山崎晴哉
作画監督:杉野昭夫
作画:あんなぷる、アクト、テレコム・アニメーションフィルム、マジックバス、サンリオ、虫プロダクション ほか
美術監督:小林七郎
美術監督補佐:男鹿和雄
撮影:高橋宏固
編集:鶴渕充寿
録音:加藤敏
効果:横山正和(E&Mプランニングセンター)
音楽:東海林修
製作担当:池田陽一
製作:東京ムービー新社
配給:東宝東和
封切り日:1982年7月3日
上映時間:99分
配給収入:3億円
【SPACE ADVENTURE コブラ・ストーリー】
左腕にサイコガンを持つ海賊コブラが、第7銀河崩壊を目論む海賊ギルドの陰謀を阻止するべく幻の惑星ミロスへ向かう、というもので、原作の「刺青の女」「黄金の扉」両編をベースにした劇場版オリジナルストーリーとなっており、クライマックスは惑星ミロスでのコブラとクリスタル・ボーイの対決シーンである。
原作ではコブラのサイコガンは義手である左腕を外すと中から現れるが、本作では左腕が輝いてサイコガンに「変形」します。また、原作のロイヤル三姉妹をもとにしたキャラクターとしてセクシーなフラワー三姉妹が登場します。彼女たちはミロス星の最後の女王の娘という設定で、ドミニクが次女、キャサリンが末妹ということになっている。三姉妹に刺青はなく、「生まれたときは1つだった肉体が3つに分けられ、3人が同じ男を愛して再び1つの肉体になるか、2人が死に1人が生き残ることで次の女王となる」という設定になっています。
それ以外のキャラクターでも、ギルド側の傘下組織スノーゴリラが「ルルージュ星解放戦線」と名乗ってコブラとドミニクに味方したり、 原作のキャラクターと同名のトポロという人物が登場するが、その容姿・設定は全く別のものとなっていてフラワー三姉妹を見守ってきたミロス星のコンピューターであるなど、キャラクター設定も大幅に異なっています。
本作は、寺沢氏が制作に深く関与しており、キャラクターデザインに関するダメ出しが多かったといわれています。
【SPACE ADVENTURE コブラ・キャスト】
コブラ(声・松崎しげる)
ジェーン・フラワー(声・中村晃子)
キャサリン・フラワー(声・藤田淑子)
アーマロイド・レディ(声・榊原良子)
トポロ教授(声・久米明)
クリスタル・ボーイ(声・睦五郎)
サンドラ(声・ 田島令子)
ドミニク・フラワー(声・風吹ジュン)
宣教師ダコバ(声・緒方賢一)
保安官(声・若本規夫)
藤城裕士
鈴木誠一
襟川恵子
島香裕
稲葉実
三枝みち子
横尾まり
▲【本編プレビュー】スペースアドベンチャー コブラ(コブラ 劇場版)|” SPACE ADVENTURE COBRA:The Movie” (1982)
▲【公式】スペースアドベンチャー コブラ(コブラ 劇場版) OP「デイドリーム・ロマンス」” SPACE ADVENTURE COBRA:The Movie” (1982)
▲【公式】スペースアドベンチャー コブラ(コブラ 劇場版) ED「ステイ」” SPACE ADVENTURE COBRA:The Movie” (1982)
主題歌
「DAYDREAM ROMANCE」(デイドリーム・ロマンス)
歌 - 松崎しげる
「STAY…」(ステイ)
歌 - EVE
上記2曲ともに 作詞 - ちあき哲也 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 東海林修

