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◆◆1984年2月11日に劇場アニメ映画『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』が公開されています。今回は本作の紹介をします。
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は、高橋留美子原作の漫画『うる星やつら』の劇場版オリジナル長編アニメーションの第2作です。1984年2月11日に東宝系で公開されました。同時上映は『すかんぴんウォーク』(大森一樹監督、吉川晃司主演)です。
『うる星やつら』の劇場映画第2作。テレビシリーズのチーフ・ディレクターである押井守氏が脚本も兼ね、前作『うる星やつら オンリー・ユー』から引き続き監督を務めています。押井作品の原点でもあり出世作でもあります。興行収入的には前作を下回ったが、当時の『キネマ旬報』において、読者選出ベスト・テンで第7位(邦画)に選ばれていました。
本作は制作協力プロダクションとして一番最初にクレジットされているスタジオディーンが、実際の制作を行っており、同社にとっても制作スタジオとして一本立ちするきっかけとなった作品になっています。
2019年に放送された『発表!全るーみっくアニメ大投票 高橋留美子だっちゃ』作品部門では第5位にランクインしました。
【うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー・制作、公開データ】
原作:高橋留美子
監督・脚本:押井守
演出:西村純二
キャラクターデザイン:やまざきかずお
作画監督:やまざきかずお、森山ゆうじ
原画:山下将仁、板野一郎、吉永尚之、丹内司、丹沢学、山内昇寿郎、本橋秀之、桜井芳久、佐藤道雄、亀垣一、桜井利行、福島喜晴、奈良みつ子、岡本健一
美術設定:小林七郎、森山ゆうじ
撮影監督:若菜章夫
音楽:星勝
音楽監督:早川裕
アニメーション制作:スタジオぴえろ
アニメーション制作協力:スタジオディーン
製作:多賀英典
企画:落合茂一
製作:キティ・フィルム
配給:東宝
公開:1984年2月11日
上映時間:98分
【うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー・あらすじ】
廃墟と化した友引町、荒廃した友引高校。ラム達は、池と化した運動場でウォーターバイクに興じ、サクラは日光浴をしてまどろむ。そして池辺で呆ける諸星あたる。いったい友引高校に何が起きたのでしょうか。
学園祭を明日に控えた友引高校。そこでは生徒達が、連日泊まり込みで準備を行って、校内はゆきかう生徒でごった返しています。あたるやラム達がいる2年4組も相変わらずのお祭り騒ぎです。
しかし、あたると面堂終太郎が、街に夜食の買い出しに出かけると、明かりが消え、人どおりが絶えた街を、チンドン屋と、白い服を着た少女が歩いていくという奇妙な光景を見てしまいます。夜が明けて、2年4組の担任教師の温泉マークは生徒指導に疲れノイローゼを罹い、保健医のサクラから薬をもらって自宅のアパートへ帰ります。
サクラは、その後、誤って強力下剤を渡したことに気づき、温泉マークの自宅アパートへ行くと、すでに時遅し、部屋にはカビやキノコが繁殖し、目も当てられない状態になっていました。温泉マークはサクラに、時間の感覚が狂っており、「学園祭の前日」が、果てしなく繰り返されていることを指摘するのでした。
サクラは温泉マークの意見に次第に理解し、彼と共に解決の糸口を探そうとします。二人はまず、現状に何らかの変化を与えるために友引高校を一旦閉校し、準備にあたっていた生徒達を強制的に自宅へと追い返します。
学校を追い出されたあたる、ラム、面堂、しのぶ、メガネらは雨の中各々帰宅しようとするが、徒歩で帰宅したあたるとラム以外の全員が友引高校の前へと戻ってきてしまう。その頃、サクラは友引高校にもどろうとするためにタクシーを拾ったサクラは、運転手から浦島太郎をモチーフにした奇妙な話を聞かされ、その運転手にただならぬ妖気を感じたサクラは御幣を振るって間一髪危機を逃れます。結局ラムとあたる以外は帰宅できず、仕方なく諸星家に一晩泊まることになったが、翌朝、結局登校して学園祭前日のドタバタを繰り返す。
「原因は友引高校にあり」とにらんだ面倒は、あたるらとともに、夜の友引高校に乗り込みます。しかし、校内で不可思議な現象に襲われ、原因の探索が困難になり、一時退却を余儀なくされます。そこで面堂が町内に隠していたハリアー戦闘機を使い、みんな友引町からの脱出を試みます。
しかし、遥か上空へ舞い上がった一同が見たのは、地球平面説の如く直径数キロの円卓状に切り取られた友引町が、巨大な亀の石像の背中に載せられて宇宙空間を進んでいるという驚くべき光景だった。さらに彼らが友引町の下の空間に回り込むと、そこでは前夜姿を消した錯乱坊と温泉マークが巨大な石像と化して、亀の背中の上に立って下から友引町を支えていたのである。唖然としながらも、ハリアーの燃料も減り、結局逃げられないことを悟った一同は、やむを得ず町に帰還し、あたるの自宅の庭に強行着陸する。
次の日から友引町は、まるで終末後の世界のように廃墟と化す。友引高校は一部校舎を残して水没し、あたるやラム、あたるの父母、テン、面堂、しのぶ、サクラ、ラム親衛隊の4名、藤波親子らを除く町の住人たちも全て姿を消した。しかし、なぜか諸星家にのみ電気、ガス、水道と新聞などのメディアが供給され続け、いくら取っても商品がいつの間にか補給されて絶対に尽きないコンビニエンスストアが近くに建っていた。今や友引町は、彼らの都合の良い様に衣食住が保障された、奇怪なパラダイスワールドとなってしまいました。
一方、面堂とサクラはこの世界の正体を突き止めようと探索を続け、ある結論に達する。二人はそれを証明するために夜の校舎にあたるを呼び寄せ、すべての出来事の原因はラムであり、この世界を作り出したのは、あたる自身だと話します。一介の高校生である自分にそんなことが出来るわけがないと反論するあたるだったが、本物のあたるはとっくにその場におり、見事にサクラ達の策にハマった偽物のあたるを結界の中に閉じ込めることに成功する。そして姿を現したのが、人の心に住み悪夢を見せると言われる妖怪・夢邪鬼であった。この奇怪なパラダイスは、ラムの「今の生活をずっと続けていたい」という願いに応えて夢邪鬼が創り出した夢だったのです。夢邪鬼は、これまでに多くの人に夢を見せてきたが、夢作りをあきらめかけていたその時、偶然水族館でラムと出会い、ラムの一点のけがれなき夢をきいたのです。夢邪鬼は、その夢の完成を最後の大仕事に決めたのでした。
この世界の正体を見破った面堂とサクラは、夢邪鬼によって封じ込められ、ラムの夢から追い出されてしまいます。しかし、残っていたあたるは、サクラに持たされた、護身用のお祓い棒で夢邪鬼を脅し、夢邪鬼にハーレムの夢を作らせるも、あたるはそこにラムがいないことに文句をつけるのでした。
あたるの身勝手さに激怒した夢邪鬼は、悪夢を食う伝説の動物獏を呼ぶためのラッパをうっかり放り出してしまう。その用途を理解したあたるがラッパを吹き鳴らすと、テンが変なオッサン(=夢邪鬼)からもらったという風変わりなブタ、すなわち獏の封印が解けて空に飛び立ち、巨大化し巨大な口でラムの夢を吸い込みはじめたのです。ラムの夢の世界の崩壊が始まったのでした。
一生懸命作った夢を壊されてしまった夢邪鬼は、あたるに次々と悪夢を見せ、最後には「夢だから何度でもやり直しが利く」「自分の作り出す現実と何の違いもない楽しい夢の世界で思い通りに暮らす方が良い」とあたるを誘惑する。そこへ白い服の少女が現れ、あたるに元の世界に帰りたいかと尋ねる。少女が言うには、元の世界に帰るには、目覚めたら1番に会いたい大切な人の名前を叫べばこの夢から覚めることができるらしい。あたるはその言葉を信じ、少女に現実世界に戻る旨を伝えた。するとそれを聞いた少女は、帽子のつばを上げ、その素顔を見せ、言った。
「責任とってね」
あたるが見たその素顔は少女の姿をしたラムだった。
あたるは、学園祭の準備で泊まり込んでいた友引高校で目を覚ます。隣りに寝ていたラムも目覚め、終太郎やメガネ達と、ずっと一緒に楽しく過ごす夢を見ていたと語る。あたるは「それは夢だ。夢なんだよ」とラムにささやき、キスしようとするが、目を覚ました一同に見とがめられ、またいつものドタバタが始まるのでした。夢邪鬼はそんなあたるたちの様子に呆れながら、獏とともに去ってゆく。時計の針が動き、1日の始まりを告げる友引高校の時計塔の鐘が鳴るのでした。
▲Urusei Yatsura Filme 2 Beautiful Dreamer(legendado)
全編です。(ポルトガル語字幕)
▲うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー ED ~愛はブーメラン~
「愛はブーメラン」
作詞:三浦徳子、作曲:松田良、編曲:清水信之、歌:松谷祐子(キャニオン・レコード)
【うる星やつら、登場キャラ今さら紹介】
面倒終太郎
諸星あたるのクラスメイト。クラスでの肩書きは、副委員長。原作での初登場は、本格週刊連載としては1話目にあたる第23話「トラブルは舞い降りた」。4月1日生まれ。強大な財力(本人曰く「たかだか資産5兆円(原作では500億円)」)と軍事力(私設軍隊、ホーカー・シドレー ハリアー、レオパルト1等)を持つ面堂財閥の跡取り息子。作中で友引高校へ転入してくる。
容姿端麗かつ秀才で運動神経も良く、女性には優しくモテるが、男に対しては非常に冷たい性格であり、特にあたるとは犬猿の仲。日本刀(アニメ版では「村雨」という銘)を常に携帯し、喧嘩の度にあたるを斬ろうとするが、いつも白刃取りで受け止められる(笑)。ちなみこの日本刀はチェーンソーと戦って折れるくらいに脆い代物であることが発覚している(更に(笑)。あたる曰く「プライドの化けもん」と言われる程自尊心が高く、また非常に女好きであり、初期はラムに熱心にアタックしていた。ラムの相性占いによって本質的にはあたるとは同レベルのアホ(と言うよりは諸悪の根源)である事が判明している(爆笑)。その時、クラスメイトからは『面堂から金と権力を取るとあたるになるのか』と不名誉な評価をされている。
この面倒終太郎の家である面堂家はというのは武家出身で、家紋がひょっとこ。それにちなんで多数のタコをペットとして大切に飼っています。なお本人の前でたこ焼きを食べると怒られます。あまりのタコ好き故にタコの生霊が頭に乗っているのを見てもあたる達に納得されてしまう始末です。
お笑いツッコミどことしては、しばしば抜刀して何の遠慮も無しに斬りかかるが、あたるに真剣白刃取りされる等して一度も成功したことはない。それどころか運動神経がトップクラスの悪さをほこる水乃小路飛麿にすら真剣白刃取りをされている。日本刀をたとえ海パン姿でもどこからともなく取り出せる。更に刀が折れると瞬時にもう一本取り出せる。この妙技は、作中でも周囲から度々突っ込まれている。ちなみにあたるの方も、隙あらば面堂をどこからともなく取り出した大槌で殴ろうとしており、こちらのほうが成功率が高い。なお、終太郎も大槌で攻撃することがあり、大槌で攻撃するほうが成功する確率が高い。
面倒終太郎の最大の弱点は暗所恐怖症・閉所恐怖症である。
よく狭くて暗い場所に閉じ込められては「暗いよ~狭いよ~怖いよ~」と泣き叫び崩れ、錯乱状態に陥るが、女性がそばにいる場合は平気~
個人的に思うに、あたると面倒は祖先は一緒ではなかろうか!?
★うる星やつらは何といっても登場人物の多さが、最大の魅力であります。個々単独でキャラを見ると意外とそっけなく見えるのですが、うる星やつらの独特のドタバタワールドでは、最高のパワーと面白さを発揮するのです~(^^)

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