◆日本のテレビアニメ昭和徒然史(98回)役にたつものは残そう~!!編の今回は、1984年(昭和59年)下期(7月~12月放送開始分)PARTⅢををご紹介します。
【ドタンバのマナー(実写+アニメ)】
『ドタンバのマナー』は、サトウサンペイ氏の漫画コラムであり、それを原作にしたテレビアニメです。
日々の社会生活において、これだけは守っておきたいマナーやルールを、「ドタンバさん」という人物の失敗談を交えながら紹介する「教養書」です。社会人のなりたての私は、当時よく見ました。
フジテレビが関東ローカルで、1984年10月3日から1987年4月9日にかけて、5分間のミニ番組として放送しました。アニメーション制作はエイケン。放送時間は、たびたび変更され、1986年3月までは22時台で放送されていました。22時台で放送されたテレビアニメは、まんが花の係長(毎日放送・1976~1977年)以来の作品となります。番組は最初の2年半は上述の作品を原作としたもの、後半の1年半はサトウ氏が、後年執筆した海外旅行のマナーをまとめた同類の作品「スマートな日本人」をもととした「海外編」が放送されました。
【ドタンバのマナー・制作、放送データ】
原作:サトウサンペイ「スマートな日本人」新潮文庫
企画:久保田榮一(フジテレビ)
プロデューサー:渡辺米彦(エイケン)、宅間秋史(フジテレビ)
制作担当:一色弘安
脚本:三沢もとこ、後藤三郎、関名部一彦、西下義之、西尾八千代、村山修、山中英憲、吉田浩、向山竜人 ほか
演出:吉田浩
作画監督:若林忠生
美術監督:遠藤守俊→大隅敏弘
音楽:宮内國郎
制作:フジテレビ、エイケン
放送期間: 1984年10月3日~1987年4月9日 全283話
放送局:フジテレビ他
【ドタンバのマナー・出演】
ドタンバ:佐古雅誉
ナレーション:立石凉子
★アニメ版はDVDなどのソフト化は一切行われておらず、東映ビデオの「エイケンTVアニメ主題歌大全集」(ビデオソフト、LD、DVD)にもOPは収録されていない。よっぽど、企業などでも新人研修するより、ミニ番組なので使いやすい気がしますが(^^)
▲サトウサンペイ 「ドタンバのマナー」
【 コアラボーイ コッキィ】
『コアラボーイ コッキィ』は、テレビ東京系で1984年10月から1985年3月まで放送された、コアラを主人公にした子供向けアニメです。小さいけれど緑にあふれ、自然の恩恵を受けた理想的な環境を持つ明るく楽しい平和な村ユーカリビレッジを舞台に、コアラの少年コッキィが、仲間たちと繰り広げる動物ファンタジーアニメです。
原則として人間は登場しませんが、人間の行為が環境問題となってユーカリビレッジの生活を脅かすことはありえます。コアラ家族の住居はユーカリの樹木が入り組んだ自然の家となっている。登場キャラクターはすべて擬人化されていて住民はコアラだけでなくネコ、ウサギ、ペンギン、カンガルー、キーウィたちも住んでいてお互いに交流があり、彼らは現代文明の恩恵の中で生活しています。村には人間の社会にある公共施設、郵便局、警察署、学校、町役場などが揃っています。
本作が放送された1984年から1985年当時は、オーストラリアのタロンガ動物園から多摩動物公園・東山動植物園・平川動物公園の3園にコアラが贈られており、日本国内においてコアラ人気が高まっていた時期でもありました。
【 コアラボーイ コッキィ・制作、放送データ】
プロデューサー:長田義弘(OSADA Co.)、白川大作(博報堂)、原徹(トップクラフト)
シリーズディレクター:棚沢隆
キャラクターデザイン:小林一幸、小原秀一
脚本:うえのとしろう、吉田喜昭、八木津吉、渡辺奈々子、小川健一、松元力、三宅直子、高山鬼一、今泉俊昭、神戸守、近藤喜久、比留間さつき
絵コンテ・演出:棚沢隆、高垣幸蔵、山田勝久、三谷章夫、轟大輔、大町繁、佐々木正光、石黒育、松元竜矢、石丸進
作画監督:小林一幸、小原秀一、渡部高志、山岸廣、賀川愛、佐々木正広、石黒育、吉田正広、坪川正、内山正幸、昆進之介、小田部羊一
美術:岡田和夫
撮影監督:白神孝始
音楽:河野土洋
現像:東洋現像所
音響監督:山崎宏
プロダクションマネージャー:酒井澄
スーパーバイザー:小林一幸
アニメーション制作:トップクラフト
企画製作:博報堂、OSADA Co.
放送期間:1984年10月4日~1985年3月28日
放送局:テレビ東京系列
▲コアラボーイ・コッキィ:赤坂小町
オープニングテーマ - 「コアラボーイ コッキィ」
作詞・作曲・編曲 - 長沢ヒロ / 歌 - 赤坂小町
【機甲界ガリアン】
『機甲界ガリアン』は、日本のテレビアニメ作品です。1984年(昭和59年)10月から1985年(昭和60年)3月まで日本テレビ他で放送されました。中世ファンタジーのような世界観に、SF要素が組み合わされた設定を持った異色のロボットアニメ作品です。
1年間(全50話)の予定で製作され放映されたが、塩山紀生は「一年は無理だが、半年間の放送なら監督出来る」という事で放送期間が半年に短縮され全話作画監督を担当しています。後に『蒼き流星SPTレイズナー』のLDのブックレットに掲載されたインタビューによると、後半は高度文明連合を舞台の中心にして物語が展開し、ヒルムカと恋仲であるウーズベンももっと活躍する予定だったという。
【機甲界ガリアン・制作、放送データ】
原案:矢立肇
原作・監督:高橋良輔
プロデューサー:初川則夫(日本テレビ)、木本隆彦(読売広告社)、長谷川徹(日本サンライズ)
キャラクターデザイン:塩山紀生
メカニカルデザイン:大河原邦男、出渕裕
美術監督:宮前光春
撮影:スタジオ・ウッド 佐藤均、森口洋輔ほか
音楽:冬木透
音響監督:浦上靖夫
制作:日本サンライズ
放送期間:1984年10月5日~1985年3月29日 全25話
放送局:日本テレビ他
【機甲界ガリアン・あらすじ】
イラスタント太陽系第5惑星アーストにある3000年の歴史を誇るボーダー王国は、折りしも嫡子誕生に沸いていました。しかし、征服王マーダルの人馬兵の軍勢が、突如侵攻してきます。圧倒的な戦力の前に城はたちまち陥落、ボーダー王も戦死します。忠臣アズベスと共に辛くも城を脱出した王妃フェリアだが、追っ手に捕らえられ、残された王子ジョルディはアズベスの孫「ジョジョ」としてひそかに育てられます。
アズベスとジョジョは、惑星アーストの伝説に残る鉄巨人を捜し求める放浪の旅を続け、12年後に反マーダル勢力が立てこもる白い谷にたどりつきました。マーダル軍の攻撃の中、少女チュルルに導かれたジョジョはいにしえの鉄巨人「ガリアン」を発見し、征服王マーダルとの戦いをはじめるのでした・・・
【OVA】
初リリース時は全て東芝映像ソフト社から発売されました。
『機甲界ガリアン 大地の章』 (1986年1月21日発売)
第1話から第13話までの総集編。
『機甲界ガリアン 天空の章』 (1986年3月21日発売)
第14話から第25話までの総集編。
『機甲界ガリアン 鉄の紋章』 (1986年8月5日発売)
題名と登場人物の名前以外は全て異なるアナザーストーリー。また、ジョジョはジョルディ王子という役柄であり、担当する声優は菊池英博ではなく、菊池正美です。
▲Galient Opening
オープニングテーマ - ガリアン・ワールド -Run For Your Life-
作詞 - 三浦徳子、KING REGUYTH / 作曲・編曲 - 井上大輔 / 歌 - EUROX
レーベル - ワーナー・パイオニア
▲機甲界ガリアン/ Panzer World Galient ED (HD)
エンディングテーマ - 星の1秒
作詞 - 三浦徳子、KING REGUYTH / 作曲・編曲 - 井上大輔 / 歌 - EUROX
レーベル - ワーナー・パイオニア
【森のトントたち】
『森のトントたち』は、フジテレビ系列局で放送されていたテレビアニメです。瑞鷹エンタープライズとフジテレビの共同製作。製作局のフジテレビでは1984年10月から1985年3月まで、毎週金曜 17時30分~18時00分 の枠で放送されました。
【森のトントたち・制作、放送データ】
企画・製作:高橋茂人
制作管理:柏木孝之
制作担当:田村学
シリーズ構成:吉田義昭
脚本:吉田義昭、杉原恵、高木良子
監督:樋口雅一
絵コンテ・演出:樋口雅一、矢沢則夫、井上修、津田義三、駒田薫、山崎友正 他
キャラクターデザイン/エンディングアニメーション:白梅進
作画チーフ:加藤興治
作画監督:加藤興治、福山映二、昆進之介
美術監督:古谷彰(スタジオ・ユニ)
仕上げチーフ:西牧たみ子
色彩設定:西牧志づ子
色指定:三橋曜子
特殊効果:遠藤剛彦
撮影:ティ・ニシムラ、柳沢邦延
現像:東京現像所
編集:掛須秀一、松村正宏、石田悟
タイトル:スタジオトライ
オープニングアニメーション:ウイスキースタジオ
録音監督:山田悦司
効果:片岡陽三
整音:星野敏昭
録音制作:水野事務所
音楽:渡辺岳夫
制作デスク:皆川卓哉
制作記録:中沢由美
技術:若尾富郎
協力:フィンランド航空、フィンランド観光局
制作協力:シャフト
制作:瑞鷹エンタープライズ、フジテレビ
放送期間: 1984年10月5日~1985年3月29日 全23話
放送局:フジテレビ系列局
【森のトントたち・ストーリー】
フィンランドに伝わる伝承を基にした作品です。「サンタクロースはクリスマス以外のときにはどうしているのか?」が作品の根幹があり、ヨウルプッキ(Joulupukki、フィンランド語のサンタクロース)が従者である森の妖精トント(tonttu)達と共に過ごす日常を描いています。
▲森のトントたち OP ED
オープニングテーマ - 「わくわくサンタクロース」
作詞 - 冬杜花代子 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - チト河内 / 歌 - 堀江美都子
エンディングテーマ - 「ちいさい○(マル)がひろがって」
作詞 - 冬杜花代子 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - チト河内 / 歌 - 堀江美都子
日本コロムビアから、上記2曲を収録したEPレコードが発売されました。
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