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アニメ映画『11にんいる!』

日本のテレビアニメ昭和徒然史
04 /30 2022
◆◆1986年11月1日に、キティーフィルム制作によってアニメ映画『11にんいる!』が公開されました。今回は、異色のアニメ映画『11人いる!』の紹介をしたいと思います。
【11にんいる!】
『11にんいる!』は、萩尾望都さんによる日本の中篇SF漫画です。漫画雑誌『別冊少女コミック』1975年9月号から11月号に連載されていました。
作品の内容は、宇宙大学の入学試験で宇宙船に閉じ込められた受験生たちを描いた密室劇で、SF作品であると同時に、ミステリー、友情、恋愛などの要素も盛りこまれた作品で、萩尾望都さんの代表作の一つと言われています。萩尾さんは2019年に女性漫画家として初めての文化功労者に選ばれています。
1976年(1975年度)、第21回小学館漫画賞少年少女部門を受賞しています。なお、本作は、テレビドラマ化、および舞台化もされています。ここでは、アニメ映画の紹介をします。

11人いる! アニメm
【11にんいる!・作品概要】
名門校・宇宙大学の入学試験最終テスト(最終日程の最後の科目)において、“外部とのコンタクトが不可能な宇宙船”を舞台に、宇宙のさまざまな国からやって来た11人の受験生が、本来ならチームは10人一組のはずなのに1人多いことから闖入者探しに迫られ、疑心暗鬼のなかで反目しつつ、信頼関係を築き合いながら友情や恋を培い、非常事態を乗り越えようとするさまを描いています。
少女漫画では、初の本格的なSF作品で、それまで少年マンガしか読まなかった読者や、小説家・文化人にまで大きな影響を与えた作品です(『キネ旬ムック』1999年12月26日号『マンガ夜話』Vol.2 萩尾望都「ポーの一族」・大島弓子「秋日子かく語りき」・岡崎京子「pink」(キネマ旬報社)の「萩尾望都単行本リスト」55ページ)。宇宙を舞台にしたSFの世界観に外部への連絡が不可能というクローズド・サークルなミステリー要素を取り入れた綿密な設定と、魅力的な登場人物、緊張感のある構成は完成度が高い。
作者によると、本作のヒントの1つになったのは、宮沢賢治の童話『ざしき童子のはなし』であるといっています。舞台を宇宙船内に設定したのは、ざしき童子を基にしたストーリーを考えていた高校生当時、SFが好きで宇宙船内で起こる事件を色々考えていたため、と語っています(『キネマ旬報』1986年11月上旬号の「特集 11人いる!」の作者インタビューより)
続編に「続・11人いる! 東の地平・西の永遠」、番外編に「タダとフロルの スペース ストリート」がある。番外編には11人の中で登場しない人物もいる。
私はこの作品は、1976年にNHKの少年ドラマシリーズで視聴したのがきっかけで、漫画、アニメ、舞台と鑑賞しました。中でもこの作品がきっかけで、舞台演劇を初めて観にいきました。
本作はやはりクローズドサークルという密室的なミステリー要素があるところに特徴があり、漫画、アニメも魅力あるのですが、舞台で観劇するのが、最高に楽しめると思います。舞台の場合は、作品に演劇者としての魅力がプラス表現されるのが良いところ。アニメの場合は舞台設定がやはり宇宙という舞台ですから表現ではSF要素を表現しやすいといったところです。

【11にんいる!・あらすじ】
宇宙大学の受験生である主人公タダトス・レーン(タダ)は、最終テストである実技試験(協調性のテスト)として、筆記試験の成績に基づいて組まれた10人チームのメンバーとなり、漂泊中と仮定して外部との連絡を断たれ、惑星「黒」の衛星になって公転周期53日で回り続ける廃棄済みの宇宙船・白(はく)号の乗員として53日間船内にとどまるよう言い渡される。だが白号に乗り込んでみると、そこにいたのはなぜか1人多い11人。大学側に事態を知らせようにも連絡手段は司令室(ブリッジ)に設置された非常用赤ボタンのみであり、押せばチーム全員が不合格になってしまう。試験合格のため、11人は互いに疑念を抱きながらも規定の53日間を過ごすことに決める。
11人目という不測の存在を抱えつつも試験は順調であるかのように見えたが、白号の軌道が惑星「黒」の公転軌道から外れて恒星「青」に近づいていくというアクシデントにより、船内温度が徐々に上昇。さらに船内温度が40℃に達すると、船内に繁茂している野生化した電導ヅタに起因する死亡率93パーセント、空気伝染の伝染病・デル赤斑病が発生する可能性があること、タダが5歳の頃、白号に乗船していた際にデル赤斑病の発生に遭遇して乗員の9割・1万人以上がワクチン不足により集団感染し死亡するという事件が起きていたことが判明し、11人はこの危機を回避するための行動を迫られる。
暑さと伝染病への不安が疑心を煽り、一時はタダを11人目として殺害しようとする騒ぎにまで発展するが、各人の機転や努力で互いに協力し合い、遂に白号の軌道変更とワクチン抽出に成功するが、45日目を迎えたところでフロルが発症したため、タダたちは棄権を申し出ることを決め、非常用ボタンを押した。しかし、全チームの中で最長期間を耐えたタダたちのチームは首席合格と通知され、彼らはそれぞれの未来へと旅立っていくのだった。(ウィキペディアより引用)
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【11人いる!・製作、公開データ】
監督:出崎哲、冨永恒雄
製作:多賀英典
原作・構成:萩尾望都
企画:落合茂一
脚本:今泉俊昭、小出一巳
作画監督 - 清水恵蔵
キャラクターデザイン:杉野昭夫、清水恵蔵
エフェクト作監:前島健一
絵コンテ:夏姫亮之介、加瀬充子、渡部英雄、金子隆悠季、中村隆太郎、富永恒雄、出崎哲
演出:加瀬充子
メカニカル設定:矢島洋一
美術監督:東潤一
撮影監督:小山信夫
録音監督: 斯波重治
音楽監督:及川禅
音楽:福田裕彦
映像編集:尾形治敏、伊藤勇喜子、西昭彦
プロデューサー:古徳稔
制作協力:マジックバス
制作:株式会社キティ・フィルム
配給:東宝株式会社
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【11にんいる!・キャスト】
タダ:神谷明
フロル:河合美智子
王様:田中秀幸
四世:古川登志夫
ガンガ:玄田哲章
アマゾン:鈴置洋孝
ヌー:若本紀昭
石頭:池水通洋
赤鼻:塩屋浩三
トト:TARAKO
チャコ:柏倉つとむ
【原作との相違点(アニメ)】
白号名称が「エスペランサ号」と名付けられており、その規模は原作(乗客定員2万人)の約1/10ほどになっています。
4世(フォース)は「よんせい」と呼ばれています。エンディングで、登場人物の(大学卒業後の)その後がモノローグで紹介される。このモノローグは、「東の地平・西の永遠」での登場人物のその後とは必ずしも一致しません。


▲11人いる!(91分)



▲11人いる! - ED - 僕のオネスティー

主題歌 「僕のオネスティ」
歌:川上進一郎/作詞:神沢礼江/作曲:川上進一郎/編曲:星勝


▲11人いる! 挿入歌「とことん I LOVE YOU」 河合美智子 1986年10月25日

挿入歌 「とことん I LOVE YOU」
歌:河合美智子/作詞:谷穂ちろる/作曲:面輪かおり/編曲:ライオンメリー

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コメント

非公開コメント

望都という名前もステキ。

11人いる!
ストーリーも画風も斬新で、すごい漫画家が現れたなぁとドキドキしながら読んでいました。
日本が誇るべき漫画界の巨匠のひとり 🧐

Re: 望都という名前もステキ。

名前も素敵だし、何といってもジャンルの広さが素晴らしい。懐の深さを感じます。

福岡県大牟田市生まれっていうのも素敵です。!(^^)!

のぶさん

さまよえる爺(._.)人生下り坂のアニオタをひた隠してきた還暦越えのバイク乗りの爺でございます。人生、特に極めることもなく、カラータイマーが点滅中(o|o)