◆◆今回は、アニメ映画『タッチ3君が通り過ぎたあとに』の紹介をします。
『タッチ3君が通り過ぎたあとに』は、あだち充さん原作『タッチ』のアニメ映画シリーズの3作目となります。公開されたのは1987年4月11日で、同時上映は『いとしのエリー』(国生さゆり・前田耕陽主演、佐藤雅道監督)。
【タッチ3 君が通り過ぎたあとに -DON'T PASS ME BY-・一口概要】
西尾監督の入院によって、柏葉英二郎を代理監督に迎えた達也らが、高校3年最後の甲子園予選に挑むストーリーとなります。前作映画第2作において達也の精神的葛藤をすでに描いたため、本作に内容は、柏葉英二郎を中心においたストーリ構成となっています。また須見工の新田の妹・新田由加の登場はありません。
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【タッチ3 君が通り過ぎたあとに -DON'T PASS ME BY-・あらすじ】
明星高校3年に進級した達也と南。甲子園に行けるラストチャンスの中、2人は野球部でそれぞれ悔いのないよう毎日頑張って過ごしています。しかし、そこに西尾監督の病のため、柏葉英二郎が、臨時・新任の野球部監督として現れます。
彼は狂ったように、達也ほか明青野球部を潰すかのようにも見えるほどシゴキまくります。
柏葉英二郎の本音は、兄であり優秀な野球選手・英一郎の陰で理不尽な辛酸を嘗めさせられた自らの野球人生に対する復讐を果たすことだったのです。その標的にされた達也たちの運命は・・・。
野球部員は激しいシゴキながらも耐え抜いて。夏の甲子園の地方予選を迎えます。達也は、和也に代わって新田に勝ち、南を甲子園に連れていく強い意志を持っていて、柏葉の過酷な指導に屈することはありませんでした。
達也と南にとって高校生活最後の夏、地方大会においてチームの結束力も固く、失点を打撃でカバーし初戦を突破。柏葉のシゴキに耐えて力をつけた明青学園は大会を勝ち進んでいきます。また柏葉は、高校時代に甲子園へ行く夢を兄の代わりに叶えようとし、兄に疎まれて野球部から追放された過去と向き合っていくことにもなっていきます。
甲子園出場をかけて決勝戦に挑む明青学園。対戦相手は新田の所属する須見工です。接戦が続く中、達也は弟・和也の代わりを務めようとするあまり本調子がでない。柏葉はかつて兄弟に可能性を奪われた人間として達也の姿勢をなじるように「俺は、おまえが嫌いだ・・・」と。だが達也はその言葉で悩みを吹っ切り、達也は、あるがままの自分のプレイに立ちもどります。柏葉英二郎も監督として的確な指示を出し始め、打線も一球一球に集中し、狙い球を絞ってチャンスを広げていきます。
試合は延長に入り、明青は10回表に1点勝ち越し裏の守りにつく。そして、2アウト2塁でバッターは強打者の新田。新田はその前の打席でホームランを打っており、観客も須見工の監督もこの場面では新田を間違いなく敬遠するだろう、と思っていた。しかし明青ナインは、達也の力を最大限に引き出してくれるのは新田しかいないと考え、敬遠せず勝負することを応援するのでした。新田はファウル、ファウル、ファウルで粘ります。その力は互角、見ている人すべてが息をこらして勝負の行方を見つめています。達也も最後の力を使い果たしてまで投球しようとします。
★私の大好きな達也の名言です。「早く帰って、飯食って寝たいよ。」
「敬遠しても、次のバッターへの力なんてもう残ってない・・・」
瞬間、達也は自分の投球に限界を越え、何かが力を貸したことを感じます。その思いを投げ込んだボールは、キャッチャーのミットへ!!、新田は三振。明星部員は全員その結果に思わず、茫然としています・・・
そう、上杉達也は悲願の甲子園への出場を決めたのでした。
達也をはじめ、明星野球部は初めての甲子園球場へと向かうのでした・・・
★飾った言葉などいらない、この決勝戦の展開。還暦を越えた今でも、思いでに残る名シーンです。
【タッチ3君が通り過ぎたあとに・制作、公開データ】
原作:あだち充
総監督:杉井ギサブロー
監督:永丘昭典
アニメーション監督:前田庸生協力監督 - はしもとなおと
脚本:高星由美子、杉井ギサブロー
作画監督:江口摩吏介
画面構成:前田実
絵コンテ:芝山努、前田康成、水谷貴哉、鈴木卓夫
美術:金村勝義
撮影監督:杉村重郎
編集:古川雅士
音楽:芹澤廣明
音響監督:藤山房延
プロデューサー:藤原正道、岡正、片岡義朗
制作プロデューサー:対木重次
アニメーション制作:グループ・タック
製作:東宝株式会社、フジテレビジョン、旭通信社、小学館、オービー企画
上映時間:82分
配給:東宝
公開:1987年4月11日公開(同時上映は『いとしのエリー』(国生さゆり・前田耕陽主演、佐藤雅道監督)
★『タッチ3君が通り過ぎたあとに』はU-NEXTで視聴可能です
▲君が通り過ぎたあとに ALFEE 1987
♬オープニング 『君が通り過ぎたあとに』 -DON'T PASS ME BY-
作詞・作曲:高見沢 俊彦 編曲:アルフィー 歌:アルフィー(キャニオンレコード)
▲FOR THE BRAND-NEW DREAM ALFEE 1987
♬エンディング 『FOR THE BRAND-NEW DREAM』
作詞・作曲:高見沢 俊彦 訳詞:Linda Hennrick 編曲:アルフィー 歌:アルフィー(キャニオンレコード)
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