◆日本のテレビアニメ昭和徒然史(121回)大人向けの学習アニメ編今回は、1987年(昭和62年)下期(6月~12月放送開始分)PARTⅢをご紹介します。
【マンガ日本経済入門】
『マンガ日本経済入門』は、1986年11月に日本経済新聞社から出版された石ノ森章太郎作の経済学習漫画です。第33回(昭和62年度)小学館漫画賞と第17回(1988年)日本漫画家協会賞大賞の受賞作で、アニメ化もされました。ここでは、アニメ作品を紹介します。
【マンガ日本経済入門・概要】
全4巻で、全巻ハードカバーの描き下ろし。発行部数は全4巻通計で200万部。1巻から3巻の合計で1987年の年間ベストセラーの4位を記録しています。学習漫画は子供向けというそれまでの常識を覆すマンガ日本経済入門は、大人向けの学習漫画という新ジャンルを開拓して出版界のトピックにもなりました。本作のヒットに便乗して、様々な事象を解説する大人向けの情報漫画や解説漫画が発売される流行も生じています。(呉智英『現代マンガの全体像 増補版』史輝出版、1990年、pp.208-210、出版ニュース社編『出版データブック 1945-1996』出版ニュース社、1997年、p.89)
各巻ごとに独立した設定で扱う主題も登場人物も異なります。『マンガ日本経済入門』では商社マン、以下各巻では銀行員、国際会計事務所の会計士、経済企画庁の官僚と国会議員らを中心に話が展開します。おもしろエピソードですが、1巻は石ノ森章太郎名義で発表されたが、石ノ森氏は作画に全くタッチしていません。1巻が予想外のヒットを飛ばしたことで2巻からは石ノ森氏が描いています。
【マンガ日本経済入門・テレビアニメ版】
企画・製作はナック。1987年10月13日から翌年3月29日まで、テレビ東京系列にて放送されました。なお、本作は、火曜夜10(22)時からの30分番組として放送されました。当時、地上波キー局の本放送で夜10(22)時台のアニメーション番組は、『ノンフィクションアワー・日本誕生』(日本テレビ、1970年)や『花の係長』(毎日放送、1976年)、『ドタンバのマナー』(フジテレビ、1984年)に次ぐものでありました。オープニングの映像では、実写とアニメとが併用されていました。
【マンガ日本経済入門・制作、放送データ】
企画:西野聖市(ナック)
原作:石ノ森章太郎
原案監修:足立和之、内田勝晴
シリーズ構成:山田隆司
総作画監督:増田信博
美術監督:長尾仁
シリーズディレクター:川田武範
プロデューサー:中村経臣(テレビ東京)、久岡敬史(ナック)
キャスティング協力:アーツビジョン
色彩設定:松本真司
音響監督:本田保則
実写監督:斉藤明子
録音:太田克己
効果:片岡陽三
撮影:金子仁、倉田佳美(東京アニメーションフィルム)
編集:木田伴子
タイトル:マキ・プロ
スタジオ:映広音響
現像:東京現像所
製作担当:長谷川稔、野間琢也、西野範子
制作デスク:本間田津江
製作協力:石森プロ、IVSテレビ制作、ナック映画
製作:テレビ東京、KnacK
放送期間: 1987年10月13日~1988年3月29日 全25話
放送局:テレビ東京系列
▲当山ひとみ/MANY THANKS〜心のままに〜
♬オープニングテーマ - 『MANY THANKS ~心のままに~』
歌 - 当山ひとみ / 作詞 - 白峰美津子 / 作曲 - Pam Roswell / 編曲 - 林有三
▲当山ひとみ SWEET SOUL MUSIC (1987)
♬エンディングテーマ - 『SWEET SOUL MUSIC』
歌 - 当山ひとみ / 作詞 - 白峰美津子 / 作曲 - Pam Roswell / 編曲 - 林有三
主題歌のCDは、日本コロムビアより発売された。
👆マンガ日本経済入門 第01回「日米貿易摩擦」
【ついでにとんちんかん】
『ついでにとんちんかん』は、えんどコイチによる日本の少年向けギャグ漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメです。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1984年49号・50号にそれぞれ読切作品として掲載された後、1985年14号から1989年22号まで連載されていました。1987年10月から1988年10月までフジテレビ系列局で放送されました。
本作は『ハイスクール!奇面組』の後番組です。原作漫画は掲載誌が同じという関係だけだったが、アニメでは制作スタッフがそのまま続投したため、演出や美術などに共通の作風も見られます。
しかし、本放送中の1988年9月19日に昭和天皇が吐血し、バラエティやギャグ番組が自粛になり、この番組も影響を受け、その週(9月24日)の放送は他番組に差し替えられ、第42話は放送されませんでした。
次回予告は抜作が視聴者に予告状を送り、「~(サブタイトル)で笑っていただきます」と締めていたが、中盤から省略される。最終回は茨木邸にある「取っておきの物」である取っ手が金で出来た開かずの扉から、とんちんかん、毒鬼警部一行がパラレルワールドと未来の礼院棒町を旅し、それらを見た後、現代に戻り未来に向かうという形で締めくくられました。
【ついでにとんちんかん・制作、放送データ】
企画:清水賢治(フジテレビ)
原作:えんどコイチ
チーフディレクター:山田雄三
シリーズ構成:小山高生(第1話 - 第16話)
キャラクターデザイン・総作画監督:金沢比呂司
美術監督:河野次郎
撮影監督:森下成一
編集:岡安肇
オーディオディレクター:山崎宏
音楽:菊池俊輔
プロデューサー:片岡義朗(NAS)、茂垣弘道(スタジオコメット)
制作協力:スタジオコメット
制作:フジテレビ、NAS
放送期間:1987年10月17日~1988年10月1日 全43話
放送局:フジテレビ系列
▲1987 ついでにとんちんかん 第1話 前編
▲ついでにとんちんかん OP1 (ごめんねカウボーイ)
歌 - うしろ髪ひかれ隊
▲ついでにとんちんかん ED1 (メビウスの恋人)
歌 - うしろ髪ひかれ隊
【瞳のなかの少年 15少年漂流記】
『十五少年漂流記』は、ジュール・ヴェルヌが1888年に発表した少年向けの冒険小説で、無人島に漂流した少年達が力を合わせて生活していく物語を描いた作品です。
【瞳のなかの少年 15少年漂流記・概要】
本作テレビアニメ『瞳のなかの少年 十五少年漂流記』は、1987年10月19日の月曜日19:30~20:54に、フジテレビ系列でNTTグループ単独提供の「NTTスペシャル」として放送された。日本アニメーションが製作の作品です。この放送枠は『月曜ドラマランド』の枠だが、『月曜ドラマランド』扱いはされていませんでした。
なお、2002年に『アニメ英会話 十五少年漂流記〜瞳のなかの少年〜』としてPlayStation 2でゲーム化されています。CS放送局では、カートゥーン ネットワークで何度か再放送されています。
【瞳のなかの少年 15少年漂流記・制作、放送データ】
製作:本橋浩一
製作管理:高桑充
企画:石川泰平、佐藤昭司
脚本:雪室俊一
音楽:服部克久
作画監督:関修一、小川隆雄、前田英美
キャラクターデザイン:関修一
プロデューサー:遠藤重夫
絵コンテ・監督:黒田昌郎
放送日:1987年10月19日 全1話
放送局:フジテレビ系列
【瞳のなかの少年 15少年漂流記・キャスト】
(十五少年)
ジャック:浪川大輔
ブリアン:伊倉一恵
ドノバン:高乃麗
ゴードン:藤田淑子
コスター:野沢雅子
バクスター:青木和代
サービス:白川澄子
モコ:丸山裕子
ガーネット:坂本千夏
アイバーン:安達忍
ジェンキンス:三田ゆう子
ウィルコックス:丸尾知子
ウェッブ:羽村京子
ドール:秋山るな
クロス: 鈴木みえ
(セバーン号の関係者)
ケイト:川村万梨阿
ウォルストン:内海賢二
ロック:緒方賢一
ブラント:喜多川拓郎
コーク:峰恵研
パイク:龍田直樹
ホープス:田口昂
(その他)
校長:増岡弘
ジャックの父 :羽佐間道夫
プレゼンテーター:加山雄三
【瞳のなかの少年 15少年漂流記・あらすじ】
1860年、イギリスにあるチェアマン学園の生徒たちに夏休みがやってきました。生徒たちはスルギ号にのって航海をする予定でしたが、誰かが船のともづなを外していたために、子供たちだけを乗せたまま船が嵐の海へと流されてしまったのです。丸3日続いた嵐の果てに、スルギ号にのった15人の少年たちは誰も知らない孤島へと辿り着いてしまいました。上は14歳、下は9歳の子供たちは、一致団結してなんとかこの苦境を乗り越えようとします。少年たちの島での長~い夏休みが始まったのです。
★瞳のなかの少年 15少年漂流記はGYAO!ストアで視聴可能です。
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