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◆◆今回は、34年前の1988年2月6日に劇場公開された『うる星やつら完結編』のご紹介をします。『うる星やつら 完結篇』は、高橋留美子原作の漫画『うる星やつら』の劇場版長編アニメーションです。
【うる星やつら完結編・一口概要】
劇場版『うる星やつら』シリーズでは、唯一の原作付き作品となります。最終章「ボーイミーツガール」をほぼ忠実にアニメ映画化しています。本作はテレビシリーズでグロス請けをしていたマジックバスが制作しています。そのためか従来のシリーズとは、絵柄が様変わりしています。
なお本作品は、ファンの署名活動などにより製作・劇場公開に至ったが、プロデューサーの落合茂一さんと東宝の話し合いで、東宝サイドより「完結編」という文字を入れるという条件で、それを承諾することで製作が決定しました。
同時上映は『めぞん一刻 完結篇』。 本編のDVDは『犬夜叉 時代を越える想い』の公開を記念し、2001年12月19日に発売されました。
【うる星やつら完結編・あらすじ】
ある日、ラムは黒い服を着た老人に「お前を嫁にする」と言われる悪夢にうなされます。サクラの占い水晶玉もラムが闇に捕らわれ、地球までも闇に包まれるという不吉な映像を映し出していたのです。一方ラムの故郷で、コールドスリープで何十年も放置されていた祖父が見つかり、『闇の世界』(ちなみに彼らの言うこちら側の宇宙は『光の世界』という設定)に住むウパという者と「将来女の子が生まれた場合、必ず嫁に貰う」という約束をしていたことが発覚します。後日、友引高校にウパの孫、ルパという白髪で色黒い肌の青年が空飛ぶ黒ブタに乗って現れ、ラムの超能力を封じ、ルパが住む闇の世界へとさらわれてしまいます。
諸星あたるや弁天達は、ラムを救いに闇の世界へむかいます。そしてラムとルパの挙式を阻止するために、闇の世界の少女カルラと共に妨害に入るのでした。カルラはルパの幼馴染でルパに思いを寄せていたが、ルパはカルラのかねてからの強引なアプローチに辟易していたのだった。しかし、ラムとあたるはルパ達の工作と互いの勘違いにより仲違いしてしまう。あたるに愛想を尽かしたラムは闇の世界に残り、あたるはさっさと地球に帰ってしまいます。ところがランが闇の世界から持って来たキノコを食べようと、その日の諸星家の夕食の鍋に入れたとたん、巨大化して街中に大繁殖、地球を埋め尽くしてしまう勢いで増え続けていくのでした。
ラムは地球のキノコ駆除と引き換えに、あたると再び「鬼ごっこ」をすることに。あたるがラムの角を掴むか、或いはラムに一言「好きだ」と言えば決着が付き、期限までにあたるが遂行出来なければ、地球の住人はラムとその一行の記憶を全て失ってしまうのです。だが、あたるはかたくなにその一言を言おうとせず、ただひたすらラムの角を巡り追い続ける。空を飛べるラムに対し、地球人のあたるは劣勢に追いやられます。そんな中、弁天がうっかり記憶喪失装置のスイッチを押してしまいます。のらりくらりと空を飛ぶ「ふざけた顔」の記憶喪失装置を止めるため、面堂達は奮起するが、まるで歯が立たずじまい(面堂は、映画版では私設軍隊を動員し、巨大ロボまで持ち出している)。そして、ついに全ての記憶を失う最終日の夕暮れ、あたるは力尽きて倒れてしまいます。あたるは、ずっと手に握り締めていたラムの抜けた角をこぼした。それを見たラムは「好きだ」の言葉無しで、あたるの愛を心で感じた。二人は抱き合い、ラムはあたるに角を握らせ、記憶喪失装置はようやく止まった。ルパとカルラも和解し、巨大キノコは無事地球上から駆除された。こうして、第一話から続いた「鬼ごっこ」に終止符は打たれるのです。
・・・が、結局あたるは「好きだ」との一言を言わず、告白の終止符は打たれなかったのです。
「一生かかっても言わせてみせるっちゃ」
「いまわの際に言ってやる」
★と、まあ、内容は相変わらずのドタバタ調、展開の作品です。しかし、ラストの、あたるの「忘れるもんか!」の連呼から、最後の「忘れるもんかー!!」と叫ぶあたりは、ファンなら結構ウルウルした方が多いのではないでしょうか。
そしてズッコケてラムちゃんのツノを落としてしまった事で、ラムちゃんはあたるの気持ちに気付くんです。
カルラの「なぜたった一言が言えないのか?」という疑問に対して、ルパの「一度言いそびれると、なかなか言えない」という答えは、ラムとあたるペア、カルラとルパのペアに限った事ではないように思います。
本作だけを観ると単純なドタバタのラブコメディアニメに見えるかもしれません。テレビアニメシリーズをずっと観たうえで本作を鑑賞すると、また違った印象をお持ちになるかもしれません。
💛2022年の現在、『うる星やつら完結編』を配信、視聴できるところはありません。TSUTAYAレンタルであれば視聴は可能と思います。
【うる星やつら完結編・登場人物、キャスト】
諸星あたる:古川登志夫
ラム:平野文
面堂終太郎:神谷明
三宅しのぶ:島津冴子
テン:杉山佳寿子
サクラ:鷲尾真知子
錯乱坊:永井一郎
お雪:小原乃梨子
弁天:三田ゆう子
ラン:小宮和枝
レイ:玄田哲章
因幡:鈴置洋孝
藤波竜之介:田中真弓
竜之介の父:安西正弘
温泉先生:池水通洋
ラムの父:沢りつお
ラムの母:山田礼子
あたるの父、ウパ:緒方賢一
あたるの母:佐久間夏生
メガネ / 記憶喪失装置:葉繁
パーマ:村山明
カクガリ:野村信次
チビ - 二又一成
校長先生:西村知道
コタツネコ:西村朋紘
ルパ:塩沢兼人
カルラ:井上瑤
ラムの曾祖父:北村弘一
【うる星やつら完結編・制作、公開データ】
原作:高橋留美子
監督:出崎哲
演出:冨永恒雄
脚本:金春智子
キャラクターデザイン:四分一節子
作画監督:小林ゆかり
撮影:大地丙太郎
音楽:大森俊之
美術:新井寅雄
録音:斯波重治
企画:落合茂一
製作協力:マジックバス
製作:多賀英典
プロデューサー:松下洋子
製作:キティ・フィルム
配給:東宝
公開:1988年2月6日
上映時間:85分
👆うる星やつら 完結編 ED 4K高画質60fps「好き嫌い」麻田華子
♬主題歌「好き♡嫌い」
作詞 - 川村真澄 / 作曲 - 都志見隆 / 編曲 - 萩田光雄 / 歌 - 麻田華子
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