◆◆今回は、34年前の1988年2月6日に劇場公開された『めぞん一刻 完結編』のご紹介をします。『めぞん一刻 完結編』は、高橋留美子原作の漫画『めぞん一刻』の劇場版アニメーションです。
【めぞん一刻 完結編・一口概要】
『めぞん一刻 完結篇』と題して1988年に映画化になりました。作画、キャラクターデザインが、意図的に劇画調のタッチとなっています。「完結篇」と銘打ってはいるが、テレビアニメ版で五代と八神の関係の決着がはっきり描かれなかったこと以外は完全な結末を迎えているため、原作やアニメで触れられなかった、五代と八神の関係、そして響子と八神の対決がどう決着したかにスポットを当てた番外編です。
同時上映である『うる星やつら 完結篇』の方が話題性が高く、本作はむしろ追加品的な役割でした。 また、劇中に八神が「ダーリンはウチのものだっちゃ」と発言して五代に抱きつくシーンがあります。これは「うる星やつら」の登場人物であるラムのモノマネであり、いわゆるパロディネタです。
一刻館での一晩の出来事がほぼリアルタイムで進行し、テレビアニメ版では登場しなかった二階堂望(声:堀川亮)も登場しています。作品の時系列は、原作に準拠しており、テレビアニメ版とは一部内容が直接つながらない。
【めぞん一刻完結編・あらすじ】
一刻館の管理人・響子といよいよ結婚することになった五代。2人を見守り続けた一刻館の住人たちは、結婚式を翌日にひかえた夜、祝福の大宴会を開こうと計画します。毎度毎度の一刻館の常で、酒が回るにつれて大狂乱になっていく宴会です。そんな中、響子は誰かからの手紙を待っているらしい。五代は不審がり、だんだんと不安になってしまいます。周囲の酔っ払いたちは、五代に嫌気がさして他の男と駆け落ちするのではないかなどと無責任な想像をして、五代の不安をあおるだけでした。そんな中、五代と響子の結婚自体を知らされていなかった八神が来訪してきます。
さすがに気を使って口をつぐむ住人たちだったが、二階堂が口を滑らせてしまいます。そして動揺し泥酔し狂乱した八神は、ついに響子を屋根裏部屋に呼び出し、二人は一対一で対峙します。沈黙する響子の秘密を巡り、物語は展開してゆく。
★『めぞん一刻』の面白さっていったいどこにあるのか?私はこう考えます。一つには音無響子が、まず未亡人ということではないでしょうか?はっきり言って音無響子という女性は、単純にいえば「面倒くさい女」なのです。煮え切らない態度も未亡人ゆえにである。この面倒くささを見事に描写しているラブコメディ作品は、他にないといっても過言でありません。古ぼけた一刻館というアパートの中で、五代も一刻館の住人も長い間みんなくすぶった煮え切らない人達ばかり。でも根はみんな優しき住人たち・・・一刻館の周りだけ時の流れが遅く感じます。
『めぞん一刻 』子供にはわからない、大人のアニメ作品である。(^_^;)
【めぞん一刻完結編・登場人物、キャスト】
音無響子:島本須美
五代裕作:二又一成
四谷:千葉繁
一の瀬花枝:青木和代
六本木朱美:三田ゆう子
八神いぶき:渕崎ゆり子
三鷹瞬:神谷明
九条明日菜:鶴ひろみ
二階堂望:堀川亮
郁子:荘真由美
黒木:榊原良子
部長:大竹宏
一の瀬氏:矢田稔
マスター:若本規夫
坂本:古川登志夫
飯岡:富山敬
五代ゆかり:京田尚子
響子の父:富田耕生
【めぞん一刻完結編・制作、公開データ】
監督:望月智充
脚本:島田満、望月智充
原作:高橋留美子
企画:落合茂一
製作:多賀英典
プロデューサー:松下洋子、岡村雅裕
制作協力:亜細亜堂
キャラクター・デザイン:もりやまゆうじ
作画監督:もりやまゆうじ
撮影監督:金子仁
美術監督:小倉宏昌
音楽:森英治
音響監督:斯波重治
制作:キティ・フィルム
配給:東宝
公開:1988年2月6日
上映時間:65分
配給収入:2.6億円
同時上映:『うる星やつら完結編』
▲Maison Ikkoku - Kanketsu Hen film 1988 vostf めぞん一刻 完結編
本編(フランス語字幕)
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♬主題歌「硝子のキッス」
歌 - 姫乃樹リカ / 作詞 - 松本隆 / 作曲 - 和泉常寛 / 編曲 - 萩田光雄
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