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『NINKU -忍空-』

アニメの徒然小道
08 /24 2022
🔶いつも拙いブログにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。皆さん、『忍者よりも素早く、どんな格闘技よりも強い、凄い奴らがやってきた』というキャッチコピーのアニメ作品ご記憶でしょうか。
今日のアニメの徒然小道では、その『NINKU -忍空-』の考察、感想を記しておきたいと思います。
『NINKU -忍空-』(にんくう)は、桐山光侍さんによる日本の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメ・アニメ映画作品です。題名の「忍空」というのは、作中に登場する架空の武術の名前で、「忍術」と「空手」を組み合わせたもの。
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【NINKU -忍空-・原作漫画について】
『週刊少年ジャンプ』(集英社)1993年26号より連載開始。連載当初より人気がありましたが、1994年30号で連載を中断しています。同年秋のイベント『ジャンプスーパーアニメツアー』用のオリジナルアニメ『ナイフの墓標』(脚本・橋本裕志)の漫画版読切を経た後、51号より連載を再開しました。再開にあたって、物語は中断前の過去を描くことになり、当時のJリーグの2シーズン制に倣って、再開後を『セカンドステージ』、中断前を『ファーストステージ』と称するようになりました。

TVアニメ化という商業的な意味合いもあっての連載再開でしたが、4か月持たずに再び連載が中断してしまいます。その後、脚本家の橋本さんをストーリーアシスタント(原案協力)として再開したものの(単行本9巻部分に相当)、3か月後の1995年38号で3度目の中断となってしまいました。度重なる中断に関して桐山さんは、後に「元々、格闘技に関しては、プロレスは好きだったが、テレビ等で見ていただけで、他の格闘技に関しては殆ど知識が無く、忍空の『空(空手)』を描くことが段々出来なくなっていった」と語っています。

この後、『月刊少年ジャンプ』(集英社)1996年1月号および2月号にて、本編とは全く関係ないギャグタッチの番外編読切『バットとボール』を執筆する。これは当時のジャンプ編集長から、「連載を止めるにしても、最後にケジメだけはしっかりつけるように」と言われたからだという。(「Quick Japan」(太田出版)に連載されていた『消えたマンガ家』シリーズのインタビュー)

以降、未完の作品として放置されていたが、『ウルトラジャンプ』(集英社)2005年10月号より『忍空 〜SECOND STAGE 干支忍編〜』(-セカンドステージ えとにんへん)としてセカンドステージの続きが連載終了から10年ぶりに再開され、2011年10月号をもって完結しました。
単行本は『週刊少年ジャンプ』時代のものが全9巻、干支忍編が全12巻。また、読み切りや原型となる話が収録された短編集『忍空 零 〜忍空短編集〜』(全1巻)がある。いずれもジャンプコミックス刊。干支忍編のコミックスのカバーを外すと、表紙のキャラクターのプロフィールが記載されている。なお、『忍空 零』では里穂子とヒロユキのプロフィールが記載されている。
2006年から2007年にかけて『週刊少年ジャンプ』連載分が集英社文庫コミックで文庫化された。全6巻。
【NINKU -忍空-・その世界観について】
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戦争終結から3年が経ったEDO歴3年の帝国内各地が舞台です。

帝国内は、日本人風の人が多く住み、登場人物の名前も日本風が多い。しかし、西洋風の人も民間人・帝国軍に存在しています。言葉は現代語と同等の日本語が使われています。衣服についても、放送当時の現代風なものから近世に見られるような着物や、洋服・チャイナ服まで多種多様です。建造物は、教会や民家などヨーロッパ風なものが多くみられますが、和・中華風、はたまた西部劇に出てくるような町まで存在します。また、幾多の勢力があり、作中にはマフィア・ヤクザや海賊、忍空とは別の忍者なども登場しています。
この事から、多民族・多人種・多宗教を内包しながら、広大な領域を統治する国家という意味での帝国といえます。

文明もそれなりに発達して、電話・蒸気機関車などの公共物、重機関銃・戦車・航空機(単葉機)などの兵器が存在しています。戦車と航空機のデザインから、第二次世界大戦前の1930年代ごろが元になっていると思われます。
ただし、1940年代に開発されたジープが登場したり、30年前の回想で乗っていた戦闘機が複葉機であったりした事から、史実の1930年代とは技術進歩に10年前後のずれがあるようです。
【NINKU -忍空-・あらすじ】
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共和国軍と帝国軍による大戦の中、わずか数十名で帝国軍を壊滅寸前に追い込んだ「忍空組」は、なぜか突然戦うことをやめ、その姿を消した。 終戦から3年、かろうじて勝利した帝国側は、忍空組残党の討伐を開始する―。元・忍空組一番隊隊長の風助は、幼少時に連れ去られた母を探しながら、昔の仲間たちと出会い、彼らとともに旅を続けることになる。
【NINKU -忍空-・ファーストステージストーリー】
忍空組の活躍により戦乱の世も治まったかに見えたEDO暦3年、風助は旅の中で忍空組の残党が、悪事を働いているのを目にします。そんな折、共に忍空を修行した橙次が残党の過激派に囚われたとの報を受けます。彼らは「忍空狼」と名乗り、1人1人が隊長顔負けの実力を持つ刺客を干支忍達に放っていた。かくして干支忍と忍空狼による忍空戦争が勃発します。
『NINKU -忍空-』の単行本1巻〜8巻に収録されています。
【NINKU -忍空-・セカンドステージストーリー】
MUROMACHI暦155年、戦乱で両親を亡くした風助は、橙次と出会い、忍空を学ぶ事を決意します。その2年後、割拠する群雄達が統合されていく事を察した忍空組の頭目・麗朱は戦乱に終止符を打つべく弟子である弟子である干支忍を招集します。風助達はその途上で「夜叉」連合軍と対峙します。
『NINKU -忍空-』の単行本7巻〜9巻に収録されています。
【NINKU -忍空-・セカンドステージSECOND STAGE 干支忍編】
未完だったセカンドステージのその後の物語です。風助と干支忍達との出会いを重点として描かれています。風助達の旅は続きますがが、「夜叉」連合軍が特殊な僧兵を擁する恍然宗と同盟を組むなど、戦いは激しさを増していく。
『忍空 〜SECOND STAGE 干支忍編〜』の単行本1巻〜12巻に収録されています。
【NINKU -忍空-・セカンドステージちょっとだけファーストステージ】
執筆時期としてはセカンドステージ〜干支忍編の途中だが、実質的にファーストステージの後日談となる番外編です。師・麗朱が遺したトウモロコシ畑を引き継いでいた風助は、その収穫を干支忍仲間に配りに出かける。全体的にギャグ色が強いが、藍朓編のみ「夜叉」残党との戦いを描いたシリアスな内容となっています。

【忍空・干支忍について】
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忍空とは、忍術と空手を組み合わせた史上最強の武術です。12の流派があり、それぞれ身体能力の中で突出する部分(空力)や操る事のできる自然の力が異なっています。

忍空の技は、大きく2種類に分かれます。12流派でも共通な忍術の流れを汲む技を忍技、12流派の特色である空力と自然の力を利用する技を空技と呼んでいます。
それぞれの流派の頂点に立った忍空使いは干支忍と呼ばれ、自然界の龍の姿を見る事ができます。天下分け目の戦では干支忍12人を隊長に「忍空組」を結成(アニメでは忍空隊と呼ぶ)、将軍家(アニメでは共和軍)に加勢し、戦を早期終結に導きました。
戦う時は必ず「忍空組○○番隊隊長(隊員) ○○の○○」というように自分の部隊や干支(隊長のみ)、自分の名前を戦う前に名乗ります。また干支忍が、本気で戦う時は勝身煙(かちみけむり)と呼ばれる蒸気を体から発します
干支忍同士の結束力は強く、干支忍の名前には「風林火山」と虹の色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)と黒の文字が付いています。時に忍空使い同士が大きく争う事があり、この戦いを「忍空戦争」と呼び、作中では2度起きている。麗朱ら旧干支忍とその他の忍空使いの戦いを「第一次忍空戦争」、風助達現干支忍と紅率いる忍空狼の戦いを「第二次忍空戦争」と呼び、2度共に干支忍の全面勝利となっています。
一番隊・子忍(ねにん)
風を操る事のできる忍空。打撃全般を得意とし、俊足を誇る。他の流派に比べて登場する技の数が極端に多い。
隊長:風助(主人公)
隊員:朱雀(忍空狼の刺客、アニメではバサラ三獣士)
技:空手裏剣、空圧拳、空風弾、空圧掌、空子旋、空狂乱、空風掌、空風壁など
二番隊・丑忍(うしにん)
大気中の元素を体内に吸収して、体を鉱物化する事のできる忍空。また、自身の血液中に存在する鉄分を操作する事も可能。腕力に優れる。
隊長:林慶
隊員:獏(忍空狼の刺客)、白虎(アニメオリジナル、バサラ三獣士)
技:空鉛砕、空鉛魂(自称・獏流忍空)など
三番隊・寅忍(とらにん)
物に宿る精霊(その物を使ってきた人々の思いの結晶とも言える)の力を借りて、物を自在に操る事ができる忍空。
隊長:火瑠
技:空霊翔、空霊塊、空霊弾など
四番隊・卯忍(うにん)
光系の技を使う忍空。山吹が透視能力のような力を使う描写がある。
隊長:山吹
技:不明
五番隊・辰忍(たつにん)
大気中の酸素を利用して、炎を操る事のできる忍空。
隊長:赤雷
副隊長:紅(陽紅)
技:空炎掌、空炎風砕など
六番隊・巳忍(みにん)
大地を操る事のできる忍空。地中に潜ったり、崖を崩す事ができる。また、指先による突きを得意とする。
隊長:橙次
副隊長:黄愁
隊員:松正
技:空蛇掌、空幻蛇、空蛇掘、空蛇裂、空裂斬など
七番隊・午忍(うまにん)
空気中の水蒸気を利用し、氷を操る事のできる忍空。空気を液化するほどの低温を作り出せる。忍空の中で最も防御に優れている反面、攻撃力では劣る。
隊長:黄純(アニメでは「バサラ大佐」と名乗る事も)
隊員:玄武(忍空狼の刺客、アニメではバサラ三獣士。原作では流派不明)
技:空氷掌、空氷骸、空氷弾、合わせ鏡の術など
八番隊・未忍(ひつじにん)
植物を操る事のできる忍空。
隊長:緑里
隊員:寿行
技:空狂花、空縛茎、空華忘など
九番隊・申忍(さるにん)
雷を操る事のできる忍空。
隊長:青馬
技:空雷掌、空雷防など
十番隊・酉忍(とりにん)
脚力を活かし、空を飛ぶかのように跳躍できる忍空。空中からの攻撃を得意とする。
隊長:藍朓
副隊長:浜地(忍空狼の刺客・麒麟)
技:空飛拳、空圧飛拳、空脚爪、空翼破など
十一番隊・戌忍(いぬにん)
動物を操る事のできる忍空。十二流派の中でも特に「忍」を重視した流派で、主に諜報活動を行う。
隊長:紫雨
隊員:疾風
技:声空蝉の術、声伝の術など
十二番隊・亥忍(いにん)
水を操る事のできる忍空。
隊長:黒楼
技:空亥牙濤、空亥尖、空亥騰など

【NINKU -忍空-・テレビアニメ作品について】
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1995年1月より1996年2月にかけてフジテレビ系列で放送されました。全55話。原作(ファーストステージ)をベースにしていますが、舞台設定や一部キャラクターの性格設定と立ち位置が大きく変わっています。

ヒットキャラクターが出なかったとされる1995年の男児キャラクターの中で、本作は『幽☆遊☆白書』よりやや大人しかったものの健闘したと評されました。関連商品で好調なのは「キャラチップ」です。平均視聴率は12.6%、最高視聴率は22.1%でした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
2015年にはアニメ放送20周年および後述するBlu-ray BOX発売記念の一環として、同年5月にメインキャスト登壇によるイベントが開催された。
前番組『幽☆遊☆白書』と同じくスタジオぴえろ制作、スタッフもほぼ引き続き担当している事もあって、劇中で使われたBGMと効果音が使用されています。
第41話「里穂子の涙・父のおもかげ」は、吉原正行の初の作画監督担当回であり、他の話数とは雰囲気が違う異色のエピソードとなっています。キャラクターデザインも少し異なっており、キャラクターデザイン担当の西尾鉄也は「本人だけのキャラ表があると思う」と語っています。

ストーリー
物語が始まる7年前、将軍家による帝国制復興を目指す帝国軍と、それに反対する民主勢力からなる共和軍との間で戦争が勃発。国を二分する戦いとなった。

3年後、国内は荒廃し、帝国府は忍空隊と呼ばれるわずか数十名の部隊から成る集団によって壊滅寸前にまで追い込まれていた。しかし、忍空隊を率いていた麗朱は突然忍空隊の解散を命令し、そのまま姿を消してしまう。帝国府はかろうじて大戦に勝利するも、戦後、忍空の力を恐れて討伐に乗り出す。元忍空隊の風助は幼い時に連れ去られた母親を探すため旅に出て、様々な境遇の人々と出逢います。

【NINKU -忍空-・制作スタッフ、放送データ】
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原作:桐山光侍(集英社『ジャンプコミックス』刊)
製作:布川ゆうじ(スタジオぴえろ)
企画:大野実(読売広告社)
プロデューサー:清水賢治、金田耕司(フジテレビ)、木村京太郎(読売広告社)、萩野賢(スタジオぴえろ)
シリーズ構成:橋本裕志
メインキャラクターデザイン:北山真理
キャラクターデザイン:西尾鉄也
オープニング・エンディングアニメーション:西尾鉄也、水野和則
美術デザイン:池田祐二
美術監督:高田茂祝
撮影監督:福島敏行
音楽:本間勇輔
音響監督:水本完
監督:阿部紀之
背景:スタジオワイエス、アトリエブーカ
機械設計:小林裕也
色彩構成原案:いわみみか
色指定:岡弘行、藤川千奈実、遠藤祐子
編集:厨川治彦、植松淳一
効果:加藤昭二(アニメサウンドプロダクション)
制作:フジテレビ、読売広告社、studioぴえろ
放送期間:1995年1月14日~1996年2月24日 全55話
放送局:フジテレビ系列

『NINKU -忍空-』は、現在バンダイチャンネルで視聴可能です。(会員登録必要)

主題歌
オープニングテーマ

👆輝きは君の中に
♬『輝きは君の中に』
作詞 - 中島章子 / 作曲 - 山石敬之 / 編曲 - 井上鑑 / 歌 - 鈴木結女
エンディングテーマ

👆それでも明日はやってくる
第1話 - 第28話
♬『それでも明日はやってくる』
作詞・作曲・歌 - 鈴木結女 / 編曲 - 崩場将夫

👆空の名前
第29話 - 第50話
♬『空の名前』
作詞 - 山田ひろし・鈴木結女 / 作曲・歌 - 鈴木結女 / 編曲 - 吉田智

👆それぞれの明日へ
第51話 - 第55話
♬『それぞれの明日へ』
作詞・歌 - 鈴木結女 / 作曲 - 土橋雅樹 / 編曲 - 西脇辰弥

【NINKU -忍空-・感想などなど】
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本作は独自の世界観をもち、キャラデザインも個性があります。魔法のような忍術を使ったバトルアニメの先駆け的な作品。背景の題材に「戦争」や「過去の仲間との戦い」という重さもあるのですが、要所に下ネタがあったり、キャラ同士の掛け合いやマスコットキャラクターであるペンギンのヒロユキといった明るさが、子ども受けしやすいギャグテイストとなっています。漫画原作に比べるとアニメ版は、よりその傾向が強く出ています。

アニメ版でも原作漫画版でも「忍空」という強い力が持っているがため、戦後の世の中が荒れてしまう。この力をどう生かすか?ということを常に問いかけてくる雰囲気があります。風助や仲間の干支忍たちは、一貫して「忍空は人を傷つける力ではない」ということを体現していきます。弱きをいじめるを良しとせず、かといって憎んで襲ってくるものを殺さない。「かっこいいヒーロー」は、敵にも守るべき味方にも優しい。そんな風助たちの生きざまに、当時の読者・視聴者も惹かれた方が多かったのではないでしょうか。 

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のぶさん

さまよえる爺(._.)人生下り坂のアニオタをひた隠してきた還暦越えのバイク乗りの爺でございます。人生、特に極めることもなく、カラータイマーが点滅中(o|o)