🔶今回のアニメの徒然小道では『NARUTO -ナルトー』(ナルト)アニメ誕生20周年となります。今回は、本作『NARUTO -ナルトー』の考察記事です。『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載されていた岸本斉史の漫画『NARUTO -ナルト-』を原作としたテレビアニメを中心に記したいと思います。
【NARUTO ーナルトー・本作の概要】
製作会社は、studioぴえろです。2002年10月から2007年2月までテレビ東京系列6局にて放送されています。また同系列のBSデジタル放送局であるBSジャパンや、系列外の多くの局でも放送されています。
2002年10月3日のスタート当初は、毎週木曜日18時30分から19時00分だったが、2003年4月2日からは、毎週水曜日19時27分から19時55分に枠移動した(同じくジャンプ原作の『ヒカルの碁』の後番組)。その後、2006年10月から毎週木曜日19時30分から19時57分に枠移動した。木曜19時30分枠にアニメが放送されるのは1993年9月まで放送されていた『風の中の少女 金髪のジェニー』以来13年ぶりとなった。(ウィキペディアより引用)
【NARUTO ーナルトー・その作品の魅力と感想など】
本作は、忍者もの、少年向けもの、バトルもの、ファンタジーものこれらの要素をすべてあわせもっていることがまず大きな特長だと個人的に考察しています。私は昭和アニメの世代になりますが、忍者もの代表作に白土三平原作の『サスケ』があげられます。白土三平さんの代表作の一つで、徳川方の刺客達との戦いを通じて、甲賀流の少年忍者・サスケの活躍と成長を描いていました。かわいらしいキャラクターデザインとは真逆な情け容赦のない展開で登場人物が、死んだり当時の漫画、アニメとは一線を画した作品でした。作中で使用される忍術には科学的な解説による種明かしがされており、当時子供だった私達でもわかりやすく丁寧に表現されていました。
人気のあった忍者もの作品もその後、コメディーギャグ風の『忍者ハットリくん』と忍者ものアニメはコメディタッチ化されていきました。そして平成になり、原作漫画の『NARUTO -ナルトー』が1999年に登場し、読んだ時は、これがアニメ化されればメディアミックスとして大成功するのでは!?と感じました。
そして、本作の魅力としては、忍びの世界のストーリーですが、らしくないところがまたとない魅力になっています。忍術というものが、修行や訓練によって習得可能な一種の超能力として描かれています。忍者という設定や忍術の位置づけがバトル漫画としての根幹を成していますが、作中においては現実における戦国期の侍に近い描写です。
「忍者」の神秘性を分かりやすくデフォルメした世界観が作品に魅力を与えています。また、忍の服装に関しても、他の忍者作品の様な忍装束を着た忍者はほとんど登場してきません(黒装束や黒頭巾等)。
また武器に関しても、他の忍者作品で見られるような吹き矢や銃火器類等は一切出てきません。あのオレンジの服着て『おれがナルトだ!』とか『・・・てばよ!!』と力こめて叫びながら登場してきます(笑)。『NARUTO-ナルト-』は今までの忍者漫画やアニメとはまったく違う作風です。少年漫画らしくないところもたまらない魅力の一つです。
そして、『NARUTO ーナルトー』には、主人公ナルトの友情やライバルたちとの熱いバトルを通しての成長が描かれていることも魅力の一つ、そして登場キャラが多いこと。これは視聴している皆さんのお気に入りのキャラが見つけられること。昭和『サスケ』とは違う。昭和『サスケ』は、子供が主人公でも、父大猿との親子関係の描写が多く、主人公サスケ(本作に登場するキャラ、うちはサスケとは全く関係ありません)の孤高なキャラにかすかな陰の部分がありました(カムイはさらに暗い)が、しかし、ナルトにはそれがない!『明るい、完全な陽の世界。』
あらすじ的には、ナルトの体内に、九尾の妖狐を封印された落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが、里一番の忍である火影を目指し、仲間たちと共に数々の試練を乗り越え成長していくシンプルな物語です。
そして、本作『NARUTO -ナルトー』日本国内だけでなく、海外では極めて人気の高い作品として評価されています。2000年代を代表する『ドラゴンボール』の後継作品として紹介、認知されています。
アニメ放映に関しては、は80ヵ国以上、ライセンス商品は90ヵ国以上で販売されています。海外では、最も有名な日本のアニメ作品の1つであり、本作がきっかけで日本の文化・アニメなどに興味を持った人達が多いのです。
2005年9月、アメリカカートゥーンネットワークで『NARUTO』の放映が始まりました。この時の前評判も非常に高く、第2の『ドラゴンボール』になるかもしれないと関係者の高い期待を背負っての登場であり、その期待に応えるようにターゲット層では過去4週間の同時間帯の平均視聴を大きく上回り、大成功となりました。そして、2006年には、本作の主人公のうずまきナルトが「ニューズウィーク日本版」2006年10月18日号の特集「世界が尊敬する日本人100」に架空の人物として唯一選出されました。
驚くなかれ、架空の日本人が選出されたのは、史上初の快挙です。
参考引用:[映画.com ニュース](2005/9/14)、(2012/7/21)より[アニメ、アニメより](2006/10/12)
👆TVアニメ『NARUTO-ナルト-』20周年記念スペシャルダイジェストPV
【NARUTO ーナルトー(第七班の中から)・主な登場人物:キャスト】
▲ナルトの影分身
うずまきナルト:竹内順子
本作の主人公。火影を目指しており、体に九尾の妖狐を宿す。落ちこぼれの忍だったが、様々な経験と修行を積み、肉体的にも精神的にも大きく成長していく。
うちはサスケ:杉山紀彰
ナルトの親友で最大のライバル。「写輪眼(しゃりんがん)」という特有の術を有するうちは一族の末裔。第二部以降は抜け忍となります。
春野サクラ(はるの サクラ):中村千絵
本作のヒロイン。忍者アカデミー時代からナルトが思いを寄せているくノ一です。サスケに恋心を抱いている。後に医療忍者となる。
はたけカカシ:井上和彦
第七班の教官。12歳で上忍となり天才の名をほしいままにしてきた。左目に「写輪眼」を有している。
【NARUTO ーナルトー・製作スタッフ、放送データ】
▲ナルトの変化の術。これは変化に色気をあわせた💛。こんなコミカルな描写もある。
原作:岸本斉史(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
プランニングマネージャー:原田孝➡岩田圭介➡廣部琢之(テレビ東京)
シリーズ構成:隅沢克之(第1話 - 第132話)➡武上純希(第133話 - 第220話)
キャラクターデザイン:西尾鉄也、鈴木博文
サブデザイン:もりやまゆうじ、三好和也、宇佐美皓一、杉藤さゆり
美術監督:高田茂祝(Studio Wyeth)
色彩設計:川見拓也
撮影監督:松本敦穂
編集:森田清次(森田編集室)
ビデオ編集:村仲康太郎、岡村裕隆、石川千鶴子(グッドジョブTOKYO)
音楽:増田俊郎 with 六三四プロジェクト
録音演出:神尾千春
音響演出:えびなやすのり(ビーライン)
音響効果:長谷川卓也(サウンドボックス)
録音調整:野口あきら
録音スタジオ:スタジオごんぐ
音響プロデューサー:塚田政宏
録音制作:ケイエスエス➡楽音舎
音楽制作/協力:木村唯人、アニプレックス、テレビ東京ミュージック
背景:スタジオワイエス・Studio LOFT・SEOUL LOFT
制作チーフ:平川千輝
制作デスク:廣沢武史➡平川千輝
文芸:宮田由佳
設定製作:宮田由佳➡小野隆宏
番組宣伝:伊藤淳也➡笹原七重➡鈴木紀子➡石井真知子➡内海賢朗(テレビ東京)
アニメーションプロデューサー :朴谷直治
プロデューサー :具嶋朋子➡小林教子(テレビ東京)、萩野賢(studioぴえろ)
監督:伊達勇登
製作:テレビ東京、ぴえろ➡studioぴえろ
放送局:2002年10月3日~2007年2月8日
話数:全220話
放送局:テレビ東京系列
👉『NARUTO ーナルトー』(2002年全220話・U-NEXTで視聴可能です。31日間無料トライアル)
ナルトの観方としては、『NARUTO ーナルトー』をエピソード順に観ると、2007年版『NARUTO ーナルトー』、劇場版『NARUTO ーナルトー』など、関連作を観てもいいってばよ!!
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