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徹底救助の3日間『サンダーバード』①International Rescue誕生編

🔶アニメの徒然小道では『THUNDERBIRD』(サンダーバードを3回にわたって研究考察の上、徹底ご紹介します。本作は、スーパーマリオネーションと呼ばれるようになり、知名度抜群の世界的な作品としてあまりにも有名です。ここではアニメに影響を与えた関連する作品として記したいと思います。登場当初は、徹底した特撮作品に、「これはただの人形劇ではない、映画だと。」「つくりは人形だが、人形の枠も越えて特撮界、アニメ界にも多くの影響をもたらした」とまで評価されている作品です。私も子供の頃から、本作が大好きでその影響で中学では人形劇クラブにまで入部したくらいですので、マリオネット世界のために頑張ります。
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👇まずは世界規模で有名となった『サンダーバード』のテーマ曲から。


【サンダーバード(国際救助隊)の誕生の経緯】
『サンダーバード』 (Thunderbirds) は、1965年から1966年にかけて、イギリスで放送されていた人形劇による1時間枠の特撮テレビ番組です。その後の製作展開は、1966年に『サンダーバード 劇場版』、1968年に『サンダーバード6号』が劇場公開されています。そして、2004年にはアメリカ合衆国で制作された実写版映画が公開され、2015年から2020年にかけてリブート版『サンダーバード ARE GOが放送されていました。
そしてサンダーバード55/GoGo(サンダーバード50周年記念エピソード)が、2015年にスティーブン・ラリビエーらによって50周年記念に当時の音声ドラマの為に作られた3本のエピソード「Introducing Thunderbirds」「The Abominable Snowman」「The Stately Home Robberies」に映像をつけることが発表され、Kickstarterでクラウドファンディングによる資金集めが行われ、制作が行われました。それぞれ音声ドラマにあるシーンの他にも肉付けを行うことで30分強のエピソードとなっています。DVDやBlu-Rayの商業販売は行われていませんが、Thunderbirds Dayでの一時的な配信を経て、2020年8月20日から英国の配信サービスBritBoxで恒常的な配信が行われています。また上記の商品に日本語字幕がつけられました。2021年12月に『サンダーバード1965』として劇場公開が予定されていましたが、2022年1月7日に劇場で、しかもコロナ禍の背景もあり、翌8日にオンラインで『サンダーバード55/GOGO』として劇場公開・配信された経緯になっています。

【スーパーマリオネイション・サンダーバード誕生エピソード】

(日本では、1964年9月7日~1965年3月31日までフジテレビで放送されていた30分番組。トニー谷さんがナレーションのため、タイトルが「トニー谷の海底大戦争」に変更になった。)
1963年に『海底大戦争スティングレイ』を製作したジェリー・アンダーソンが『海底大戦争 スティングレイ』の後番組を構想中のジェリー・アンダーソン氏が、ドイツのマチルド鉱山で起きた、129人が生き埋めになった浸水落盤事故で、29人が死亡したが懸命な救助の結果100人が救出されたこと(レンゲデの奇跡(Wunder von Lengede))を知り「国際的な協力で、科学的な設備を持って救助すれば、もっと被害は食い止められる」と思いついたことが、本作企画のきっかけとなったといわれています。企画初期段階のタイトルは、『国際救助隊(原題「International Rescue」)』でした。
ITCのルー・グレイド(英語版)が本企画を承認し、シルヴィア・アンダーソン氏に口述筆記させ、完成させました。
企画成立直前に、ジェリーは第二次世界大戦中に行方不明(後に戦死と認定)となった兄ライオネル空軍軍曹からの手紙に記された、映画『大空の戦士 サンダーバード(英語版)』(1942年)に兄がエキストラとして参加しジーン・ティアニーやプレストン・フォスターと「共演」したエピソードを思い出し、ここから企画タイトルを「Thunderbirds(サンダーバーズ)」とし、それまで「レスキュー」と呼ばれていた国際救助隊の5台のメカも「サンダーバード」1号~5号に改めたと言われています。最初のエピソード「SOS原子旅客機」("Trapped in the sky")も、ジェリーが従軍していた頃にマンストン基地(英語版)で実際に目撃した胴体着陸事故に基づいています。

【サンダーバード・そのストーリー】
★世界各地で発生した事故や災害で、人々が絶体絶命の危機に陥った時、「国際救助隊」(IR―International Rescue)と名乗る秘密組織が、スーパーメカを駆使して救助する活躍を描く物語です。
(時代設定)
21世紀が舞台です。放送当時に制作された設定では、西暦2065年が舞台とされていて、当時のメディア展開は全てこの設定を元に記述されています。
しかし、映像上では第31話の中に出てきたカレンダーに2026年という西暦が記されていて、1970年代から1990年代には、この2026年を基準とする「新設定」が台頭しました。現在、公式の設定年代は、再び西暦2065年に戻されています。
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👆レディ・ペネロープとパーカーの人気の二人
【スーパーマリオネーションについて】
本作は前作『海底大戦争 スティングレイ』と同様に「スーパーマリオネーション」と呼ばれる技法で撮影されています。この技法の最大の特徴は、事前に録音された台詞の録音テープの音声に連動して人形の唇を動かす電磁石でできた装置が、人形の頭部に内蔵されている点にあります。

この装置は唇を動かす装置や回路類を含め「リップ・シンクロ・システム」と呼ばれています。また、メインキャラクターには4種類の表情を持った顔が用意され、場面ごとに人形の表情に変化をもたせている。さらに人形では表現しにくい「ボタンを押す手」「歩行時の脚」等の部分に関しては、実写映像が挿入されました。

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👆サンダーバード1号担当パイロット、スコット・トレーシーの人形。素材はグラスファイバー製、目だけはアクリル製となる。目が一番大切な部分でアクリル素材でないと、眼の質感、瞳のカラーなど詳細な質感が出せない。

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(画像はサンダーバード55より引用)
👆(アイロッカーといわれる部分。このスライド機能を使って人形の眼が動きます)

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(画像はサンダーバード55より引用)
👆人形の移動など動きなどの部分にに対しては、上部からの人形師による演技振付によるものです。本作のような詳細な設定が施されている演出には、横や下部からによる演技ですと人形の移動が単純に水平移動しているようにしか見えないので、カメラワークが必要される作品には不可である。指の微細なコントロールとなんといっても振付師の忍耐が必要。
日本には人形浄瑠璃という古典芸能があります。繊細な伝統文化を大切にしたい思いは、ヨーロッパと日本はよく似ています。5年前、プラハに行った時、逆に日本の人形浄瑠璃を是非一度は観たいという声を直接お聞きしました。
(2017年10月20日チェコプラハの国立マリネット劇場にて、マリオネット技術の指導を若干受けてきました。その節は休館日にもかかわらずありがとうございました。_(._.)_
👇プラハ国立マリオネット劇場にて。(立っているのは妻。妻はチェコの言葉がわからずチンプンカンプン!?)小さな劇場ですが、国立劇場です。ヨーロッパでマリオネット文化が息づいている街プラハ。その後、コロナ禍でどうなっているのか?大変気になるところです。
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本作は操り人形を用いた特撮映画やテレビシリーズを多く制作していた、ジェリー・アンダーソン率いるAPフィルムズで、配給会社はインコーポレーテッド・テレビジョン・カンパニー(英語版)であった。クレジット表記あり。また人形師や人形製作者などの表記クレジットがあります。

ジェリー・アンダーソンは、当初はCM込みの30分1話(25分尺)の作品を想定して制作が進められていました。
本作が1時間番組になった経緯を以下のように話している。放送局であるATVのプロデューサーのルー・グレイド氏に完成した第1話を見せたところ、その完成度の高さに驚き、「これはテレビ番組じゃない、映画だ! 映画なら1時間の尺にしないと」と判断しました。 

シルヴィア・アンダーソン氏によれば1時間番組となった経緯は以下の通りです。『サンダーバード』製作初期の段階にルー・グレイドが電話でペネロープが上流階級すぎる人物にならないか心配していると言ってきました。シルヴィアはそれを否定し、ルーも他の話を見ることでその心配はなくなったが、その時にシルヴィアが30分番組だと人物を掘り下げることが難しいと話し、冗談交じりに「1時間番組なら展開を早くできる」と言ったところグレイドから許可が出たというものです。 経緯がどちらのものであったにせよ、30分番組として作られていた9話分と既に脚本が書かれていたものに関しては追加撮影を行い、残りは最初から1時間番組として脚本が書かれました。50分尺になったことで制作費も増額され、1話あたり当時の価格で4万ポンド(約2000万円)となり、30分番組の予定を1時間枠に拡大した。放送開始と共に、全国紙で特集が組まれるほどの社会現象まで引き起こし、子供番組史上まれに見る人気作品となったなりました。
【サンダーバード・感想、考察】
正直申し上げれば、今の時代の技術の視点から見れば、誰が観ても古臭いです。マリオネット考察からみても容易に想像つくと思いますが、その制作にかかる手間といえば、映画・アニメの比ではありません。当然、コストもかかってきます。
人形劇でありながら、細部にまで徹底的にこだわった造形、洗練されたデザインの模型、ロケット噴射や車両走行中の土ぼこりの描写などリアリティを徹底追求した特撮技術には、当時としては驚異的で圧倒的なクオリティであり、その後の特撮作品への多大な影響を及ぼしました。
登場人物のコスチュームも当時の最先端のモードを積極的に取り入れ、メインターゲットの男子児童だけではなく女子児童の関心もつかみました。当時、番組に登場した人形をベースにしたファッション情報誌もありました。

ストーリーが、子供でも理解できる単純な筋だてで、「人命救助」というスリリングながら前向きで健全なイメージを徹底したことで親世代からの反発もありませんでした。
そしてバリー・グレイ氏による音楽は、躍動感のあるオーケストラサウンドをベースにして、長時間での映像でも飽きさせない多彩な曲が使用されました。また音楽が始まると台詞が止まるため、劇伴に多い人間の声を邪魔しない曲ではなく、様々な帯域を使用できたことで楽曲単体でも完成度が高い評価を受けています。テーマ曲に関しては、社会的にも広く受け入れられ、運動会の入場行進にもよく使用されます。
これら全てが、明確な世界観によりイギリスでは放送開始から大好評を博し、最後の6本は後から追加制作(第2シーズン)されることとなりました。
しかし、本作最大の目的だったアメリカ三大ネットワークへのセールスは失敗しています。これは、1時間番組という枠が子供番組に不向きだった、グレイド氏がイギリスでの人気を背景に放送権料を吊り上げすぎたなどの説まであります。メインキャラクターの1人がノブレス・オブリージュに基づいて行動するアメリカ人にもかかわらず、今日でもアメリカでSF人形劇と言えば『宇宙船XL-5』が最も有名であり、『サンダーバード』の知名度はそれに比べると意外に低いです。しかし、日本ではアメリカと異なり大変な人気シリーズとなっています。強い影響を受けた樋口真嗣さんは、メカに対する思い入れがあるイギリス人や日本人には合うが、アメリカの国民性に合わなかったのではないかとの発言もあります。

これは、伝統の違いからによるものではないかと個人的には思っています。イギリスは伝統を重んじる民族性でその点に関しては日本には例えば人形浄瑠璃など古典から伝え続けられている文化を大事にする点でよく似ていると思います。アメリカは伝統より自由を重んじる民族性があると思っています。でも手間をかけてでも価値あるものを作り上げたいという精神性を理解しようとする気持ちを失えば、こうしたマリオネットを利用した伝統芸術、それをベース技術に取り込んでいるサンダーバードの作品も英・日においてもただの遺作としかならない。そんな気がしてなりません。
しかし、1965年に誕生したサンダーバードには、地球温暖化に伴う気象変動により世界各地で起きている災害に見舞われている人類にとっては一つの実現可能な夢の一つとして輝ける作品であってほしいと思います。
サンダーバードは、世界救助の話なのです。

次回、徹底救助の2回目をお楽しみに

【参考文献】
  • 池田, 憲章 『ロマンアルバム増刊 サンダーバード Complete Visual Guidebook』徳間書店、1980年。ASIN B00J8GI2OS。
  • マリオット, ジョン 『サンダーバード オフィシャルエディション』株式会社バンダイ、1992年。ISBN 978-4891892333。
  • ブレスマン, グラハム 『サンダーバード・クロスセクション 日本語版』メディアワークス、2002年。ISBN 978-4840219884。
  • アンダーソン, ジェリー、ベントレー, クリス 『公式ガイドサンダーバード大百科』宝島社、2003年。ISBN 978-4796636117。
  • 2017年、10月20日プラハ国立マリオネット劇場訪問取材にて


👆サンダーバード 日本語OP Ver(Stereo)
日本語バージョンのテーマ曲。冒頭のカウントダウンには何年たってもシビレます。


👆『サンダーバード組曲』① THUNDERBIRDS INSERTION MUSIC①Fire Flash
動画は、第一話のエンディング部分です。大変スリリングのあるシーンです。マリオネットの詳細な瞳の動きには感嘆します。私の大好きな『サンダーバード』の楽曲です。本作で使われている楽曲が、本作のクオリティーをあげた要因の一つです。
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