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1967年第40回アカデミー賞作品賞『夜の大捜査線』

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🎦今日ののぶちゃん映画録は、1967年のアメリカ映画『夜の大捜査線』です。ロッド・タイガー、シドニー・ポワチエが出演。シドニー・ポワチエ氏は、今年2022年1月6日に94歳で亡くなられました。シドニー・ポワチエ氏の追悼の気持ちを込めて本作品、および感想、考察記事を紹介します。
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【夜の大捜査線・感想】
本作をご覧になられたことのない方からすれば、まずこの邦題名からくるイメージと鑑賞すると作品の内容にギャップを感じるかもしれません。本作はサスペンス映画であり、背景に人種差別・偏見に対するメッセージが隠されている作品です。
最初に見たのは、中学生の頃TVの映画放送で観ました。正直言ってその頃は、差別・偏見の描写ばかりに目がいってしまていましたが、何度か観る機会があり、その度脚本もよく練られていて、映像自体も気の使ったレベルの高い作品に感じてしまいます。アカデミー賞を何部門も受賞していることもうなづけますし、名作というのも理解できます。設定や昔の60年代の雰囲気といい、今の時代からみれば、動きも少なくけっこうかったるい作品にみえるかもしれません。
しかし、主役のロッド・タイガーとシドニー・ポワチエ氏の演技には、時代を越えて何かハートにズキンとくるものがあります。警察官の二人の男同士が、偏見を越え、目にものを言わせる絶妙の演技とでもいいましょうか、二人の距離感というのが、素晴らしいと感じます。シドニー・ポワチエは、改めて良い俳優だと思います。👍

印象深いシーンがあります。

シドニー・ポワチエ演じる殺人課刑事バージル・ティッブス(作中ではミスターチップスと呼ばれる)が、殺人をあつかったことがないスパルタ警察署長ビル・ゲレスビー(ロッド・スタイガー)の自宅を訪問した時の二人のシーンが、大変印象に残っています。署長は一人暮らしで、結婚もせず、子供もいない一人暮らしの設定で、人を自宅に招待したこともない。はっきりいって、誰も来ないし、親密になった相手もいないと・・・これを『自分の秘密を話す』よとミスターティッブスに心の中を見せる。しかし、ここでティッブスは『署長より孤独じゃないよ』と言った途端、署長は『図に乗るなよ、黒いの!』『やめてくれ。哀れみはいらん!』と・・・。じっと静かに見つめるティップス。
明らかに、黒人から同情をもらうなんて自分は落ちぶれちゃいないよ、というような意味だと思います。
相手は、優秀な黒人の刑事、実力があって賢いのは良くわかるけど、ビル・ゲレスビー署長は人間として同じ目線で、同じ寂しい気持ちを共有できないのかと。比較して考えるがら、差別意識が頭を持ち上げる。署長の心の差別意識は無くなっていない。
最後に、ティッブスを送って電車に乗せるシーン。署長はミスターティッブスのカバンを持ち、『ありがとう』とミスターティッブスに初めていう。そして、「気をつけてな」と。二人の男の目となんともいえない笑顔が、すごく印象的です。作中、緊張感やユーモアとともに示唆に富んだ中味のある作品で、シドニー・ポワチエとロッド・スタイガーの力強い演技に支えられ、アメリカの小さな町における殺人と人種差別に対する見方を考えさせられる作品だと思います。

Ray Charles - In the Heat of the Night
【夜の大捜査線・作品の概要】
『夜の大捜査線』(よるのだいそうさせん、原題:In the Heat of the Night)は1967年のアメリカ合衆国のサスペンス映画です。監督はノーマン・ジュイソン、出演はロッド・スタイガーとシドニー・ポワチエなど。ジョン・ボールの小説『夜の熱気の中で(英語版)』(アメリカ探偵作家クラブ新人賞受賞)を原作とし、「ポセイドンアドベンチャー」「タワーリングインフェルノ」で名を馳せたスターリング・シリファント氏の脚本である。音楽監督はクインシー・ジョーンズ。
本作は有色人種への偏見と差別の1960年代の米国の小さな町を舞台に、対立しながらも殺人事件の捜査をともにすることになった白人の警察署長とアフリカ系の刑事を描いている。
第40回アカデミー賞作品賞、主演男優賞(ロッド・スタイガー)、脚色賞(スターリング・シリファント)、音響賞(サミュエル・ゴールドウィン撮影所サウンド部)、編集賞(ハル・アシュビー)を受賞した。また2002年にアメリカ国会図書館が、アメリカ国立フィルム登録簿に新規登記した作品である。
本作が好評だったことから、『続・夜の大捜査線』(1970)、『夜の大捜査線 霧のストレンジャー』(1971)が製作され、1988年から同名のテレビドラマシリーズ(英語版)が製作、放送されました。
●ウィキペディアより引用抜粋
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【夜の大捜査線・ストーリー】
富豪の実業家フィリップ・コルバートは、ミシシッピ州スパータに工場を建てるために引っ越してきていた。ある夜遅く、サム・ウッド巡査(ウォーレン・オーツ)は、パトロール中に通りに横たわるコルバートの他殺体を発見する。ウッド巡査は、駅の待合室でヴァージル・ティッブス(シドニー・ポワチエ)を見つけ、黒人の彼が財布にまとまった金を持っていたため、犯人に違いないと判断して逮捕するが、警察署長ギレスピー(ロッド・スタイガー)は彼がフィラデルフィアから来た殺人課の刑事であることを知る。ティッブスは旅の途中であり、次の列車で町を出ようとするが、電話に出た上司はスパータに留まって殺人事件の捜査を手伝えと言う。ギレスピー署長はスパータの多くの白人と同様に人種差別主義者だったが、ティッブスと一緒に捜査をすることにしぶしぶ同意する。

ギレスピー署長らは、被害者の財布を持って逃走したハーヴェイ・オバースト(スコット・ウィルソン)を逮捕するが、彼は無実を訴える。ティッブスは死体を検分して犯人が右利きであると判断し、オバーストが左利きであることから彼が殺人者ではないことを見抜く。被害者の妻コルバート未亡人はティッブスの有能さを感じ、彼が捜査を指揮しなければ工場の建設を中止すると主張する。

町で一番の農園主エンディコット(ラリー・ゲイツ(英語版))がコルバートの工場建設に反対していたと知り、ティッブスは彼を訪ねる。被害者コルバートの車に残っていたシダの根がエンディコットの温室にもあったことから、エンディコットへの疑いが深まるが、エンディコットと話をしているうちに彼に平手打ちされたティッブスは思わず彼に平手打ちを返してしまい、その後は町の若い白人たちに狙われるようになってしまう・・・
【夜の大捜査線・主な登場人物、キャスト】
ヴァージル・ティッブス:シドニー・ポワティエ 
ビル・ギレスピー署長:ロッド・スタイガー 
サム・ウッド巡査:ウォーレン・オーツ 
レズリー・コルバー: リー・グラント 
エリック・エンディコット:ラリー・ゲイツ
ロイド・パーディ:ジェームズ・パターソン
市長:ウィリアム・シャラート 
ジョージ・コートニー:ピーター・ウィットニー
デロリス・パーディ:クェンティン・ディーン
ママ・カレバ:ビア・リチャーズ 
ハーヴェイ・オバースト:スコット・ウィルソン 
シャグバッグ:ティモシー・スコット
ラルフ・ヘンショウ:アンソニー・ジェームズ 
スチュアート医師:フレッド・スチュワート 
ジェス:カリル・ベザリール 
【夜の大捜査線・製作スタッフ、公開データ】
監督:ノーマン・ジュイソン
脚本:スターリング・シリファント
原作:ジョン・ボール『夜の熱気の中で』
製作:ウォルター・ミリッシュ(英語版)
出演者:ロッド・スタイガー、シドニー・ポワチエ、ウォーレン・オーツ他
音楽:クインシー・ジョーンズ
撮影:ハスケル・ウェクスラー
編集:ハル・アシュビー
製作会社:ザ・ミリッシュ・コーポレーション(英語版)
配給:ユナイテッド・アーティスツ
公開:アメリカ 1967年8月2日(ニューヨーク)、日本 1967年10月25日
上映時間:109分
製作国: アメリカ合衆国
言語:英語
製作費:$2,000,000
興行収入: $24,407,647
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のぶちゃん

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