【小さな恋のメロディー・概要】
『小さな恋のメロディ』(原題: Melody, または S.W.A.L.K )は1971年のイギリス映画。後にハリウッドで『フェーム』や『エンゼルハート』で監督として成功したアラン・パーカーの脚本です。11歳の少年少女の恋を可愛らしく、また瑞々しく描かれた作品です。イギリスとアメリカではヒットしなかったが、同じく1971年に公開された日本や、アルゼンチン・チリなどラテンアメリカ諸国では好評を受けた作品です。
【小さな恋のメロディー・感想】
当時、この作品が日本でヒットしたのは、主役のマーク・レスターとトレーシー・ハイドのあまりの可愛さ故のヒットのほかならないと感じます。幼い2人のデートも、ホントただ遊ぶだけで可愛らしい。恋愛と友情は別物なのに、その区別が曖昧な年ごろだから、ダニエルをメロディに取られたことに嫉妬してるトム。ダニエルをからかって憂さ晴らしするのは子供っぽいですが、ケンカのあとすぐに謝れるのは、やっぱりトムって一歩大人。家でおじいちゃんの世話をしているだけのことはあります。
性を語るにはまだ幼い男女の恋愛、お互いが好き同士で、ただずっと一緒にいたい。けど好きのその先どうして良いか解らないから、辿り着いた結論が、結婚(゚∀゚)
ズバリ言うなら「お前にはまだ早い!」幼いメロディに解るように話すお父さんの優しさがイイ。「幸せになるのって何でこんなに難しいの?」世の中を知らないからであろうが、もっともな正論を言うメロディ。有名な墓場の雨宿りのシーンから続くこの場面がいいですね。この作品、当時私はTVで見ましたが、今思うと英・米でヒットしないわけはおそらく幼い恋、こうしたどこかはかなさが漂うテーマは、合わないんじゃないかとおもいますね。むしろ、日本などでは昔からわび、さび、はかなさこうした情緒の部分は、受け入れられやすかったのではないかと思います。
最後の“自分たちでなんとかしようとする子供 VS 社会のルールに則って阻止しようとする大人”の展開は、昔の『ぼくらの七日間戦争』あたりとオーバーラップするものを感じます。The Bee Geesが、いい雰囲気を醸しだしています。
【小さな恋のメロディー・ストーリー】
舞台はロンドンです。公立学校ながら、厳しい教師と生徒たちの間でささやかな対立がはじまっていました。厳しい教えを説く教師たちや子供に干渉しすぎる親たちとの間で、それぞれの目的や楽しみを見出そうとする子供たち。
11歳のダニエル(マーク・レスター)はおとなしく、気も弱い性格の生徒の一人です。同じ学校に通うメロディ(トレーシー・ハイド)という少女と出会います。2人はいつしか互いに惹かれあうようになり、悩みを打ち明け、初めて心を許す相手を見つけたと感じます。ただ純粋ゆえに恐れを知らない2人は、学校をさぼって海水浴場へデートに出かけたことから校長先生に叱られただけでなく、クラスメートたちにも散々笑い者にされてしまいます。ダニエルは悪友オーンショー(ジャック・ワイルド)にしつこくからかわれ、殴り合いの喧嘩までしてしまいます。
話をよく聞こうともせず、押さえつけようとする大人たちに対し、2人は一つの望みを口にする。それは「結婚したい」という驚くべきものだった。「どうして結婚できないのか?」と問うが、当然親も教師もとりあわない。ある日、教師が授業を始めようとすると、教室はほとんどもぬけの空であった。自分たちの手で2人の結婚式を挙げようと、クラスの生徒が集団脱走したのです。教師たちはあわてて彼らを探しに行くのですが・・・
👆The Bee Gees 映画「小さな恋のメロディ」 Melody Fair
【小さな恋のメロディー・主な登場人物:キャスト】
- ダニエル・ラティマー:マーク・レスター
- メロディ・パーキンス:トレイシー・ハイド
- トム・オーンショー:ジャック・ワイルド
- チェンバース:コリン・バリー
- バージェス:ビリー・フランクス
- ステイシー:アシュリー・ナイト
- ダッズ:クレイグ・マリオット
- オリアリー:ウィリアム・ヴァンデルパイエ
- フェンチャム:ピーター・ウォルトン
- ミュリエル:カミーユ・デイビス
- モリーン:ドーン・ホープ
- ペギー:ケイス・キナー
- ローダ:レスリー・ローチ
- ミセス・ラティマー(ダニエルの母):シェイラ・スティーフェル
- ミセス・パーキンス(メロディの母):ケイト・ウィリアムス
- ミスター・パーキンス(メロディの父):ロイ・キニア
- メロディの祖母:ヒルダ・バリー
- 校長先生:ジェームズ・コシンズ
- ディックス先生:ケン・ジョーンズ
- フェアファックス先生:ジャン・ジャゴ
- ディムキンス先生:ジュエル・エリス
- フェローズ先生:ティム・ワイトン
- 少年旅団キャプテン:ジョン・ゴーマン
- ミスター・ラティマー:キース・バーロン
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【小さな恋のメロディー・製作スタッフ】
- 監督:ワリス・フセイン
- 脚本:アラン・パーカー
- 製作:デヴィッド・パットナム、デヴィッド・ヘミングス
- 撮影:ピーター・サシツキー
- 編集:ジョン・ヴィクター・スミス
- 配給:ブリティッシュ・ライオン・フィルム(イギリス)、日本 ヘラルド
- 公開:イギリス 1971年4月21日、日本 1971年6月26日
- 上映時間:103分
- 製作国:イギリス
- 言語:英語
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