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1972年アメリカ映画『ゴッドファーザー』シリーズ考察

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🎦今日ののぶさんの映画録は、1972年に公開されたアメリカ映画『ゴッドファーザー』です。フランシス・フォード・コッポラ監督、出演はマーロンブランド、アルパチーノ他。
【ゴッドファーザー・感想,考察】
本作、最初に観に行った時が中学生。帰りに友達と「怖いね~。人間ってそんなにすぐ裏切るのか?」とか話していたのを覚えています。その後、何度か観ることがあったが、そのたび観る点が変わってきて凄さや世界観を自分なりに整理していったような気がします。1972年に一作目が公開されて以降、2本の続編が製作された「ゴッドファーザー」三部作。今回はその1作目。マリオ・プーゾの小説を元に、アメリカにやってきたシチリア移民がマフィアとしてのし上がっていく様をフランシス・フォード・コッポラが監督してきたこの物語を家族ドラマの形式で描いています。個人的にはこの3部作というのは、一種の家族の悲劇の作品で1作目の本作は、その序章と考えています。

この映画の大事な背景に本作品には「コルレオーネファミリーの変遷・衰退」という事情と、「資本主義社会のアメリカで崩壊していく在米イタリア人の家族愛・苦悩」という事情が完璧な描写されているところにあると思います。シチリアというのは、かつて長い歴史の中で多数の民族に支配され、影響を受けてきました。その中で虐げられたもの同士の結束が強まり、家族や親類などの繋がりを大切にする風土は、マイケルがシチリアに逃亡したシーンからみてもうかがい知ることはできます。

子供たちに託そうとするドン・コルレオーネと、資本主義社会のアメリカで生まれ、洗礼を受けて育ち、軍隊に従事したマイケル・コルレオーネの価値観が違うのは当然のところ。つまり本作は、「マフィアの家族愛を描いた作品」というところにとどまらず、「シチリアの掟を受け継いだファミリーが、アメリカ資本主義の影響で崩壊の一途をたどる」悲劇の作品ともいえるのではないだろうか。

この映画の分かりにくい点を挙げるとするなら、入り組んだ人間模様があまりに絡みすぎているところだろう。特にPART2では2つの物語が同時進行する上、滞在する国もころころ変わったり、キューバ革命などの歴史事象も含まれるてくるからです。そうした意味では本作は鑑賞するにも好みが分かれるところだと思います。しかし、多くの時間と予算を費やして完成させたフランシス・フォード・コッポラ監督作品を知る上でも、深い価値のあるシリーズ作品と思っています。

◇字幕派の方も、この映画に関しては字幕では表現し切れない部分を徹底的にカバーした優れた吹き替えが存在するため、物語を把握する上で「字幕+吹き替え」という方法で鑑賞するのも一つの手段かもしれません。

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『ゴッドファーザーⅡ』(1974年アメリカ映画、200分、字・吹)
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ニューヨークを離れ、コルレオーネ一家の拠点をネバダ州タホ湖畔に移したマイケル。父の跡を継いでドンの座についた彼は、若き日の父ヴィトーに思いを馳せる。そんな中、ネバダの自宅を襲撃されたことを合図に大規模な抗争が始まる・・

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『ゴッドファーザー・最終章』(1990年アメリカ映画、158分、字・吹)
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1979年。ファミリーを守ってきたマイケルは老境に差しかかり、自分の犯してきた罪に苦悩していた。また、彼は資産を合法化すべくバチカン銀行と大司教に接近。寄付の見返りに叙勲を受けたマイケルは、家族と再会し、合法ビジネスを手掛けることを宣言する。

👆The Godfather - Main Title (The Godfather Waltz) - HQ - Nino Rota
【ゴッドファーザー・作品概要】
『ゴッドファーザー』(原題:The Godfather)は、1972年に公開されたアメリカ映画。監督はフランシス・フォード・コッポラ。マリオ・プーゾの小説『ゴッドファーザー』の映画化作品で映画ゴットファーザーシリーズの第一弾。「ゴッドファーザー(ゴッドマザー、ゴッドペアレンツ)」とは、日本語版では原作、映画共に「名付け親」と訳されているが、正式にはキリスト教(特にカトリック)文化において洗礼式に選定される代父母のことであり、その後の生涯にわたって第二の父母として人生の後見を担う立場である[注 1]。
公開されると当時の興行記録を塗り替える大ヒットになり、同年度のアカデミー賞において作品賞・主演男優賞・脚色賞を受賞した。1990年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。
【ゴッドファーザー・ストーリー】
第二次世界大戦終戦直後の1945年。ニューヨーク五大ファミリーの一角で、最大の勢力を誇るイタリア系マフィア「コルレオーネ・ファミリー」の邸宅では、ドン・コルレオーネ(ヴィトー)の娘コニーの結婚式が盛大に開かれていた。ドンには他に3人の息子と1人の事実上の養子がおり、その中で末弟であるマイケルはただ一人裏社会には入らずに大学を経て軍隊に入り、戦場での活躍で英雄扱いを受けていた。式に参列したマイケルは婚約者のケイを家族に紹介し、祝福される。その華やかな雰囲気の一方で、ヴィトーは娘をレイプされた葬儀屋の男の請願を執務室にて受け、困惑しながらもその報復を部下に指示する。また、自らが代父となった歌手のジョニーからも懇願を受け、弱気なジョニーを叱咤激励しつつ、事実上の養子であり組織の弁護士かつ顧問(コンシリエーレ)であるトム・ヘイゲンを介して、ジョニーを干そうとしていたプロデューサーのウォルツを脅し、彼が大事に育てていた雄馬の首を切り取り、彼のベッドへと放り込ませる。

ある日、五大ファミリーのタッタリア・ファミリーの客分で麻薬密売人のソロッツォが、政治家や司法界への太い人脈を持つコルレオーネ・ファミリーに麻薬(ヘロイン)の取引を持ちかけてくる。麻薬取引を固く禁じるヴィトーは拒絶するが、長男で跡継ぎ(アンダーボス)のソニーは乗り気の姿勢を見せたために、ソロッツォ(及びタッタリア)は邪魔なヴィトーを消せば取引は可能と考える。ソロッツォはヴィトー襲撃事件を引き起こし、ヴィトーは複数の銃弾を受けて昏睡状態となるも一命を取り留め、思惑が外れてしまう。一方のコルレオーネ・ファミリーではソニーが報復を訴えるも、全面抗争を避けるため様子を見ることになる。そんな中、夜半の病院で、いまだ意識の戻らない父の見舞いに来たマイケルは、味方の護衛達が警察の指示で追いやられたと知り、敵の暗殺者が迫っていることに気づく。マイケルは機転を利かせて父を別室に移し、同じく見舞いに来ていたパン屋のエンツォと共に玄関で見張りに立ち、近づいてきたタッタリアの襲撃者たちを素通りさせる。間もなくタッタリアの依頼を受け護衛たちを帰らせたマクラスキー警部が病院に到着し、目論見を失敗させたマイケルの顔面を殴りつける。トムの機転で護衛問題は片付くが、再度父を狙われたことに激怒したソニーはタッタリアの跡継ぎブルーノを殺害し、ここに全面抗争が確定する。また、父を守る思いと怒りに燃えるマイケルは裏社会に入ることを決意して兄ソニーや父の盟友で幹部(カポ・レジーム)のクレメンザやテシオに相談する。そしてマイケルは、ソロッツォとマクラスキーとの会談に応じる振りをして、レストランでの会談の席で二人を射殺すると、ケイに黙ったまま、組織と縁が深いシチリア島へ高跳びする。
その後もニューヨークでの抗争は熾烈を極めるが、コルレオーネ・ファミリーはソニー指揮の下でタッタリアに大損害を与えていた。コルレオーネの勝利が間近と見られていたが、そんな折に、ソニーは妹コニーがその夫のカルロより日常的に暴力を受けていることを知って激しく怒り、義弟カルロを問い詰めるために単身屋敷を飛び出してしまう。その隙を狙われ、ハイウェイの料金所にてソニーは刺客たちから短機関銃の集中射撃を浴びて無残に殺される。一方、シチリア島で知り合った現地の美女アポロニアと結婚し安穏とした生活を送るマイケルにも敵の手が伸び始めており、護衛役のファブリツィオの裏切りでアポロニアが爆死する。
意識を回復するもまだ体調は万全ではないヴィトーは息子ソニーの死にショックを受けつつ、タッタリアとの手打ちを決める。コルレオーネに次ぐ勢力を誇るバルジーニが仲介役となって五大ファミリーの会合が開かれ、その場でヴィトーは麻薬取引を部分的に認めつつ、残る息子マイケルの身の安全を要求し、タッタリアとの講和が結ばれる。その帰途、ヴィトーはトムに今回の騒動の黒幕はバルジーニだと指摘する。
ヴィトーは帰国したマイケルを正式にファミリーの跡継ぎにすることを決め、自らは相談役として退く。若く新参のマイケルに不安を覚える部下たちも多い中、マイケルは5年以内にファミリーを合法化して一部のシマは譲ると言い、また有能だが平時の人材と目する義兄トムを遠ざけ、ファミリーの仕事をしたがっていた義弟カルロを重用する。加えてマイケルはケイと再会して結婚し、2人の子供をもうける。しかし、コルレオーネ・ファミリーは落ち目だと内外にみなされ始めており、ラスベガスを新天地とする構想は、次兄フレドを預かっているラスベガスの有力者モー・グリーンとの対立で破綻する。また、死期が近いことを悟ったヴィトーは、マイケルに自分の死後にバルジーニが動き出すだろうと忠告し、さらに彼との会談を持ちかけてきた者が裏切り者だと指摘する。間もなくヴィトーは孫と庭の菜園で過ごしている際に心臓発作で亡くなり、その葬儀の場でテシオがバルジーニとの会談を持ちかけてくる。マイケルは会談の日を自らが代父(ゴッドファーザー)となる妹コニーの息子の洗礼式の日と定める。
洗礼式当日、マイケルは信頼するロッコやアル・ネリらに命令を下し、バルジーニを含めたニューヨーク五大ファミリーのドン全員と、モー・グリーンの同時暗殺を実行する。さらにテシオを粛清し、実は家庭内暴力が故意のもので、バルジーニにそそのかされてソニー暗殺計画の一端を担っていたカルロをも粛清する。
数日後、転居を控えたコルレオーネ邸に酷く取り乱したコニーが現れ、洗礼式の日に幼子の父親であるカルロを殺したこと、そもそも初めから殺すために手元に置く目的で重用していたことなどを指摘し、兄マイケルを人でなしと罵る。それを聞いて心配になるケイは事実かとマイケルに問うが、彼はこれを否定する。表面的には安堵の顔を浮かべるケイであったが、書斎に入ってきたカポ・レジームたちが新たなドン・コルレオーネとしてのマイケルに忠誠を誓う姿と、不安気な表情の妻の目の前でドアが閉じられる・・・
※ウイキペディアより引用抜粋
【ゴッドファーザー・主な登場人物:キャスト】
ヴィトー・コルレオーネ:マーロン・ブランド
通称ドン・コルレオーネ。ニューヨーク五大ファミリーである大マフィア「コルレオーネ・ファミリー」の長。元はシチリア島出身の移民で、一代でニューヨーク最大のマフィア組織を築く。犯罪組織の長であるものの、道徳心は強く、また義理堅く、慈悲深い性格であるため、部下だけでなく一般人からも深く尊敬される。アメリゴのように距離を置かれた人物に対しても、そのことだけを理由に害すようなことはしない。必要とあれば暴力も厭わないが、シノギも賭博や酒、組合といったものに限定し、ドラッグは固く禁じている。政治家や司法界に人脈があり、他のファミリーらから羨望される。
マイケル・コルレオーネ:アル・パチーノ
ヴィトーの三男。コルレオーネ一族としては線の細い容姿だが、知性に優れる。ヴィトーのお気に入りであったが自らの意思で家業と距離を置き、大学に進学、戦争が始まると父の反対を押し切ってアメリカ海兵隊に入隊し、戦場での活躍で英雄扱いされる。そのまま表の世界で活躍することをヴィトーからも望まれており、本人も一族とは一線を引いていた。しかし一連の抗争の中で、裏社会に入ることを決意し、最終的には長兄ソニーの死などを経て、ファミリーの2代目ドンとなる。
(コルレオーネ・ファミリー)
ソニー・コルレオーネ(英語版):ジェームズ・カーン
ヴィトーの長男かつ組織のアンダーボス(ドンに次ぐ地位)。ヴィトーの跡継ぎと目されており、マフィアの長としては申し分ないものの、ヴィトーほどの聡明さはない。良くも悪くもシチリアの男らしいと評され、少々短気な性格故に暴力沙汰が絶えず、女癖が悪い。家族からはヴィトーからのみ愛称ではない「サンティノ」と呼ばれている。
父と違い麻薬ビジネスに乗り気の姿勢を見せたが、父が襲撃されて瀕死の重傷を負うとタッタリアとの抗争を決意し、陣頭指揮をとる。ブルーノの殺害に成功するなど一定の戦果を得るも、短気な性格が災いし、単身で行動したところをハイウェイの料金所で待ち伏せていた殺し屋達から短機関銃の一斉射撃を全身に受けて殺される。
原作ではヴィトーからボスの器ではないとみなされており、最初からヴィトーはマイケルを跡継ぎにしたがっていた。
トム・ヘイゲン(英語版):ロバート・デュヴァル
ヴィトーの事実上の養子かつ組織の相談役(コンシリエーレ)。名前の通りドイツ系であり、12歳の頃に親に捨てられた孤児だったところをヴィトーに拾われる。実の両親や出自に配慮するという理由で法的には正式な養子にはされず、苗字はヘイゲンのままであるが、ソニーやマイケルらと同等に愛情を受けて育ち、学費を援助してもらい大学を出て弁護士資格を得る。このため、ヴィトーには父として多大な恩義を感じ、組織に尽くす。先代コンシリエーレのアッバンダンドを師とし、彼の死去に伴い、その才覚と忠誠心から非イタリア系ながらヴィトーも大抜擢されて組織の重職についていた。
物語後半ではラスベガスに拠点を移すマイケルの計画のために、表向きはコンシリエーレを解任され、顧問弁護士扱いとなる。しかし、ヴィトーと共にマイケルの才覚を熟知する数少ない人物であり、その側近として行動する。
ピーター・クレメンザ(英語版):リチャード・カステラーノ(後藤哲夫)
ヴィトーの盟友かつ最古参の幹部(カポ・レジーム)。恰幅の良い男で武闘派、ヴィトーからは暴力はやりすぎることがないと言われている。ファミリー内では世話好きで面倒見がいい。料理も上手く、劇中でマイケルにパスタのレシピを教えている。終盤、生前のヴィトーが示唆していた組織の裏切り者について、トム・ヘイゲンからその正体として疑われていたが、マイケルからは裏切りができるような器用な人物ではないと否定されている。
サルバトーレ・"サル"・テシオ(英語版):エイブ・ヴィゴダ(水野龍司)
ヴィトーの盟友かつ最古参の幹部(カポ・レジーム)。長身細身で冷静沈着な男。聡明で武闘派としても申し分なく、最高の兵隊と評されてコルレオーネ・ファミリーを支えてきた重鎮。ヴィトーから誰よりも信頼されたといわれる。
ヴィトー亡き後のファミリーを悲観しており、バルジーニの誘いからマイケル暗殺の策謀に加担する。ヴィトーの葬儀の場でバルジーニとの会談をセッティングしたことをマイケルに伝えるものの、これ自体が生前のヴィトーが予期していた裏切り者の証であり、洗礼式の日に粛清される。クレメンザが裏切り者だと疑っていたトム・ヘイゲンからは非常に驚かれる。
ルカ・ブラージ(英語版):レニー・モンタナ
殺し屋。組織最強の殺し屋と称され、ヴィトーの命令を受けて数々の暗殺を成功させてきた大柄な男。必ず単独で仕事を行うために、協力者から尻尾を掴まれることもなく警察の捜査も及ばないという。ヴィトーに強い忠誠心を誓い、その仕事ぶりはヴィトーから高く信頼される。
ソロッツォとの会談決裂後、事態に不審を抱いたヴィトーからタッタリア・ファミリーへの潜入調査を命じられ、ヴィトーに不満を抱いたという筋書きでタッタリアに接触する。しかしヴィトーの目論見はタッタリア側から見透かされており、逆に暗殺される。
カルロ・リッツィ(英語版):ジャンニ・ルッソ
コニーの夫。軟派な性格のため信頼されず、ファミリーの中枢から遠ざけられていた。コニーとの新婚生活の期間中にも浮気をし、コニーに暴力を振るう。これを知って激怒したソニーが家に乗り込もうとしたことが彼の死のきっかけとなる。その後、マイケルがドンになるとトムと交代する形で彼の右腕として重用され、コニーと円満の満足した生活を送るようになる。ところが、ソニーの死は偶然ではなく元々バルジーニが仕組んだものであり、マイケルには真相を知られていた。重用されたのも油断及び監視が目的であった。物語終盤の洗礼の日にマイケルから尋問され、命は保証するという彼の言葉を信じて自白した後、空港へ送るとの名目で航空券を渡され、自動車に乗り込んだ直後にクレメンザによってガロットで絞殺される。
ポーリー・ガットー:ジョン・マルティーノ
クレメンザの右腕で組織の幹部候補。ヴィトーの専属運転手兼護衛役であったが、ヴィトー襲撃事件の日は突然の病気で不在であった。これはタッタリアと内通していた結果であり、クレメンザの意を受けたロッコにより粛清される。
ウィリー・チッチ:ジョー・スピネル
クレメンザの部下でボディガード兼殺し屋。
ロッコ・ランポーネ:トム・ロスキー
クレメンザに見出された逸材で、ヴィトー時代はクレメンザの下で研鑽を積み、マイケルが跡を継ぐと彼の側近(カポ・レジーム)となる。作中では裏切り者のポーリーを始末する。
原作では五大ファミリーの会議の際にヴィトーとトムの運転手をたまたま務めていたところを、ヴィトーが高く評価して将来の幹部候補に見いだされたというエピソードがある(トムはただ普通に寡黙で運転していたとしか思っておらず、ヴィトーの高評価に驚く)。
アルベルト・"アル"・ネリ(英語版):リチャード・ブライト
マイケルに忠誠を誓う殺し屋。物語終盤で警察官に扮し、バルジーニを射殺する。その後、幹部(カポ・レジーム)へ出世する。
作中では終盤に登場するのみで詳細な出自は明かされないが、元警官という経歴を持ち、その正義観から過剰暴力を振るい、義父の依頼を受けたヴィトーに助けられたという来歴を持つ。このためヴィトーに多大な恩義を感じている。バルジーニ暗殺に使った警官の制服も自身の現役時代のもので、最後に証拠破棄のため制服を廃棄して、過去との決別としている。また、原作では最初の殺しの仕事として、モー・グリーンも殺している。「マイケルのルカ・ブラージ」とも評され、ルカ以上の殺しの才に頭脳まで伴う逸材とされる。
ジェンコ・アッバンダンド
初代相談役(コンシリエーレ)で、トムの前任者。通常版では登場しないが、クレメンザ、テシオと並ぶ組織の最古参であり、ヴィトーの盟友。元は若きヴィトーが務めていた個人食料品店の息子で、しがない一般人であったが、コンシリエーレとしては非凡な才能を見せ、数々の内外の争い事を調停し、信頼が厚かった。
本編開始時点では死病の床にあり、結婚式の日の午後にヴィトーに看取られながら亡くなる。未公開シーンでは彼の臨終シーンがある。
(コルレオーネ一族)
フレド・コルレオーネ(英語版):ジョン・カザール
ヴィトーの次男。およそマフィアとも理想的なシチリア人とも程遠い、気が弱く胆力に欠けた青年。ヴィトー襲撃事件では父に同行していたが、突然の事態に動揺し、まともに銃を扱えず敵を取り逃がす。その後、タッタリアとの抗争が激化する中で、カジノビジネスを学ぶという名目でラスベガスの友好組織のモー・グリーンの下へ送られ、庇護を受ける。ラスベガスではモーに手球に取られる形で自堕落な生活を送る。
原作ではかなり女性関係が派手になったことなどが明示されており(特に女性二人を相手にセックスした件など)、それがヴィトーの倫理観に触れ、勘気を蒙っている。他にも数ヶ月の内になんども性病を患い、また何人もの女性を堕胎させている。ただし、現地ではホテル経営に才があると評され、その点でヴィトーに驚かれている。
コニー・コルレオーネ・リッツィ(英語版):タリア・シャイア
ヴィトーの娘。兄ソニーの紹介で知り合ったカルロと恋仲にあり、物語冒頭において結婚式を挙げる。しかし、結婚生活では組織から冷遇され苛立つカルロから恒常的に暴力を受けていた。物語後半ではカルロがマイケルに重用され、さらに息子が生まれたことでカルロの暴力もなくなり、順風満帆な生活を送れるようになっていたが、カルロが粛清されたことで物語最後ではマイケルを激しく罵る。
マイケル・フランシス・リッツィ:ソフィア・コッポラ
コニーとカルロの息子。乳児。マイケルが代父(ゴッドファーザー)となり、物語のラストで洗礼式が行われる。
コッポラの娘ソフィアが男児の役を行った。
ケイ・アダムス・コルレオーネ: ダイアン・キートン
マイケルのダートマス大学での学友でありガールフレンド。誠実で真面目な青年だったはずの恋人が、父親襲撃の復讐のために殺人を犯して国外に逃亡するという悲劇に見舞われる。彼の帰国後に再会して結婚するが、マフィアの一員となり権力を得ると同時に徐々に変容していくマイケルの姿を目の当たりにすることになる。マイケルを愛することで困難を乗り越えられると考えるが、耐え難い不安に苦しめられる。
サンドラ・コルレオーネ:ジュリー・グレッグ
ソニーの妻。夫との間に4人の子供をもうけているが、夫の女癖の悪さのせいかあまり夫婦仲は良くない。コニーの結婚式では夫のペニスの大きさを自慢するシーンがある。
カルメラ・コルレオーネ(英語版):モーガナ・キング
ヴィトーの妻でマイケル達の母親。ファミリーの仕事には決して口を出さない。夫を立て、家族に愛情を注ぐ古き良きイタリアの母。演じたモーガナ・キングは本職が女優ではなく歌手であり、劇中で歌唱も披露されている。
ルーシー・マンチーニ:ジニー・リネロ
コニーの親友であり、ソニーの愛人。作中での登場は少ないが、原作によればサンドラがソニーのペニスの大きさを自慢したことで彼に興味を持ち、花嫁の介添人としても参列したコニーの結婚式の最中においてソニーと情事に至り、以降逢瀬を重ねる。
【ゴッドファーザー・製作スタッフ、公開データ】
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:マリオ・プーゾ、フランシス・フォード・コッポラ
原作:マリオ・プーゾ
製作:アルバート・S・ラディ(ファイナルカット権なし)、ロバート・エヴァンス(クレジットなし)
出演者:マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン、ロバート・デュヴァル
音楽:ニーノ・ロータ
撮影:ゴードン・ウィリス
編集:ウィリアム・レイノルズ、ピーター・ジンナー
配給:パラマウント映画
公開:アメリカ合衆国 1972年3月15日、日本 1972年7月15日
上映時間:177分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語、イタリア語、ラテン語
製作: $6,000,000(“The Godfather”. Box Office Mojo. Amazon.com.)
興行収入:$245,066,411(“The Godfather”. Box Office Mojo. Amazon.com.)
配給収入: 日本 19億9700万円(『キネマ旬報』1974年2月下旬号)、(東京ロードショー分3億6651万円)

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