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仕事でバイクに跨る爺の日記。懐かしい映画、アニメなどの感想記事中心に記しています。

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バイクに跨る爺です。映画、アニメは一晩中語れるほど大好き。人生のカラータイマーも点滅中(o|o)のお年頃。目指すのはシンプルな生き方。

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ド派手、クソ努力の天才バッター『巨人の星 花形編』

🔶今日のアニメの徒然小道では、2002年に特別編集されている『巨人の星 花形編』の作品紹介と、ここではこの花形満というスポーツ漫画・アニメ作品史上の中で最高のライバル役としてキャラクター、『花形 満』という男の考察をしてみたいと思います。

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【巨人の星 特別編 花形満について】

本作は、1969年『巨人の星』(全182話)をTMS、WOWOWによって、主人公のライバル「花形満」の視点から特別編集された作品。前13話。2002年10月23日~10月26日までWOWOWにて4夜連続放送。全13話。2003年10月に阪神タイガースのリーグ優勝記念として再放送された後、CSのアニメ専門チャンネル・アニマックス、東京MXテレビなどでも放送された。トムス・エンタテインメントの動画配信サイト「東京ムービーONLINE」でも視聴可能となっています。


👆【公式】巨人の星【特別篇】猛虎 花形満 第1話「運命の出会い」"THE STAR OF THE GIANTS (HANAGATA)"

【巨人の星 特別編 花形満・概要】

『巨人の星』主人公・星 飛雄馬の最大のライバル・花形満の視点から旧作アニメの既存の映像を編集し、新作カットを織り交ぜて再構成した再編集版。これまでは原作漫画にしか描かれていなかった花形の生立ち、恋愛や心理描写などを織り交ぜて仕上げている。

大リーグボール1号打倒の際大怪我を負った花形が入院した時に、明子が見舞いに行ったエピソード、大リーグボール3号の過投のための飛雄馬の再起不能の大怪我が発覚した際のノイローゼに近い苦悩と葛藤、現役引退・花形モータース社長就任の記者会見のシーン等が追加されたばかりでなく、また、花形と明子の結婚式に関する描写があります。その中で明子の父、星 一徹が例の着物姿で描写されているのには思わず笑ってしまった。『新・巨人の星』の原作とアニメでは飛雄馬が祝電をよこしたのみで不在だったことになっているが、このアニメ【特別編】では飛雄馬が正装し、式場に現れている。なお、テレビアニメ『巨人の星』全182話の再構成であり、『新巨人の星』以降には触れられていない。

エピソードの途中に、作品中に登場したスポーツカー「ミツルハナガタ2000」のCMが流している。

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エンディングは、旧作アニメ中に登場したオーロラ三人娘が歌った「クールな恋」。


クールな恋 オーロラ三人娘

【花形 満と星 飛雄馬との死闘】

本作、および巨人の星に登場してくる花形満というキャラクター、今までみた作品の中でこれほど激しやすいキャラクターがあろうか。いや『巨人の星』に登場してくるキャラクターは、どちらかというと激しやすいキャラクターに作られていたと思います。花形満というキャラクターが、特に激熱キャラぶりが目立つのは、設定背景が激昂とは無縁とも思える花形モータースの御曹司だからだ。同じ伴重工業社の御曹司である伴宙太と違うのは、イギリスでの英才教育を受けていたからである。しかも花形満は、イギリスのエリザベス2世女王にまで謁見を許されていたというから、モーこれはたまらない驚きの設定としかいいようがない。

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イギリス時代に、東洋のジャップとしてなじられたが、馬鹿にされまいと負けん気の強い花形はすべてにおいて、トップになるべく努力を惜しまなかった。しかし、気が付けば虚しさに気づき、日本に帰国した花形は、野球の天才少年、星飛雄馬と出逢う。

そして、ノックアウト打法で飛雄馬と勝負した花形は、星飛雄馬と父一徹の激しいまでの野球一筋の人生に対する執念に魅せられ、野球の世界に入っていくことになるのだ。

花形は意外にも自分が認めた人に対しては、そっと気遣うやさしさは持ち合わせている。紅葉高校時代、ヤクザに追われるブラックシャドウチームにいたころの赤川と再会する。赤川がぐれてやけになっている中、彼のジャズシンガーになりたい夢を応援すべくそっと応援しにいったり、また、落ち込んで飛び出した彼を助けようと花形は足に怪我をしようとも赤川を一切責めようともしない。そんな気質を持っていた。そうした優しさは、主人公の星飛雄馬とよく似た気質を持ち合わせている。ただ花形は異常にプライドが高いのだ。自分がNo1になるためなら、どんな努力も惜しまない。

それが、ただ、花形にとっては野球という未知の世界で、自分より年下の坊主が才があると認めたので絶対に負けたくないと絶対に星に勝つ!この思いだけが花形を突き動かしているのだ。裕福なおぼっちゃんに見られるような甘さは微塵も見せず、ただひたすら勝つために努力をする。だから常識を超えた大リーグボール打倒には執念を燃やすのだ・・

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花形は中学、紅洋高校へと進み野球の道へと進んでいく。飛雄馬もまた生活は苦しいながらも星雲高校へ進学。野球部で剛速球投手としての実力を開花しはじめる。高校野球時代では、甲子園の決勝戦で苦労人の左門豊作との戦いで傷ついた飛雄馬との試合で勝ち、優勝する。飛雄馬はこの甲子園での敗退がきっかけで、その正直さと優しさから星雲高校を中退してしまう。

異例の巨人軍のプロテストを受けた飛雄馬は、ジャイアンツへ入団したいその執念から、父星一徹のあみ出した『魔送球』で受験生速水との勝負に勝ち、入団をきめるのだった。この巨人の入団が、花形の野球人生にまで影響を与える。猛虎花形の誕生である。しかし、巨人の星飛雄馬は、剛速球投手として磨きをかけても、自分の身体の軽量さゆえプロで生きられない現実に沈んでゆく。

だが、先輩金田や父、一徹に幼い頃から鍛え上げられた根性が、天性のコントロールの良さと剛速球、そして鍛えた投球センスと観察力が、野球界の常識を超えた魔球を誕生させる。この魔球こそが、大リーグボール1号なのである。飛雄馬は大リーグボール1号で、猛虎花形の前に立ちはだかる・・・

【大リーグボール1号と猛虎花形の伝説的な名勝負(巨人の星エピソードを含む)

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大リーグボール1号を手に入れた星飛雄馬は、己の野球人生の再生をかけてプロ野球界に挑んでいく。プロデビューした兄、左門豊作に招かれ、始めて球場を訪れた兄弟たちの目の前で大リーグボール1号で挑戦する。巨人軍の川上監督は「わしらのど度肝を抜いたように、球界の度肝を抜いてみせい!!」そして「左門はおまえを二軍に落した男だ。左門は生い立ちもよく似ているがそれだけのところだ。」と飛雄馬の私情を切る。

そして飛雄馬は、大リーグボール1号で弾丸ライナーの左門豊作を打ち取ったのである。甲子園球場では猛虎花形が速報を聞き、待ち受けるのであった。

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そして大リーグボール1号を迎え撃つ猛虎花形は、この星飛雄馬が絶望の果てから生み出した魔球に対して、あらゆる秘策を尽くすがその魔球の威力に涙ながらに敬服するのだった。しかし、花形満は永遠のライバルとして、大リーグボール1号を打倒することを誓うのだった。

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それからというもの打倒大リーグボールにとり憑かれた花形は、花形モータースの工場で鉄球・鉄バットで対大リーグボール1号の秘密特訓を始めて体がボロボロになっていく。

そして、オールスター戦でベンチ入りするが、代打にも起用されそうのない状況に、打倒大リーグボールの特訓で傷ついた両手を見せびらかしてまで、チャンスをつかみ取ろうとする。

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吉田監督は、その異様なまでの花形の闘気に負けて代打を告げる

「代打、花形!!」

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花形はおのれのバットでレフトスタンドへの予告ホームランを飛雄馬に告げる。

「大リーグボールを!!」

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異常なライバル花形満の殺気に心を決める飛雄馬。

男と男の真剣勝負である。

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「行くぞ、花形。張ったりなら承知せんぞ!!」

うなる大リーグボールが、花形に襲いかかる。

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大リーグボールを捕えた花形のバットが、レフトスタンドへ勝利の弧を描いた。

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だが、満身創痍の花形の姿がホームベース直前で倒れているのだ。

「ベース、ベースはどこだ。俺は、俺は大リーグボールを打ったんだ。」

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叫ぶ主審!!

「セーフ、セーフ!」

「ホームイン!!」

球場から歓声と拍手が沸き上がる

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かすかな意識の中で「星くん、見たかい俺のホームラン」

傷ついた花形の姿をみながら、飛雄馬はささやく。

「ああ、すばらしいホームランを。忘れんでくれ、大リーグボールは成長する魔球だということを・・」

「そうか、じゃ、また体が治ったら、また打ってやる・・・」

傷ついた花形の両手をみた、飛雄馬の頬には熱い涙がこぼれ落ちる・・・

「こうまでして、こうまでして・・、こうまでして俺の球を打ったのか・・・」

「打たれて本望、なんてすてきなライバル・・・」

花形は仕事を終えた安らかな顔で大拍手の球場を去っていく・・・

花形満は、星飛雄馬の永遠のライバルである。ライバルのいることが、なんと素晴らしい人生であるかを花形はいつも華麗に激熱に語っている

この昭和アニメの代表作の一つとしてよくあげられる巨人の星の魅力は、いったい何なのだろうか?本作「巨人の星 特別編 猛虎花形」も含め、個人的な考察ではあるが、それは、ズバリ言いにくい本音までも言ってのける「本音を語る」ところに最大の魅力があると思っています。この花形 満が、ずばりこのアニメ作品の魅力を引き出している。ライバルなくしてこの『巨人の星』は生まれなかった。と個人的に考察しています。

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主題歌

オープニングテーマ「ゆけゆけ飛雄馬」

エンディングテーマ「クールな恋」

【巨人の星(特別篇) 猛虎 花形満:特別篇スタッフ】

  • ディレクター:矢吹 光正
  • 構成:渡邊大輔
  • 構成監修・絵コンテ:小林治
  • 構成協力:伊東恒久
  • 演出:原田奈奈
  • キャラクターデザイン・作画監督:横手博人
  • 色彩設計:伊藤純子
  • 美術監督:宮野隆
  • 撮影監督:江川信介
  • 録音監督:加藤敏
  • アニメーション制作:東京ムービー
  • プロデューサー:松元理人、長谷川徳司
  • 製作・著作:トムス・エンタテインメント、WOWOW

(サブタイトル)

  • 第1話 運命の出会い
  • 第2話 戦いの序曲
  • 第3話 甲子園への道
  • 第4話 決勝戦の真実
  • 第5話 チャンスを掴め
  • 第6話 蘇れライバル
  • 第7話 秘密特訓
  • 第8話 戦慄のホームラン
  • 第9話 許されない愛
  • 第10話 執念の特訓
  • 第11話 友情のファインプレー
  • 第12話 最後の対決
  • 第13話 永遠のライバル


巨人の星 OP [行け行け飛雄馬]

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