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🔶今日のアニメの徒然小道では、前記事の『巨人の星 特別編 猛虎花形』を受け、1968年TVシリーズ『巨人の星』の中でも、私の中で最も好きなエピソード『大リーグボール2号』にスポットをあてて、考察・感想記事を記したいと思います。
👆大リーグボール2号を投げる星飛雄馬。右足を高々と上げるダイナミックなフォームに秘密がある。
【大リーグボール1号の敗北】
星飛雄馬は、剛速球投手として入団しながらも球質の軽さを乗り越え、その欠点を最大に生かした精神集中の魔球大リーグボール1号を駆使してライバルの花形、左門などを打ち取りながら、結局その年9連勝を果たす。だが、ライバル達は再び牙を剥き始める。まず、甲子園での阪神戦において命がけの特訓を行った花形により1号は打たれ、同年の日本シリーズでは同じ特訓を行った阪急・スペンサーと対決し、50円玉を使った特訓で強化した1号で打ち取るものの、すでに大リーグボール1号は“無敵の魔球”ではなくなっていたのである。
同年オフ、日米野球ではオズマとの対決で様々な煩悩に悩まされ、同時に秋季宮崎キャンプでは悲しい恋を経験する飛雄馬。再び虚無感に陥り、野球に集中できなくなり、翌1969年は二軍でのスタートとなる。その後、花形の鉄拳を交えた忠告で何とか立ち直り、ライバル以外には打たれずに済んでいた1号で復活する。しかし、突如球界に復帰した父・星一徹コーチの指導を受けたオズマに完全に打ちこまれ、ここに1号は完全に命脈を絶たれた。
👆父星一徹が作った打倒大リーグボール養成ギブスで鍛えられたオズマの『見えないスイング』によって、大リーグボール1号は粉砕される。
【巨人の星・大リーグボール2号の章】
原作漫画『巨人の星』、TVシリーズ『巨人の星』は、ストーリーは梶原一騎さんの原作で星飛雄馬の幼少期から、父星一徹から野球一筋の人生の影響を受け、名門読売ジャイアンツに入団し、過酷な野球道の中、大リーグボール3号によって左腕が再起不能になるも野球道を極めるというアニメ作品で、起承転結も明確に、昭和時代を代表するスポ根ものアニメであることは、多くの方がご周知のところ。
個人的には、『巨人の星』はとおしてストーリー展開もわかりやすく、起承転結が明確。ドラマ展開としては、私は転の部分にあたる(大リーグボール2号の章と勝手に呼んでいますが(笑))ドラマ展開が好きです。
星飛雄馬の投手人生にとって、球質の軽さからくる致命的欠点から、魔球大リーグボールを生み出し、プロ野球人生に再生を賭けたが無残にも、父星一徹と一徹が生み出したオズマの見えないスイングで完膚亡きまで叩きのめされる。しかし、星飛雄馬は、大リーグボール2号(消える魔球)を生み出し、花形、左門をはじめ、父星一徹をはじめ、球界に戦いを挑んでいきます。
大リーグボール2号がなぜ、消えるのか?この謎解きがこの部分の描写・展開が魅力で、打倒大リーグボール2号立ち向かうべく、ライバルたちがひしめき合い、父と子、ライバルたちとの確執、勝負の世界の狭間で苦しむ家族、絡みの描写展開が凄まじく、個人的には本作では印象深いものとなっています。ここでは大リーグボール2号(消える魔球)をとおして、本作の魅力を語ってみたい。
【大リーグボール2号が誕生したきっかけ】
大リーグボール1号を打ち込まれ、失意にくれる飛雄馬は、ある日マンションの屋上で、一人の小さな女の子が、足の間を上手にくぐらせて歌いながら毬をついている姿をみる・・・
「あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ 船場さ
船場山には狸がおってさ それを猟師が 鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ それを木の葉でちょいと隠せ」(このシーンでは、冒頭のあんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ・・・のみ歌っている)
私の個人的な推理考察ですが、女の子=飛雄馬自身、毬=ボール、歌(最後の歌詞:それを木の葉でちょいと隠せ)
飛雄馬は、なぜかふと気になり、「毬を貸してくれないかな」
「野球のお兄ちゃんだね。いいよ。」毬をつきはじめた飛雄馬、しかし、毬がうまくつけない・・
「お兄ちゃん、力が入りすぎなんだよ。同じ力でつかないとうまくいかないんだよ・・」
飛雄馬の脳裏に、電撃が走る・・大リーグボール2号の骨格がみえたのである。
「お兄ちゃん、怖い・・」
飛雄馬は、それから夜も毬をつきはじめる。何かにとり憑かれたのかのように・・・
伴との秘密の特訓がはじまったのである。
【大リーグボール2号の始球式】
飛雄馬の必殺の大リーグボール2号の公式の場での最初の生贄は、黒い稲妻アームストロング・オズマを率いる父星一徹、中日ドラゴンズに対して奇跡の魔球が襲いかかる。
「いくぞ、父ちゃん!!」
飛雄馬の右足が高々と軸足と一直線上に跳ね上がる。
ホームプレート直前で、姿を消す奇跡の魔球、大リーグボール2号が姿を見せる。
オズマが、一徹が、中日ナインが、球場が、本作を見ていた当時、9歳の私も・・・
「アアッッ!!!、消えたアアア~」
見よ。父星一徹のこの驚愕の表情を!!
中日の江藤は、飛雄馬の背後になるセカンドベース上でこの見える魔球を見せられる。あまりの魔球に茫然となり、タッチアウトに。ドラゴンズベンチに叫びながら、駆け込む江藤。
「ボールが、ボールが消えた、ボールが消えとんじゃア~~」
愕然と立ちすくす星一徹。当然であった、娘明子からのひょんな発言から消える魔球を予測していた一徹は、この魔球の正体が、自らあみだした必殺投法の魔送球であることを見抜いていた。だが、その魔送球ならばおぼろげながらでも姿が見えるはずであった。だが、完全に消える魔球の姿をみて、この驚きの描写である。
飛雄馬が、父一徹の常識の更に越えた瞬間でもあった。
この大リーグボール2号の誕生してから、飛雄馬は球界から『マウンドの魔術師』と呼ばれるようになっていく。
そして、花形が、左門、ライバルたちがこの奇跡ともいえる『消える魔球』のベールを剥がしに挑んでいく・・・
(大リーグボール2号)
バッターボックス手前で投げたボールが姿を消すという「消える魔球」。一徹の魔送球を応用したものである。魔送球は飛雄馬の入団テストを最後に封印されていたはずだったが、これを改良して復活させた。魔送球の最も進化した形とされ、ボールは消える瞬間に地面スレスレまで移動し再び見える頃に浮き上がってキャッチャーミットに届くという軌道を描くため、ストレートの軌道を描いているバットには当たらないという原作者梶原一騎独自の理論で説明されている。
大リーグボール2号(消える魔球)は保護色の魔球。
「消える魔球」の原理は、右足で蹴られたマウンドの土が頭上まで跳ね上がり、魔送球独自の握り方でボールを離した直後にその土が縫い目に巻き込まれ、巻き込まれた土煙などがホームプレート直前でほころびながら、ボールを包み始める。球が本塁近くで地面すれすれに下降および上昇してさらに下の土を巻き上げ、同時に縫い目の土が球を完全に包みこみ、マウンドの土と本塁附近の土の保護色で消えるというもの。
一徹は「星投手の右足が高く上がると青い虫が飛び、青い葉に止まる」と表現した。弱点は土煙を利用するために風や水に弱く、強風や雨天での試合では使えないことである。色々な攻略法が試みられた魔球であり、「あらかじめホームベース上に何度も倒れこんでグラウンドをならす」「三塁ランナーが強引な本盗をしかけ、両手で土煙をふせぐ」「ユニフォームの中に水をふくませスイングとともにバッターボックス周辺に撒き散らす」「ホームベースの先にヘルメットを落とす」などといった方法がとられた。
(特訓方法)
飛雄馬は一貫して投球練習で大リーグボール2号を完成させている。原作では一ヶ月で完成したが、作中のエピソードからすると大リーグボール1号は約4週間、2号消える魔球は、約3週間で完成させていることになる。半分の2週間ほどでボールは消えていた。2号の練習の際、捕手兼打者を努めた伴は両目を痛め包帯で目隠しとなり、これを秘密にするよう医者に頼んだが、彼の目の負傷はオズマや花形に知られ、左門の弟・妹たちにも目撃されている。両眼に包帯をした伴宙太が練習や生活をしていれば周りに目の負傷がばれるのは当然として、オズマと花形は医者が不思議がったことまで知っていた。これにより一徹と花形は消える魔球と初対面の段階で消える魔球の秘密の8割くらいまで見抜くことになる。
(花形の魔球打倒策と特訓)
●花形は「消える魔球の正体は魔送球だ」と気づいた直後、左門からの緊急電話でそれが100%の正体ではないことを知ると、自信をなくし、打倒策を封印して交代。魔球打倒は次シーズンに延びる。
●左門が採用した打倒策はスイングの「風」だった。左門は九十九里浜でたくさんの蝋燭の火や波を相手に素振りを強化し、土煙をなぎはらう特訓をする。次の問題は本塁近くの土煙を押さえたあと、マウンドの土をかぶってふくれたように見える球をどう打つかであった。
花形は冬の六甲山で雪球に仕込んだボールを打つ練習をし、伴はサッカーボールを打つ特訓をした。
なお、南海ホークスの野村克也は、花形の帽子落とし作戦を真似て打ち、東京オリオンズ(現在のロッテオリオンズ)のジョージ・アルトマンは水を撒いて打った。
(元チームメイト・伴との対決)
伴には見えないスイングは無理な代わりに体重があり、また柔道の経験があるため受身はお手の物である。星との対決で伴はこれを利用した地固めを行い、大リーグボール2号への対策とした。
この対決は星と伴のライバルとしての初対決として注目されてしまったが、試合の流れからいえば、併殺で討ち取ってチェンジにするのが星登板の目的であった。巨人ベンチは大リーグボール1号での併殺を考え、それは中日側に見抜かれて封じられたものの、星は川上監督提案の「外角に外した2号」で代打・伴を投飛併殺に討ち取り、救援の役目を果たした。
だが、この時、一徹の息子飛雄馬に対する親としての私情が、伴へのサイン伝達ミスを招き伴への謝るシーンは、胸が熱くなる。このアニメ作品の深い心理描写が良く出ている。
また、この伴宙太が、オズマが帰国のため、ジャイアンツにトレードに出される際、伴を納得させたのは川上監督や星一徹、飛雄馬でもない。宙太が恋心を寄せていた飛雄馬の姉、星明子なのである。
フランスのジャン・コクトーの名言「伴さん、誰かが言ってたわ。青春に安全な株を買ってはならないって」と、飛雄馬の親友として友情を語る、伴自身の未来を案じ、彼の恋心を断ったのである。伴宙太の未来へあと押ししたのである。
(消える魔球の打倒策)
分かりやすく表現するならば、「消える魔球を打つ」というのは「消えずに見える魔送球を打つ」ことであった。
(短命だった「消える魔球」)
この魔球は「巨人の星」の魔球の代表のように扱われているが、公式戦で初披露されたのが1969年のシーズンも終盤にさしかかった秋の対中日戦、オズマとの対戦で、左門が消える魔球と初対戦したのは、そのシーズンの大洋×巨人の最終戦。花形も阪神×巨人戦の1969年最終戦で初対決となる。結局、消える魔球は1969年後期の登場直後に巨人のV5に貢献しただけで、その後のライバルとの駆け引きはオズマ帰国、伴トレードを挟んだオフシーズン中にすんでしまう。
左門の再挑戦は1970年キャンプ前の非公式の対戦(「きのうの英雄きょうの敗者」)。1970年のシーズン開幕当時はすでに消える魔球は打たれる寸前の過去のもの、のちの飛雄馬の言にしたがえば「タネが割れた手品」となっていた。中日の伴、阪神の花形が消える魔球を打ったのも、それぞれ開幕して最初の対巨人戦であった。
見事、花形はひょいとあげた一本足打法で飛雄馬の心理効果がズバリ的中。飛雄馬の右足の上がりがとまり、飛雄馬の投球法を封じた。完全に捕えられたボールは、場外へ運び去られる。
★【花形満より先に、消える魔球にバットを当てた男とは!?】
本作の中で、大リーグボール2号(消える魔球)を正々堂々と、あの天才・花形満よりバットに当てていたプロ野球選手二人を皆さんはご記憶だろうか?このエピソードの流れは、とことん考察して花形、左門、星一徹さえもしらない、本作を観ていた視聴者しかわからないドラマエピソードです(#146、ON魔球への挑戦)。
実は、この男二人こそ、本作『巨人の星』の魅力を引き出した最大の登場人物であると考察します。そのお二人というのは、あの史上名三塁手と言われたミスタージャイアンツ長嶋茂雄さんと世界のホームランキング王貞治さんなのです。
飛雄馬は、消える魔球の正体暴きとその運命に疲れ果てていたが、ある日、王貞治、長嶋茂雄の二人は、川上監督から、「消える魔球と勝負しろ!!」の命令を受ける。消える魔球の運命を背負った星の苦しみをわかるからこそ断る二人であったが、『球界を代表するお前たちが、逃げる気か!?』と川上監督からの激しい言葉に『監督がそこまで言われるのなら!!』と勝負を受ける。チームメイトとして消える魔球の理論は知り尽くしていた、王と長嶋の二人であった。
そんな時、姉明子から飛雄馬への手紙が届く。その中には「今の飛雄馬にはせめてもと思い、この言葉を贈ります。」
「幸福は、肉体の健康によろしい。だが、精神を発達させるには悲しみである」と。その言葉を胸に秘める飛雄馬。
王貞治との真剣勝負。王はベース上の土を薙ぎ払い、消える魔球の球筋を読む。チーム仲間がはじめて見る大リーグボール2号の正体であった。
王貞治の初めてのバットスイング策に動揺する飛雄馬。初めて覆面魔球が巨人選手の前に姿を現わしたのだ。
1球めの球筋は、王に読まれてしまう。2球目は、王はそのバットに消える魔球をバットに当てたが、真後ろへ。タイミングはあっているのだ。運命の3球目、球は森のミットへ飛び込む。飛雄馬の読み勝ちであった。
次なる打者はミスタージャイアンツ。長嶋茂雄はとっさの感で、ベース上にバットを置いたのだ。消える魔球は、長嶋のバットに当たったのだ。愕然とする飛雄馬。長嶋茂雄は運命の2球目、長年プロで鍛えあげられた直感で、飛雄馬が投球と同時に両目を閉じる。
その長嶋の直感の構えに愕然とする。飛雄馬は叫ぶ「ああ、あのボールは消えない!!・・・」。長嶋の直感が、飛雄馬の右足の動きを止めたのだ。消える魔球の真の姿が浮かび上がる。失投と勘違いした長嶋は3球目にすべてをかける
「星!今のお前は、勝負に徹した者の美しい姿だ!!それでこそ、この長嶋、闘志が燃え上がるというもの!野獣といわれた私のカンを心眼にこめて、今こそ!!勝負!!星」
運命の3球目。長嶋のバットが、始めて消える魔球を捕える。その入魂の打球と折られたバットが、マウンドの飛雄馬を襲う!!
飛雄馬は素手で、掴み一塁へ。アウトの宣告に「勝ったんだ!!」
川上監督は言う。「なまじ目を開けるから消える魔球に惑わされる。無念無想の心眼で打つ、原理を知っていたからといって二人は打てたかな?」王、長嶋は言う。「俺たちは、もてるものを尽くした。その結果がすべて」
川上監督は、飛雄馬に問う。「ONに対した時の気持ちを言うてみい!!」
「あえて言えば、白紙・・・」
「そうだ星。おまえはまだ打ち込まれてもいない魔球の運命に怯え、いたずらに動揺していただけだ・・・」と。
ONとの勝負は、飛雄馬が消える魔球と運命を共にする覚悟を決める闘いだったのだ。
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【巨人の星・魅力あふれるリアリティー】
当時、王・長嶋さんはプロ野球界のスター選手であり、子供たちの夢であり、希望だった。その現実の選手が、この巨人の星の作中では、飛雄馬や花形、左門そのほか多くの架空のキャラクターとはいえ、大リーグボールという漫画、アニメならではの世界の中で、野球をとおしてぶつかりあう人間ドラマである。
当時、現実の選手が、星飛雄馬が、魔球大リーグボールが、描写は荒くとも、すぐそばにある現実・リアリティーのように感じるファンが、多かったのではないだろうか。野球をとおして、人間と人間がぶつかり合う初めてのこのドラマは、いつの時代でも、どんな世代の人が観ても心を震わせる魅力があります👍
👆巨人の星 OP [行け行け飛雄馬]
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