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🔶いつも当ブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。_(._.)_今日は、1968年~TVシリーズ『巨人の星』のラスト考察を紹介します。今日のアニメの徒然小道では、マウンドの魔術師、星飛雄馬が、手に入れた禁断の魔球(この呼称は、作中で星飛雄馬が左門豊作に宛てた手紙の中で使われている)と呼ばれる『大リーグボール3号』を何故こうまでして投げないといけなかったのか?考察を記してみました。
【大リーグボール3号・理論考察(あくまでも私自身の考察に基づく)】
打者のバットをよける超遅い球。下手投げのスローボールで、親指と人差し指で球を押し出し、本塁近くで球の推進力が零に近くなり、バットの風圧で浮き沈みするという魔球。原作で最初にこれを「バットをよける球」と言ったのは張本勲さんで、彼は「3号は1号と逆」と表現(#169、謎のアンダースローより)している。飛雄馬自身の分析によれば、誰が投げてもそうなるのではなく、自身の球質の軽さも手伝っているのではないか、という。
女番長お京は、飛雄馬の優しさの下に隠れている男らしさに惚れた。チンピラ相手に飛雄馬が左手を傷つけようとした時、京子は身を呈して、飛雄馬の左手を守った。その時、小指の神経を切断してしまい動かない指となってしまう。
私自身の考察としては、飛雄馬のボールの握り方は、ソフトボールに見られる完全な下手投げ(ウィンドミル投法:スピードを増す場合は腰のひねりも加える)の場合とボールの握り方がほぼ似ている。ソフトボール的技術で考察すると、この握り方と体を使って変化球を投げる訳だが、(作中では女番長お京のリンゴの握り方と同じ)と打者の直前で若干ボールが浮き上がる現象(球がホップはするが沈みはしない)が現実に起きる。また、下手投げ投法で変化球を投げるというのは指先から腕、肩にかけて、現実に相当に負荷がかかる。高校時代、クラスメートの女子ソフト部の友人が、変化球を覚えて投球に幅をつけるべく多投し、現実に肘から先をダメにして退部している(何とか県大会優勝はしましたが(*゚ェ゚*))。この理屈からすると、打者の手前でボールの推進力を落とし(言い換えれば、キャッチャーミットに届く必要はなく、バットを舐めるような回転となり、ボールの勢いでミットに捕球されればよい)にする必要があり、そうした意味ではコースよりも高低差の絶妙のコントロールが必要になる)はずである。よって星飛雄馬の天性のコントロールの良さが生かされる。ただ、飛雄馬は、大リーグボール2号までは極度のオーバースロー投法なので、アンダースローに切り替えた場合、コントロール精度をあげるためには投げ込みが必要となる。
弱点として、ボールを浮沈させるほどの強振をしない、例えばローパワーの打者には弱い、という点がある(ソフトボールの場合でも強振するよりミートだけで結構飛ぶ)。そのため作中では他打者をノーヒットにおさえながら投手に安打を許すようなケースが多く、他球団には謎とされた。完成までに特訓を要したが、ライバル達に次々と攻略された大リーグボール1号・2号と比較して、短期間で完成した3号は左腕の筋が断裂という崩壊という犠牲を払いながら最後まで攻略される事はなかった。
【大リーグボール3号をつかむということ】
星飛雄馬はどこでこの魔球のヒントを得て、組み立てをしていったのだろうか?この大リーグボール3号のきっかけはよく、小指を負傷した女番長京子の投げた林檎を左門が捕り損ねた場面を飛雄馬が目撃したことによることになっているが、飛雄馬の深層の意識の中ではもっと以前からあったと考察します。
そもそも作中において大リーグボールというのは、星飛雄馬がプロになり速球投手の選手生命を絶たれた時に、変化球を教えてもらおうと先輩投手の金田投手に請うた時に、金田正一投手からのアドバイスで「日本人がありがたかって使う大リーガー専売特許のような変化球ではなく、なんで星飛雄馬自身のまだ誰も見たことのない新変化球をああみ出そうとせんのや!!同じ二本の腕、10本の指やないか!!」と叱咤激励を受けたことに端を発しているのである。まず。自分の新変化球をあみ出そうとする考え方のスタートラインに立った時である。
しかし、幼い頃から父親である星一徹より、巨人軍の輝かしい栄光の星となるため、大リーグボール養成ギブスを装着のまま、針の穴を通すほどのコントロールまで身につけた飛雄馬である。飛雄馬は速球投手としての未練が容易に断ち切れるわけがない。我が道を探そうとして、禅寺に通っているシーンがある。面白いのは、禅僧の講話である。
「若い人。実によく叩かれなさるな・・・?」
「実社会でもそうではなかったかの?実に堅い。ほら、また打たれた。その若さでどうしゃちこばりなさる??」
『いくらでも打ち据えるがいいさ・・・』
「どうしたことかの。打たれんいい姿勢になんなさった。もっとも怪我の功名かもしれんがの・・。禅坊主の言葉に腹を立て、力を抜いた時、自然といい姿勢ができたのじゃ。わかるかな。」
「これは他の方々にも言えること。打たれまいとする姿勢ほど、これほどもろいものはない。打たれてけっこう。いや、もう一歩進んで打ってもらおう。この心境を得た時、悩み苦しみ、おのずと道は開ける。」
この講話の直後に大リーグボール1号の特訓をはじめているが、1号・2号の魔球の姿と随分、開きを感じます。
個人的な考察だが、この二つの魔球には、どこか必ず打者を打ち取ってやろうと、三振をとろうという一種の若さを感じる。しかし、この禅僧の言葉には実に深い意味が隠されていると感じます。
ところが、大リーグボール3号は、ただバットに当てるだけなら、馬鹿でもチョンでもあてられるのである。バットまかせ風まかせでボールの行方は、打者のバットとボールに聞いてくれといわんばかりの魔球である。
この禅修行のころは、大リーグボール1号のヒントというより、まずは今までのプライドを捨て、大リーグボールという一つの考え方に光りを見出した時であった。
しかし、飛雄馬の己が自身の一番自信は何だ?そう、子供の頃から鍛え上げたコントロールと剛速球。
これがまず第一の魔球、これが精神統一の魔球、大リーグボール1号を生み出すことになる。しかし、この魔球も磨き上げてもライバル達の努力で、空しくも干からびてしまうという運命をたどる。次にあみ出したのが自ら禁じ手とした魔送球を変化応用させた大リーグボール2号(消える魔球)の登場であった。しかし、メンタル面で優しすぎる飛雄馬にとっては、魔球の秘密を暴かれ、不意をつくライバルや心理作戦により永遠不滅の自分自身のものでははく、しょせん、魔送球を生み出した父一徹の手のひらの中で泳いでいただけなのだと疲れ切って、抜け殻のようになり、街をふらついつき、何故か左門豊作と出逢う。
ライバル左門豊作は、打倒消える魔球に燃えていたのに、いつも阪神花形満に先を越され、どうしようもない虚しさに陥ってしまっていたのだ。そんな時、二人は不良の京子と出逢う。チンピラの投げやりな生き方をしている京子は、飛雄馬の野球を八百長呼ばわりし、思い切り平手打ちを喰らってしまう。だが京子は、飛雄馬の心の奥底に眠っている男らしさと優しさをみつけ、飛雄馬のことをどうしようもなく好きになってしまう・・・
左門は、そんなことも知らず、京子に恋をしてしまう。飲みに行ったり、踊りに行ったり・・・田舎者の堅物と思われていた左門が、恋心で悩みに悩むシーンなど、すごく人間味のあるこのあたりのエピソードは大変面白い。
だが、チンピラの罠にかかり、自分の左手は父親につくられたものだと父への怨嫉から自分の左手をナイフで殺そうとする。だが、「その左手そんなことに使っちゃいけない!!」と京子は思わず、愛する飛雄馬のため身を呈するが、小指の神経を切ってしまう大けがをする。京子の無償の愛に気づく飛雄馬であった。
ボロボロに落ち込んでいても、オールスター出場投票で消える魔球をうたれているにも関わらず得票数が伸びていく現象が起きていることを川上監督は飛雄馬に問う「星!!これがどういうことがわかるか!?」
飛雄馬は「お客さんは大リーグボール3号への期待でしょう!?」と。
川上監督は星に『自惚れるな!!この大馬鹿者!!!』と殴られる。『巨人の星』を通して見ていると、飛雄馬は自惚れの強い性格であることを感じると思います。とりあえずオールスターに投票で選ばれ、とりあえず球場に向かってしまう。
消える魔球を打ち込まれ、抜け殻同然でオールスター戦へ向かう飛雄馬。その途中、ボールを池ポチャさせた男の子二人から「お兄ちゃん、ボールとって」とせがまれる。
バットを使ってボールを取ろうとするが、なかなか取れない。むしろ触ろうとするとボールは逃げていく。「お兄ちゃん、そお~っと、そ~っとやるんだよ」何故か、なんでもないこの出来事を気にする飛雄馬。
移動する満員の新幹線の中で、左門と飛雄馬は、東京を離れていく女番長お京をバッタリ出逢う。お京は二人にリンゴを差し入れしようと左門に傷つき動かなくなった手でリンゴを投げるが、何故か左門はこのリンゴを取ることができない。
何もかも捨て、とりあえず球場へと向かうプライドも何もない抜け殻ともいえる飛雄馬。この何でもないたわいのないことに見える出来事。
このことが、飛雄馬を雲隠れさせる。これは、大リーグボール3号の姿の骨格がよぎったときである。
大リーグボール3号への特訓と実践が始まる。今まで投げたことの無い下手投げと同時に左腕の激痛にさいなまれていく飛雄馬。花形、左門そして球界の打者を打ち取っていく。なぜかこのスローボールには、名うての打者は意地になって向かってくる。ただ、むなしくバットは空を切るだけである。だが、左腕の痛みは日を追うごとに積み重なっていく。そう、これが飛雄馬が名づけた禁断の魔球、左腕の生命を投げるたび吸い取っていくのである。しかし、飛雄馬は、この魔球にかけたのである。なぜそこまで戦おうとするのか。
私はこのドラマの根底にあるものを考察してみました。
作中にこんなエピソード(#161飛雄馬の母)がある。(飛雄馬の亡き母、星春江が背におぶっているのが飛雄馬である。
消える魔球が花形に打たれ、親友の伴がトレードで飛雄馬のもとを去り、姉も行方知れず、寂しい思いにつられ懐かしい昔の生まれて住んでいた長屋にくると、すべての長屋が解体されているのだ。おぼろげな母の記憶の香のする長屋まで消えてしまったのだ。父ちゃんとの、姉ちゃんとの思い出もすべてなくなってしまう。
飛雄馬はかすかな母への思い出にすがっている。この一件が引き金となって自暴自棄になって、チンピラの前で左手を潰そうとしたのだ。だが、気丈な京子の愛が父一徹への復讐心を消したのだ・・・
その気丈な愛にどう答えてよいかわからない飛雄馬。川上監督にも殴られ、とりあえず球場へ・・・無様な姿でも、球場で消える魔球を投げようとする。なんとか小さな一歩からでも謎の下手投げ投法にかける飛雄馬。今までの自分の歩いてきた野球道の果てに見つけたのが、大リーグボール3号なのである。この魔球が登場するまでの部分、これは、見事な野球ドラマとしか言いようがない。
【輝け巨人の星・最終稿】
ライバルとなった伴宙太、そして自分の人生をつかみ取るため、父・星一徹が待ち構える中日ドラゴンズとの最終戦が、始まる。飛雄馬はもう自分の左腕が、残り少ないことに勝負にのぞむ。
飛雄馬は、いったい何を己が命の左腕に何を賭けたのか。私は思います。
飛雄馬はこれからの自分の人生を賭けたのだ。野球を通して育ててきた父一徹への思い、亡き母へ、そして自分に命を懸けてくれた人たちへの思い。ここで、自分自身の力で勝負に勝って乗り越えなければ、己が未来はあり得んと。大リーグボール3号というコントロールもついていない状態で実践で勝負にかける飛雄馬である。プライドも何もない。勝って借りを返したい、友人に、血まで流してくれた人に、そして長い間育ててくれた父や姉にも・・・
自分の力でたちあがりたい。そんな自分の本音に素直に向き合えたのだ。
『俺は、勝つ!!』
途中から、ブルペンで番宙太が星コーチから9回まで逆立ちを命じられる。そして尚且つ素振りまで。
飛雄馬には、父一徹の考えはわかっていた。
しかし、どうせなら、どうせ死ぬのなら前のめりで死にたい。左腕に一筋の希望を託して投げぬくのみ。
最終回9回表2アウト、水原監督は代打を命じる。
『代打!!伴!!』
フラフラの伴、1球目はファウル・・・
運命の2球目、静まり返った球場に、伴のバットの音が響く。
「アアアア~~、ヒットです!!大リーグボール3号打たれる」
しかし、1塁ベース前で伴は、力尽き倒れてしまう!!!
「立て!、伴!、立て、立つんだ!!」
「アウト、アウト~~~!!」
「すまん、伴。わしのミスじゃ、許せ」
小さな大投手、星飛雄馬の完全試合達成に球場が、歓喜の嵐が、乱舞する!!
ウィニングボールをジャイアンツの王貞治から中日星コーチは、静かに受け取る。ピッチャーマウンドに倒れた飛雄馬に近づき、静かに語り掛ける。
「飛雄馬よ、よくやった!お前はこの戦に勝ち抜き、完全にわしを乗り越えた。これがその記念のボールだ。」
ボールをそっと、飛雄馬の手に握らせながら、
「これで、わしら親子の勝負はすべて終わった。」
倒れて、まるで赤子のように父を見上げる飛雄馬。
「とうちゃん。」
「そう呼ばれるのも何年ぶりかの。許せ、飛雄馬よ。わしはおまえに世間並みの親らしいことを何一つしてやれなかった。せめて、せめて、今日はその罪滅ぼしじゃ。わしの背で、わしの背でおまえを運んでやる。」
赤子のように微笑む飛雄馬。
「むかし、赤ん坊のお前をこの背でおぶってやったようにの。」
静かに涙ながら、父の顔を見上げる飛雄馬。
「ありがとう。ありがとう、とうちゃん。」
飛雄馬を背負い、球場を静かに去っていく二人の後ろ姿を、涙あふれる花形が、姉明子が、ともに戦った選手たちが、伴宙太が、そして球場にかけつけてきた左門が、球場の大観衆が・・・、割れんばかりの拍手の中、見送られていく・・・
星一徹の心の声が流れます。
「飛雄馬!今、おまえは命がけの戦いに勝ち抜いて、完全にわしを乗り越えたのだ。
じゃが、飛雄馬よ、栄光の星をつかんだたった今から、この瞬間から新たな人生の戦いが始まったのじゃ。決して平たんな道ではないじゃろう。
しかし、おまえならできる!おまえが、野球という人生の道場で、栄光の星を手に入れたごとく、これからもおのれ自身の人生を立派に歩いていくじゃろう。新たな人生の星をめざして、新たな人生の星をめざして・・・
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