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震撼。リンダ・ブレア『エクソシスト』

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🎦今日ののぶちゃんの映画録は、1973年に公開されたアメリカのホラー映画『エクソシスト』です。
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【エクソシスト・その概要】
少女にとりついた悪魔と、自身の過ちに苦悩する神父の戦いを描くオカルト映画の金字塔的作品。本作以降、さまざまな派生作品が制作された。アメリカで1973年の興業収入1位を記録した。第46回アカデミー賞の脚色賞と音響賞を受賞した。題名のエクソシストとは、英語で"悪魔払い(カトリック教会のエクソシスム)の祈祷師"という意味である。

【エクソシスト・感想、考察】
本作のような、ホラー映画ははっきり見たいか見たくないの2極に分かれると思う。本音で申し上げて、私個人は最初に観た時もう観たくはないと思った。しかしだ、何か引っかかるものがあって2度ほどTV放映でとかで観たが、この『エクソシスト』という作品の雰囲気のなんとも恐ろしいと感じた部分を確かめたかったからだ。

おおよそ、こうしたホラー系の悪魔的な作品において、悪魔は神と対置された位置づけで描写されることが多い。悪魔や悪魔的な行為が人々を恐怖に陥れる際には、神による救いやそれに近い救いの表現があったりするものだ。
だが、本作では神はその姿や現象も一切現わさない。悪魔が超常現象を起こし、人格を変えたり、ベットを空に浮かし、人をも殺す。そんなことを何度行っても、一向に神の存在も所業も訪れない。悪魔祓いの儀式を行っているメリンとカラスの言葉が滑稽でさえある。悪魔に対し効力を有しているように見える聖水さえ、水道水と同じような効果しかもたらさない。

最後の最後に悪魔を退けたのも、カラスによる挑発とカラスの意思の強さ、そして自死だった。本作のどこからどこまで神はいない。そして、このような信仰というものに疑問を問いかけるようなストーリーが、本作を何よりも恐ろしくしているように感じた。悪魔が存在するような非科学的と言っても良い世界ですらも、神は存在しない。
リーガン(リンダ・ブレア)のお腹に『Help Me』という文字が浮き上がってくるシーンがある。終始悪魔的なシーンが多い中、唯一リーガンの助けを求める叫びが、現れた瞬間だ。このシーンが強く印象に残っている。本作を観た後に、突き詰めていくと人間の心は、人間とは何なのだ!?と考えさせられる。
本作は簡単に言えば、映画での話である。人を陥れる存在が在り、人を救うものはいない。こうした世界観が一般的でないことそのものが、宗教に対しある種の疑念を投げかけているようにも個人的には感じてしまった。そしてそれが本当に恐ろしいことなのだと本作を観て感じ、考えさせられてしまった。
本作には恐怖という形だが、人間の存在というものを考えさせるだけの力があると思う。そういった意味ではほんとにホラー映画の金字塔的名作であると考える。

とり憑かれたリーガンの首が360°回転するシーン。最初に観た時、思わず笑ってしまった。このシーンがなかったら、もっと怖かったかもしれない。

【エクソシスト・ストーリー】
イラク北部で古代遺跡の発掘調査に参加していたランカスター・メリン神父(マックス・フォン・シドー)は、悪霊パズズの像を発見する。彼は「この邪悪な宿敵と再び対峙する日が近い」と予感する。
女優のクリス・マクニール(エレン・バースティン)は映画撮影のため、ジョージタウンに家を借り、一人娘のリーガン(リンダ・ブレア)と幸せに暮らしている。
ジョージタウンに住むデミアン・カラス神父(ジェイソン・ミラー)は、時々ニューヨークに住む母親のもとを訪れている。ギリシャ移民の母親は、小さなアパートで過ごしている。カラス神父は、そんな生活をしている母に申し訳なさを感じる。プラグマティストの精神科医であるカラスは、神父の仕事にどこか自信を持てずにいる。やがて母は体調を悪くし、入院する。設備の整った病院に移したいと思ってもその費用もなく、やがて母は死に、カラスは更に自分を責めてしまう。
クリスの家では屋根裏から不気味な音が聞こえるようになるが原因がわからない。やがてリーガンの行動に異変が現れる。ベッドが激しく揺れだし、リーガンの部屋だけが異常に寒くなるなど謎の現象も起こるようになる。又、近くの教会でマリア像を冒涜する事件が起きる。
リーガンは病院でさまざまな検査を受けるが脳などにも異常はなく、精神科医がカウンセリングを行うがリーガンはそこでも暴力を振い、まったく別の者の声に変わったかのように罵り始める。その矢先、クリスの友人で映画監督のバーク・デニングズがクリス宅の裏の階段で転落し、首がねじ曲げられた状態で死んでいるのがみつかる。キンダーマン警部補(リー・J・コッブ)が事件の捜査に乗り出し、カラスにデニングスの死と教会の冒涜事件の関連を聞くが、真相はわからない。
リーガンに対する治療方法が見つからない病院の医師のひとりがクリスに対して、荒療治のひとつとして〈悪魔払い〉を提案する。患者が「自分は悪魔に取り憑かれた」と信じている場合、それによって心が平静を取り戻すこともあるというのがその理由だった。
リーガンの異常はますますエスカレートし、十字架で自慰行為をし、止めに入ったクリスを殴りつけると、首を180度後ろに向け、嘲笑う声は死んだデニングスの声そのものであった。リーガンが悪魔に憑りつかれたと確信したクリスは、カラスに悪魔払いを依頼する。当初は悪魔憑きに否定的なカラスであったが、何度もクリスの家を訪れてリーガンの異常な姿を目にしたが、その醜悪な姿になった少女の深層心理から助けて欲しいというメッセージを受け取り、悪魔払いの儀式を行うことを決意。大司教に許可を求める。儀式の責任者には悪魔払いの経験のあるメリンが選ばれる。

霧の立ちこめる夜、クリス宅を訪れたメリンはカラスを従えてリーガンから悪魔を取り払う儀式に臨むのだった・・・

悪魔とエクソシストの闘いが始まったのだ。


【エクソシスト・登場人物:キャスト】
  • リーガン・マクニール:リンダ・ブレア 
  • クリス・マクニール エレン・バースティン 
  • デミアン・カラス神父:ジェイソン・ミラー 
  • ランカスター・メリン神父:マックス・フォン・シドー 
  • キンダーマン警部:リー・J・コッブ 
  • ジョセフ・“ジョー”・ダイアー神父:ウィリアム・オマリー
  • シャロン・スペンサー:キティ・ウィン
  • バーク・デニングズ:ジャック・マッゴーラン
  • サミュエル・クライン医師:バートン・ヘイマン 
  • カール:ルドルフ・シュンドラー 
  • ウィリー:ジーナ・ペトルーシュカ 
  • タニー医師:ロバート・シモンズ 
  • チャック:ロン・フェーバー
  • メアリー・カラス:バシリキ・マリアロス 
  • 悪魔の声:マーセデス・マッケンブリッジ

👆エクソシストのテーマ曲


【エクソシスト・登場人物:製作スタッフ、公開データ】

  • 監督: ウィリアム・フリードキン
  • 原作・脚本・製作:ウィリアム・ピーター・ブラッティ
  • 製作補:デイヴィッド・サルヴェン
  • 製作総指揮:ノエル・マーシャル
  • テーマ曲:「チューブラー・ベルズ」(マイク・オールドフィールド)
  • 追加音楽:ジャック・ニッチェ
  • 撮影:オーウェン・ロイズマン、ビリー・ウィリアムズ(イラク担当)
  • 特殊メイク:ディック・スミス
  • 特殊効果:マルセル・ヴェルコテレ
  • タイトル・デザイン:ダン・ペリ
  • 製作会社:ホヤ・プロダクションズ
  • 配給:ワーナー・ブラザース
  • 公開:アメリカ合衆国 1973年12月26日、日本 1974年7月13日
  • 上映時間:122分(劇場公開版)、132分(ディレクターズカット)
  • 製作国:アメリカ合衆国
  • 言語:英語
  • 製作費:$12,000,000
  • 興行収入:世界 $441,071,011(“The Exorcist (1973)” (英語). Box Office Mojo)、アメリカ合衆国 カナダ $232,671,011、日本 17億円(DC版)
  • 配給収入:日本 27億3000万円(1974年洋画配給収入1位)(『キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002』キネマ旬報社)

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エクソシスト

(見どころ)当時、それまで観たことがない戦慄的な描写で観客を恐怖のどん底に叩き落とした。『フレンチ・コネクション』のウィリアム・フリードキン監督が、持てる力量を遺憾無く発揮。

(1973年、アメリカ、122分、字幕・見放題)

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のぶちゃん

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