🔶今日のアニメの徒然小道では、1986年の『時空の旅人』です。『時空の旅人』(ときのたびびと)は、眉村卓さん原作の小説です。(初出の題は『とらえられたスクールバス』)。またそれを原作とした1986年12月20日に公開された日本のアニメーション映画、またはその主題歌。『火の鳥 鳳凰編』と同時上映されました。今日ここでは、アニメ映画『時空の旅人』の懐想記をご紹介したいと思います。
【時空の旅人・小説について】
漫画雑誌「希望の友」に1977年1月号より1978年7月号まで連載。発表当時のタイトルは『とらえられたスクールバス』だったがアニメ映画の公開に合わせ、映画と同タイトルに改題されて角川文庫から発行された。ストーリーは小説と映画で大きく異なっています。
【時空の旅人・ストーリー】
新暦392年、NEO TOKYO。一人の少年がタイムマシンで脱走するところから物語は始まる。
現代の女子高生早坂哲子は、カメラマンの兄の撮影に付き合うためにロケ用のマイクロバスに乗りこむ。しかし、兄が車を離れた隙に謎の少年アギノ・ジロが運転席に駆け込み、持ち込んだ不思議な機械をバスに取り付けて作動させる。偶然バスに乗っていた哲子と、哲子の同級生である長谷川真一や山崎信夫、教師の北勉(ホクベン)はアギノ・ジロと共に1945年の東京大空襲の現場にタイムスリップしてしまう。焼夷弾が降り注ぐ中、一行は日本軍の将校に敵国のスパイと睨まれて追い回されるも、一人の男子学生に助けられる。哲子が炎に囲まれて孤立してしまうが、男子学生の助力を得て難を逃れ、バスに乗り込んだ一行は再び時を超えていくのだが、一行は再び戻れるのか・・・
【時空の旅人主な登場人物と声優】
マイクロバスの搭乗者
早坂 哲子:村田博美
西暦1986年の東京に住む高校2年生で、真一や信夫からは「テコ」と呼ばれている。戦国時代では「哲子姫」と呼ばれ、信長からはその美しさを称して「天女」と呼ばれます。
兄のマイクロバスに乗っていた所、アギノ・ジロのタイムスリップに巻き込まれてしまう。タイムスリップ先の西暦1945年で危ない所を山本に助けられ、その恩に報いるために、山本に生まれ変わる(と哲子が信じている)蘭丸を救うため本能寺に向かう。信夫に好意を寄せられているが全く気付いていない。蘭丸に好意を寄せる。
アギノ・ジロ:戸田恵子
新暦392年のNEO・TOKYOに住む17歳の少年。旧暦(西暦)の「忌まわしい過去」について知ってしまい、当局に記憶を消されそうになったため逃亡。自分の目で旧暦の歴史を見るために時間調整装置を奪いタイムスリップし、その途中で出会った哲子たちを巻き込んでしまう。当初は哲子たちと険悪な状態だったが、タイムスリップを繰り返す過程で打ち解けた。
当初は原作同様に言葉遣いが片言だったが、途中から流暢に話している。
長谷川 真一:岩田光央
西暦1986年の高校2年生。哲子の友人でパソコン部に所属している。信夫を茶化すなど、お調子者の一面を持つ。機械の扱いが得意で、時間調整装置の操作を担当しており、アギノ・ジロとは特に親しくなった。
山崎 信夫:熊谷誠二
西暦1986年の高校2年生。哲子の友人でラグビー部に所属しており、哲子や真一からは「ノブッチョ」と呼ばれている。哲子に好意を寄せているが、その想いを伝えられずにいる。皆を守るためにクタジマ・トシトや平野兵蔵に戦いを挑むなど、勇ましい性格をしている。
北 勉:青野武
西暦1986年の教師。哲子たちの通う高校の教師で、哲子たちからは「ホクベン先生」と呼ばれている。自分にぶつかって来たアギノ・ジロを注意しようとしてタイムスリップに巻き込まれてしまう。子供の頃に東京大空襲を経験しており、自分たちがタイムスリップしたことを皆に自覚させた。原作のように腕っ節が強い設定は無い。
西暦1868年でクタジマ・トシトに捕まってしまうが、西暦1600年の関ヶ原の戦いの際に信夫と平野兵蔵に助け出される。
時間管理局
セドウド・ジン:津嘉山正種
新暦392年の時間管理局員。家康配下の忍びや信長の茶人として戦国時代に潜伏。歴史の改変を目論むクタジマ・トシトを追っている。
クタジマ・トシト:井上真樹夫
新暦392年の時間管理局員。旧暦時代に逃亡したアギノ・ジロを追い掛けるが、本心は追跡を口実に旧暦時代にタイムスリップして歴史を改変することであり、信長に天下を取らせるために本能寺の変の阻止を目論む。
過去の人々
山本
西暦1945年の第一中学校に通う男子学生。空襲に巻き込まれた哲子たちを助ける。「山本」とは学生服の名札に書かれていたもので、本当の名前は不明。哲子たちがバスに乗り込んだ際に名乗ったが哲子は聞く事ができなかった。
平野 兵蔵:阪脩
西暦1600年の武将。自らを「近江牢人」と名乗り、哲子たちからは「兵さん」と呼ばれる。
関ヶ原の戦いに西軍として参加し島左近と共に家康暗殺を図るが、セドウド・ジンに阻まれ失敗する。敗走中にクタジマ・トシトに襲われていた哲子たちを助け、そのまま一緒に西暦1582年にタイムスリップする。
原作における平野 兵助に相当するが、映画では自らの意志ではなくクタジマに意識操作されたことで光秀の暗殺を図る。
森 蘭丸:堀川亮
西暦1582年の武将。信長に小姓として仕え、哲子たちを歓待する。信長と共に本能寺に行き、光秀の謀反に遭う。哲子に好意を寄せる。
明智 光秀:金内吉男
西暦1582年の武将。信長から接待役を命じられ、哲子たちを歓待する。朝廷との関係を巡って信長と対立しており、朝廷を蔑ろにする信長に対し謀反を起こす。
織田 信長:横内正
西暦1582年の武将。クタジマ・トシトからは「乱世の王者」と称されている。
「ミライ国の住人」と名乗る哲子たちを安土城に招き歓待し、共に本能寺に向かう。自分を前にして緊張する北勉を気遣う好人物として描写されているが、その一方で重臣の光秀や秀吉に対し不信感を募らせている面も描写されている。
★『時空の旅人』・懐想記
当ブログで、私がアニメ、映画録の感想記事なるものをとりあげて色々投稿しているが、私自身が本作品の感想・評価がうまく表現できない勇逸の作品といっても過言ではありません。作品の良しあしとか綴るより、思い出の詰まっている作品です。実は当時、この作品は劇場で友人と鑑賞したのですが、ほんとの目的は、同時上映の『火の鳥・鳳凰編』を観に行ったのです。本作のことは実は、全然知りませんでした。
本作を観てあぜんとしたのは、登場キャラクターの名前なのです。哲子や真一から「ノブッチョ」と呼ばれている山崎 信夫。姓は違いますが、実は私の名前は『信夫』といいます。しかも当時、同僚や上司から「ノブッチョ」とよばれていました(^∇^)。
この本作に出てくる、のぶお「のぶっちょ」は、テコ(哲子)に好意を寄せながらも、その想いを伝えられずにいるお人好しな男です。そこまで似なくても・・・かなり複雑な気分。でもこの作品自体は、タイムトラベルをベースにした話でなかなか良かったのです。
今だから話せる正直な本音の思い出話です。37年前の当時、この頃の私は、営業仕事の合間に行きつけの喫茶店で働く気になる娘がいたんです。この店にはよく後輩を連れて行ってたのですが、ある日、後輩から「実は僕たち、結婚することにしました。」
「それで、お世話になってる先輩に、結婚式の司会やスピーチや演出をお願いしたいのですが・・・」と二人から深々と頭をさげられてしまった。さすがにその時はあまりの大役に「考えさせてくれ」と複雑な心境でした。
あまりの突然の報告に、私は、びっくりしたのとぽっかり穴があいてしまった奴だこみたいになって友人と観たのが本作。
本作の最後のEDで使われていたのが竹内まりやさんの歌う♬タイムストレンジャー 〜テコのテーマ〜
本作に登場する哲子を見ながら、喫茶店で働く彼女には幸せになってほしいなと願いながら、彼女のウェディングドレスとこの曲がオーバーラップしてしまいました。
私は結婚式の司会の大役を引き受け、この曲とカップリング2曲を使わせていただいて、『人生という時空を旅する二人へ』というタイトルで、生涯どんな困難な局面にあたっても必ず乗り越えて欲しい・・・との旨でスピーチさせていただいたことを今でもよく覚えています。
そして、この結婚式に出席していたもう一人の後輩が、「私の結婚式もよろしくお願いします。どうしても彼女と結婚したいんです」と難局にあたっていた二人も、何とかハッピーエンドに💒二組とも今も幸せである・・・
今でも思い出に残る『時空の旅人』と♬タイムストレンジャー 〜テコのテーマ〜です。
当時、何故かこの曲、結婚式でよく使われていたようなのですが~。なんでだろ??
思い出話はおいておき、少なくとも2つの洋画タイトルを思い浮かべるアニメ作品だと感じられます。
一つ目の洋画は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です。
タイムスリップする自動車の存在が、そのことを表しているように思います。また、自動車がタイプスリップするのにエネルギーが必要で、自由自在にタイムスリップできない設定も、 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「時空の旅人」で似ているように感じます。そして、過去を変えることで、未来を変えようとしているのも、非常に印象が重なります。
しかし、「時空の旅人」においては、過去への一方通行であり、未来・過去への行き来はありません。その点においては、 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と違う点です。
二つ目の洋画は、「ターミネーター」です。
タイムスリップが前提となっている点は、 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と同じです。しかし、「ターミネーター」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と違う点は、歴史を変えようとしている点です。「時空の旅人」においては、アニメ本編の中で、歴史を変えようと図られています。そのことから、「時空の旅人」は「ターミネーター」寄りであると考えることができます。
また、「時空の旅人」に登場する時間管理局局員は、まさしく「ターミネーター」そのもの。
きっと、 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ターミネーター」の両作品があったから、「時空の旅人」というアニメ作品の存在があるのだと思います。日本の背景に置き換え、それぞれの要素を加えて仕上げられた作品なのではないでしょうか。そんな気がしてなりません。
本作は、タイムトラベルストーリーが大好きな方にはおすすめな作品かと思います。
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【時空の旅人・製作スタッフ、公開データ】
製作・俳句:角川春樹
プロデューサー:りんたろう、丸山正雄、岩瀬安輝
監督:真崎守
脚本:大和屋竺、真崎守、竹内啓雄
作画監督:野田卓雄
キャラクターデザイン:萩尾望都
メカニックデザイン:森本晃司
未来都市設定:渡部隆
絵コンテ:真崎守、平田敏夫、福冨博
美術監督:男鹿和雄
美術:松岡聡
背景:青木勝志、椋尾篁、山川晃、池畑祐治
編集:尾形治敏
撮影監督:石川欽一
音響監督:明田川進
音楽監督:国吉良一
効果:倉橋静男
現像:東京現像所
制作:プロジェクトチームアルゴス、マッドハウス
製作:角川春樹事務所、角川書店
配給:東宝
【時空の旅人・主題歌】
全作詞・作曲:竹内まりや/編曲:山下達郎。
時空の旅人
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