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仕事でバイクに跨る爺の日記。懐かしい映画、アニメなどの感想記事中心に記しています。

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バイクに跨る爺です。映画、アニメは一晩中語れるほど大好き。人生のカラータイマーも点滅中(o|o)のお年頃。目指すのはシンプルな生き方。

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幕末の荒波にのまれていく二人の男『陽だまりの樹』

🔶今日のアニメの徒然小道では、手塚治虫原作の『陽だまりの樹』の作品紹介および懐想記の投稿です。『陽だまりの樹』(ひだまりのき)は、手塚治虫による日本の長編漫画、またそれを原作とした舞台劇・テレビアニメ・テレビドラマです。本作はテレビドラマや舞台で観たという方が多いかと存じますが、今回、ここでは漫画、アニメ作をご紹介します。
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【陽だまりの樹・作品の概要】
原作漫画は『ビッグコミック』(小学館)1981年4月25日号から1986年12月25日号まで掲載されました。第29回(昭和58年度)小学館漫画賞青年一般部門受賞しています。
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幕末期の日本を舞台に、当時の開国、西洋文明と西洋人の流入からやがて続く倒幕、そして戊辰戦争という時代の流れの中で、対照的だが友情で結ばれた男の人生を綿密に構成されたストーリーで描いている。手塚作品の中でも緻密な取材と資料によって重厚な作画で、絵のタッチが劇画寄りなのが大きな特長で手塚治虫先生の作品の中では異色の作といえる。
主人公は二人存在し、一人は真っ直ぐな正義感をもつ、世渡り下手で頑固者の武士の万二郎。もう一人は融通が効き、人付き合いも良い性格、悪く言えば女好きで遊び好きのお調子者の蘭方医・良庵、のちの良仙である。
タイトルの「陽だまりの樹」は、作中において主人公の伊武谷万二郎に対し、水戸学の弁証家である藤田東湖が自宅の庭にあった桜の樹を当時の日本の社会の姿に例えて語ったものである。

テレビアニメ放送については、2000年4月5日から9月20日まで日本テレビほかで放送されました。全25話。第4回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞しています。テレビアニメ作品に関しては、放送枠の関係から原作のメインキャラクターである平助などが登場せず、いくつかのエピソードも大幅に省略・カットされています。
【陽だまりの樹・ストーリー】
19世紀後半、我が国は幕末の時代、欧米がアジアへ進出する世界状況で日本の安全保障を確保するには、天皇の権威を背景に江戸幕府を中心とする体制を再編し、国体を強化する必要があるとする藤田東湖だが、その幕府は慣習に囚われた門閥で占められている。徳川斉昭の腹心として水戸の東湖はこの状態を”シロアリ等々の虫に食い荒らされ、中身が腐って倒れる寸前の老木のようなもの”だとして「陽だまりの樹」と呼んだ。閉塞状況を打開するものは青年の行動力以外にないとする東湖の言葉は、回天史詩の「三度死を決し」を愛唱する関東小藩の下級藩士であった伊武谷万二郎の胸に熱い思いを刻み込む。

主人公の万二郎は無骨で真面目、退屈なお勤めに疑念ももたず、登城のマラソンはいつも一番、まさに平時の武士の鑑のような男。一方、もう一人の主人公である蘭方医の良庵は、医師の家に生まれて大坂適塾で医師の門をくぐったエリートだが、江戸に戻っても放蕩ぶりが父の良仙に戒められるほどの遊び人だ。封建的で権力闘争に終始する医学界には批判的であり、また人間らしく生きたいとのんびりと構えた毎日である。対照的な性格の万二郎と良庵なのだが、不思議となぜか二人はウマが合うのであった。
安政の大地震に際、被災者を誘導し無事に避難させたことから阿部正弘の目に留まった万二郎は、アメリカ総領事タウンゼント・ハリスへ幕府側からの護衛として派遣され、友人となる通訳ヘンリー・ヒュースケンと出会う。一方良庵は、幕府から提案された種痘所開設を目指して良仙と共に尽力するが、西洋医学を嫌う御典医達から様々な嫌がらせを受ける。
その後、軍制改革で農兵隊の隊長となった万二郎は、朽ちかけた「陽だまりの樹」である幕府への忠誠だけでなく、自分が本当に守りたいと思う人々との出会いにより銃を取り、戊辰戦争の戦場に消えていく。万二郎と情熱を傾けて語り合った西郷隆盛は、万二郎が去った後、流れに逆らっても何にもならないと呟く。これに対し、傍観者だったはずの良庵は、時代に合わせるだけが生き方ではない、と反発するが、患者を守るためにあえて官軍の軍医となる道を選ぶのである。
時は明治に移り、西南戦争に従軍した良庵は、皮肉にも流れに逆らって自滅の道を選んだ西郷とは敵同士となる。その良庵も戦場で赤痢に斃れ、時代に流されて帰らなかった・・・
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『陽だまりの樹』懐想記
本作『陽だまりの樹』は、手塚治虫先生自身の曽祖父・良仙が、府中藩松平播磨守の侍医であったことはおぼろげに知ってはいたものの、執筆の直接的な契機となったのは、1980年秋に順天堂大学大学祭での講演会があり、ここで祖先の話に触れたところ、聴講した一人の学生が、日本医史学会の深瀬泰旦による手塚の先祖について書かれた論文が送られてきたことに始まっているとされています。この論文に触発され、深瀬さんとも直接面会し、作品を構想することとなったようです。(ウィキペディアより引用抜粋)
私は、本作は原作漫画単行本から読んだのですが、まずびっくりさせられるのは作画が劇画タッチであったことです。手塚先生は若い頃から「自分にはデッサン力がないから・・」と同じ作画デザイン調が多いのですが(裏を返せば、手塚先生は、その生涯作品数から考察すると作画スピードは、めちゃくちゃ速いことが考えられます)、蘭方医と府中藩士が友情、人生などを見せ付けるには魅力的な作画だなと感嘆しました。
ただ、ちょっと残念なのは、アニメ作のほうです。作画は充分魅力的なのですが、かつて伊武谷家があった永沢村の庄屋、万二郎の歩兵隊創設に協力する庄助も登場しません。またいくつかのエピソードが大幅に省略・カットされているのです。丑久保陶兵衛が妻を不治の体にされ、蘭方医を憎むようになるエピソードなどが抜けています。
とはいえ、監督は「あらしのよるに」の杉井ギサブロー監督で、実在の人物と架空の人物、史実とフィクションが巧みに混ぜ合わせ、江戸末期をダイナミックかつスリリングに描きだしているところは凄いと思います
本アニメ作は、第4回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞もうなづけます。テレビドラマや舞台とは違う味わいがありますが、是非、原作漫画からを入り口として楽しんでいただきたい作品の一つです。👍
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【陽だまりの樹・配信先(U-NEXT)】
『陽だまりの樹』(2000年、全25話、見放題)
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【陽だまりの樹・製作スタッフ】
監督:杉井ギサブロー
シリーズ構成:浦畑達彦
キャラクターデザイン・総作画監督:江口摩吏介
美術監督:金村勝義
撮影監督:白井久男
色彩設計:児玉尚子
音楽:松居慶子
音響監督:藤山房伸
主題歌

👆オープニングテーマ「Hidamari no ki 〜まなざし〜」作曲・編曲 - 松居慶子
エンディングテーマ「光の向うへ」(第1話 - 第13話)作詞・作曲・編曲 - KEN NAKAMURA / 歌 - Charcoal
エンディングテーマ「High Dive」(第14話 - 第25話)作詞・作曲・編曲 - 白岩萬里 / 歌 - Charcoal
プロデューサー - 山下洋、大島満、田村学、丸山正雄
アニメーション制作:マッドハウス
企画制作:日本テレビ
製作著作:バップ、小学館
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