🔶今日のアニメの徒然小道では、ルネ・ラルー監督による1973年制作のアニメ映画で、フランス・チェコスロヴァキア合作。日本では1985年に公開された『ファンタスティック・プラネット』(英: Fantastic Planet、原題 仏: La Planète sauvage、「未開の惑星」の意)です。原作はステファン・ウル(フランス語版)のSF小説『オム族がいっぱい(フランス語版)』が原作です。
【ファンタスティック・プラネット:作品の概要】
本作はアニメーション作品として、史上初めてカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したSFアニメ作品として有名です。フランスのSF作家ステファン・ウルの原作をもとに、漫画家・イラストレーターのローラン・トポールが4年の歳月をかけて描いた幻想的な原画を、ルネ・ラルー監督が切り絵アニメーションという手法で完成させたのが大きな特長です。
内容としては、どこかの惑星の話で、その星には真っ青な肌に赤い目をした巨人ドラーグ族と、彼らから虫けらのように虐げられている人類オム族が住んでいた。ある日、ドラーグ人の知事の娘ティバは、ドラーグ人の子どもたちにいじめられ母を亡くしたオム族の赤ん坊を拾う。ティバは赤ん坊をテールと名付け、ペットとして飼うのだが……。
【ファンタスティック・プラネット:作品のストーリー】
宇宙のどこかにある惑星イガム。ここでは巨大な人類・ドラーグ族が文明社会を支配し、小さな人類・オム族は原始的な生活を強いられ、ある者は虫ケラのように扱われ、ある者はペットのように飼育されていた。そこで人間は、原始的な生活を送っていた。ある日、孤児となった人間の赤ん坊がドラーグ族の娘に拾われ、テールと名付けて育てられる。やがて知識を得て成長したテールは逃走。人間たちのもとへ向かう…。
★『ファンタスティック・プラネット』・懐想記
本作品は、後輩から誘われて「変わったアニメの映画がありますよ~(*゚ロ゚)(*゚ロ゚)(*゚ロ゚)と誘われ初見をして、あまりの作品に良いのか悪いのかというよりあまりの刺激に何と表現したらよいのか?わからなくなった作品です。
本作品は知る人ぞ知る作品なのだが、最初の数分で好みが色々分かれる作品であり、観る人がどの視点で観るかによっても好みが分れる気がします。
私が最初にまず気になったのは、作品の色調です。ベースをブルー系統でしかもその色調の占める割合がブルー系が多いので観る人へのインパクトはあるのだが、人によっては、この色調は観る人の視聴する人のハートをちょっと重たくしてしまうかもしれない。といってもその色調の使い方が何とも個性的なのです。
そして、個性的な独特のキャラクターデザインはもちろんのこと、視点が宗教観というかちょっと哲学的なところもあり、本作の脚本、ストーリー展開にこれらの要素が加わり、その面白さはあると思っています。
今、我々が住んでいる地球、生態系のトップに位置する「人間」なのだが、そんな私達の上に新たな存在が現れるのです。ドラーグ族です。物語終盤まで、ドラーグ族に蹂躙されつ続ける人間たちではあるが、本作を最後まで鑑賞した人であればドラーグ族に嫌悪を抱く鑑賞者は少ないと思います。彼らの中にも人間に愛情を向け、飼育する者もいれば、まるで虫ケラのように殺してしまうドラーグも存在します。
物語終盤で人間の「知能者」としての一面が覚醒し、「ドラーグ族の脅威」として認められます。結果「和解」まで持ち込むことに成功するが、その立役者となっていたのが、主人公である「テール」です。
テールは幼少期からドラーグ族に飼われ「高等人種」として飼育されますが、その過程の中で、ドラーグ族の少女「ティバ」は学習道具である学習器で勉強する際、テールと一緒に学習する様子が描かれています。
この行動により、テールは惑星イガムに関する知識をつけていたことがドラーグ族との戦争のきっかけとなっていることを考えると、そこには壮大なテーマが見えてきます。
それは「ドラーグ族の発展」=「ドラーグ族の滅亡」と結びついていることなのです。
この考え方、そのまま現代に生きる人間たちにも割り当てて考えることができ、今回の作品と同じ「発展と滅亡」が結びつついていることは人それぞれ考えさせられるところである。驚くことに50年前の作品である。最近、また本作の評価が上がっているようです。2021年に本作は再上映されました。2009年に諫山創さんの『進撃の巨人』の原作漫画が登場してきましたが、これを読みながら『進撃の巨人』と『ファンタスティック・プラネット』がオーバーラップしながら読んでいたことを思い出しました。
そんな前の時代にこんな作品を描いていたことからも、ラルー監督やウル氏の奇才ぶりは凄まじいと思います。一風変わった作品を鑑賞されたい方におすすめです。
【ファンタスティック・プラネット:配信先(U-NEXT)】
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【ファンタスティック・プラネット:製作スタッフ】
監督:ルネ・ラルー
脚本:ローラン・トポール(フランス語版)、ルネ・ラルー、スティーヴ・ヘイズ
原作:ステファン・ウル(英語版)『オム族がいっぱい(英語版)』
製作:サイモン・ダミアーニ、アンドレ・ヴァロ=カヴァグリオーネ
音楽:アラン・ゴラゲール(フランス語版)
撮影:ハポミル・レイタール、ボリス・パロミキン
編集:ディック・エリオット、リッチ・ハリソン
配給:ケイブルホーグ
公開:フランス 1973年12月6日、チェコスロバキア 1973年12月21日、日本 1985年6月29日
上映時間:約72分
製作国:フランス、チェコスロバキア※注1
言語:フランス語
※1 1989年のビロード革命によって共産主義体制が崩壊し、チェコ人とスロバキア人がひとつの国を形成するべきであるというチェコスロバキア主義の分離の動きが進み、1993年1月1日、チェコスロバキアは連邦制を解消し、チェコ共和国とスロバキア共和国に分離、解体されています(ビロード離婚)。
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