【鉄道員(ぽっぽや)・作品の概要】
『鉄道員』(ぽっぽや)は、浅田次郎さんの短編小説で。『小説すばる』平成7年(1995年)11月号に掲載された後に同名の短編集にまとめられ、1997年4月に集英社から刊行されています。
本作では、廃線寸前の鉄道の駅を実直に守る駅長。幼い娘、妻を亡くした孤独な彼の前に起こった優しい奇跡の物語です。第16回日本冒険小説協会大賞特別賞を受賞して、短編集は第117回直木賞を受賞作し、140万部を売り上げるベストセラーとなりました。
そして、1999年に降旗康男監督のもと、高倉健さん主演により映画化され、第23回日本アカデミー賞(2000年3月)の最優秀作品賞、最優秀主演男優賞など主要部門をほぼ独占受賞しています。そして本作の主題歌を坂本龍一さんが作曲し、愛娘の坂本美雨さんが唄っています。
【鉄道員(ぽっぽや)・あらすじ】
北海道のローカル線終着駅の幌舞駅でひとり駅長を務め続けてきた乙松。17年前に生後2カ月の娘を亡くした日も、思いがけない病で妻が死んだ日も駅に立ち続け、ただ実直に鉄道員人生を歩んできたのです。定年の日が迫ったある日、彼の周辺で不思議な出来事が起こっていくのです・・・
★『鉄道員(ぽっぽや)』・懐想記
今、本作を涙無しで観られないと感じております。
本作は、高倉健さんが『動乱』以来19年ぶりに東映映画に出演した作品としてあまりにも有名な作品。1990年代を象徴するアイドルとして人気絶頂期だった広末涼子さんとの共演や、コロナ禍のおり不幸にも倒れられた志村けんさんの映画初出演、高倉健さんとは初共演となる大竹しのぶさん、そして坂本龍一さん作曲による主題歌なども大変な話題も集めました。
本作は、映画版は原作のイメージを損なうことなく、より幻想的に創りあげられています。物語展開の時間軸は、幌舞線の廃止と乙松が退職を迎える寸前の現代の歳末から正月明けにかけてで、加えて乙松が回想する形式ですすみます。
かつて炭坑の町だった幌舞に暮らす人々にもスポットを当てています。とりわけ、志村けんさんは2020年12月公開予定の映画『キネマの神様』に主演予定でしたが、ご存じのとおりクランクインを待たずに急逝。ドリフの映画やアニメ映画の吹き替え等を除くと本作が生涯唯一の実写映画出演作となってしまいました。
そして、坂本龍一さんが亡くなる5日前の3月23日には、本作にも出演している奈良岡朋子さん(享年93歳)が亡くなられている。日本の女優を代表するおひとりでした。私はコロナ禍のおり、原爆投下後の広島を描いた井伏鱒二作『黒い雨』の朗読劇も拝聴させていただきました。
そして、坂本龍一さん若い頃は、YMO(イエローマジックオーケストラ)の活動国内外で『ライディーン』の大ヒットとともに商業的成功を収め、テクノポップというジャンルを創ったばかりでなく、その後は一つのところに留まらず、現代音楽の手法を使った作品の発表、ロックとテクノの融合、ワールドミュージック、ヒップホップやR&Bなどのブラックミュージックを織り交ぜたポップス、オペラの作曲およびプロデュース、クラシックやボサノヴァのユニットを結成してのワールドツアー、近年はアンビエントやエレクトロニカの作品を発表するなど、様々なジャンルを超越した多彩な作品を発表していました。そして、東日本大震災からの復興のために、数多くのチャリティーコンサートを実施、無償での被災地の幼稚園・小・中・高校に対し、楽器関連の復興支援を行うための『こどもの音楽再生基金』、被災地支援参加型プロジェクト『kizunaworld.org』、先述の被災地支援プロジェクト『LIFE311』など、様々な側面から復興支援に尽力する姿もTVでの報道されていました。
ひたすら、音楽と共に、自分の道を歩み続けた坂本龍一さん。祈りと感謝を込めてありがとうございました。
本作のラストに流れる主題歌と雪の中を走る列車の音が胸にせまります・・・
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【鉄道員(ぽっぽや)・製作スタッフ、公開データ】
- 監督:降旗康男
- 脚本:岩間芳樹、降旗康男
- 原作:浅田次郎
- 製作:「鉄道員」製作委員会
- 出演者:高倉健、大竹しのぶ、広末涼子、吉岡秀隆、安藤政信、志村けん、奈良岡朋子、田中好子、小林稔侍他
- 音楽:国吉良一
- 主題歌:坂本美雨「鉄道員」
- 撮影:木村大作
- 編集:西東清明
- 製作会社:東映東京撮影所
- 配給:東映
- 公開:日本 1999年6月5日
- 上映時間:112分
- 製作国:日本
- 言語:日本語
- 製作費:6億円
- 配給収入:20億5000万円
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