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仕事でバイクに跨る爺の日記。懐かしい映画、アニメなどの感想記事中心に記しています。

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バイクに跨る爺です。映画、アニメは一晩中語れるほど大好き。人生のカラータイマーも点滅中(o|o)のお年頃。目指すのはシンプルな生き方。

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大正浪漫舞台アニメ祭り・3日目『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜』

🔶今日のアニメの徒然小道では、前記事に続いて2018年に公開されたアニメ映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜』の感想・考察記事の投稿です。
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【劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜・作品の概要】
テレビアニメや実写映画など様々なメディア展開で人気を集めてきた大和和紀原作の大ヒット少女漫画「はいからさんが通る」を新たなスタッフ&キャスト陣で映画化した劇場版アニメ2部作の後編です。時は大正時代。跡無女学館の女学生の花村紅緒は伊集院忍少尉と出会うが、彼が自分の許婚であることを知って反発する。やがて2人は許婚という関係を超えて惹かれ合うが、少尉は戦地シベリアで消息不明になってしまう。少尉の生存を諦めきれない紅緒の前に、少尉と瓜二つのロシアの亡命貴族サーシャ・ミハイロフが現われる。愛する人と同じ姿でありながら自分のことを全く知らないサーシャにショックを受ける紅緒を支えてくれたのは、彼女が働く出版社の編集長・青江冬星だった。そんな中、驚くべき事実が次々と明らかになり、彼らは歴史的大事件に巻き込まれていく。監督は、17年公開のアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」で助監督を務めたアニメ演出家の城所聖明さんです。
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【劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜・あらすじ】
満州に渡った紅緒は、少尉の部下で馬賊の頭目になった鬼島森吾を見つけます。鬼島から少尉の最期を聞いた紅緒は、少尉への変わらぬ思いを胸に帰国する。
そんな頃、ロシアの亡命貴族サーシャ・ミハイロフ侯爵と妻ラリサが飛行船で日本に到着します。紅緒はミハイロフが少尉そっくりなのに驚きます。日本に帰国した鬼島は、ミハイロフと少尉は異父兄弟との情報を紅緒に教える。母親から見合いを勧められていた冬星は、紅緒に求婚します。だが紅緒はまだ少尉をあきらめきれずにいます。

紅緒の顔に見覚えがあったミハイロフは、一人伊集院邸を訪ね、自分が伊集院忍であり、シベリアで記憶喪失になりラリサに助けられたことを思い出します。だが病気で余命いくばくもないラリサを捨てることはできない。全てを知った紅緒は、ラリサと伊集院家のために少尉との婚約を解消し、冬星との結婚を決意します。
大正十二年九月一日、容体の悪化したラリサは忍に「私のあげた命と思ってくれるなら、その命であなたの恋を取り戻して!」と言い残して息を引き取るのです。

その時、教会では紅緒と冬星の結婚式が行われていたが、帝都東京を関東大震災が発生します。そしてその猛火が人々を襲って行きます。少尉は何としてでも紅緒を取り戻そうと探し続ける・・・
紅緒は生きているのか、忍は再びその腕に紅緒を抱きしめることができるのか・・


👆「劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~」本予告

『劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』懐想、考察記

この『はいからさんが通る』という作品には、今も昔と変わらない大切な感覚が隠されているような感じがします。
これは、個人的なとらえ方かもしれません。

シベリア戦線でで命を落としたかに見えた少尉でしたが、ロシアの没落貴族であるラリサという女性に助けられます。ラリサは亡き自分の夫と瓜ふたつの少尉を見つけ、少尉が記憶喪失になっている事を口実に、彼を自分の亡夫・サーシャだと少尉に伝えます。そして二人はロシア革命に追われ、日本へ亡命します。そこで伊集院家を訪れた少尉は記憶を取り戻し、紅緒と対面します。
しかし、少尉はすぐに紅緒とよりを戻す事をしないで、紅緒に「僕に時間を下さい」と告げます。紅緒に心があるのに、命を救ってくれた命の恩人・ラリサの行為を裏切る事が出来なかったからです。自分の気持ちよりも筋や義理を優先したわけですが、これは昔からの日本の美感を表現したものと感じました。個人の意思を尊重していく事になる大正以降の民主意識とは対照的です。

紅緒も同様の美感を持っています。紅緒も少尉を愛しています。しかし、ラリサの気持ちを気遣い、少尉に別れを告げ、自分に告白をしてくれた自分の上司である冬星の愛を受け入れます。この決断の根底にあるものもやはり筋や義理を優先したものであって、やはり大正以前の日本にあった一つの美感のあらわれであると感じます。
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本作に登場する少尉と紅緒の対比は、この物語の根幹に関わるもののようも感じました。幕末から明治にかけての日本が持っていた美感と、大正デモクラシー以降の美感の価値観の対比です。

一方で、大正デモクラシー以降の美感は、紅緒のキャラクター自体にも表現されているように感じました。

少尉も紅緒を強く想い、紅緒も少尉を強く想っているにかかわらず、二人とも義理で身を引いてしまいます。そして、紅緒と編集長の結婚式の日、1923年9月1日を迎えます。関東大震災が起きる日です。この日、重い病に苦しんでいたラリサが息を引き取ります。

紅緒と編集長が指輪を交換する直前に大震災が起きます。教会は崩れ、教会ばかりかあたり一面が火の海と化します。少尉は紅緒を救うべく教会へと向かいます。そしてクライマックスへ向かうわけですが、この物語のクライマックスにもあらわれているように、「はいからさんが通る」が表現している「はいから」というモダニズムの表現は、個人の意思の尊重という点にあるように感じます。仮に選択の根底にあったものが義理や自己犠牲にせよ、決定自体はあくまで自分の意志によるものなのです。物語の序盤で、親の決めたいいなずけとの結婚に反発したのも、そして物語のクライマックスで自分の正直な愛の気持ちをぶつけたのも、キーワードは自分の意志、という所にあったのではないかと感じます。

また、自分の意志を強く持つという点だけでない所に、主人公である紅緒の魅力、ひいてはこの物語が暗に主張している理想的な現代人のあり方が描かれているようにも感じます。自分がしたいようにするだけなら、それは単なるエゴでしょう。
実際に、自分や仲間さえ良ければいいという考え方が確立している文化や世界もあります。自国の利益だけを優先した政治的な交渉などもそれでしょう。しかし、はいからさんも少尉もそうはしません。
社会的に筋を通すという前提を踏まえた上で、自分の意志を示すのです。紅緒が自分の気持ちや意見だけを押し通すキャラクターであったなら、本作は魅力的な物語にはならなかったと思います。
「はいからさんが通る」がここまで魅力的なストーリーになったのは、紅緒自体が、自由主義社会の中で理想的な人物であるからではないかと思いました。そして、最初は対照的に描かれていた少尉と紅緒は、このクライマックスで同じ価値観を持つ人物となります。これは一種の結論であって、「はいからさんが通る」のクライマックスであると感じます

私が本作を初めて高校生の時に触れ、そしてこの歳になって再び触れる時、昔とは違った気づきや発見をすることがよくあります。自分にとって何某かの気づきや発見を見出せる作品は人それぞれ違うと思います。
心惹かれたアニメであれ、映画であれ、時には小説など過去作品の扉を再び開いてみるのも、私は一つの人生の再発見につながることもあるのではと感じています。(。-_-。)
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【劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜・配信先(U-NEXT)】

『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜』(2018年、105分、見放題)

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【劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜・製作スタッフ、公開データ】

  • 原作:大和和紀「はいからさんが通る」(講談社 KCDX(デザート)所載)
  • 監督:古橋一浩(前編)、城所聖明(後編)
  • 脚本:古橋一浩
  • キャラクターデザイン:西位輝実
  • サブキャラクターデザイン :小池智史、吉岡彩乃(後編)
  • 総作画監督:小池智史(前編)、中村深雪 (後編)、大竹紀子(後編)、伊藤秀樹(後編)
  • 演出:細川ヒデキ・鈴木吉男・山口美浩(前編)
  • 作画監督:仁井学・宍戸久美子・仲敷沙織・伊藤秀樹・薗部あい子・中島美子・木下由美子・飯塚葉子・小磯由佳・羽山淳一・西位輝実(前編)
  • 背景デザイン・美術監督:秋山健太郎
  • 美術設定:藤井綾香、佐藤えみ子
  • プロップデザイン:枝松聖
  • 設定考証:中條元史
  • 色彩設計:辻田邦夫
  • 撮影:荻原猛夫(グラフィニカ)
  • 編集:丹彩子
  • 音響監督:若林和弘
  • 音楽:大島ミチル
  • プロデューサー:松田章男、井上孝史、川添千世
  • 制作プロデューサー:伊藤耕一郎
  • 配給:ワーナー・ブラザース映画
  • アニメーション制作:日本アニメーション
  • 製作:劇場版「はいからさんが通る」製作委員会(ワーナー ブラザース ジャパン、日本アニメーション、講談社、クロックワークス、朝日新聞、東京メトロポリタンテレビジョン)

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