大正浪漫舞台アニメ祭り・最終日、『「鬼滅の刃」遊郭編』

2023年

05月

17日 06:02

アニメの徒然小道

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大正浪漫舞台アニメ祭り・最終日、『「鬼滅の刃」遊郭編』

🔶今日のアニメの徒然小道では、2021年にテレビ放送された『「鬼滅の刃」遊郭編』（きめつのやいばゆうかくへん）の感想、考察記投稿です。

【「鬼滅の刃」遊郭編・作品の概要】

原作『鬼滅の刃』は、福岡県出身の吾峠呼世晴さんによる日本の漫画作品です。当時『週刊少年ジャンプ』（集英社）にて2016年11号から2020年24号まで連載されました。略称は「鬼滅」。単行本（全23巻）の累計発行部数は、何と2021年2月時点で1億5000万部を突破しています！

制作では過去作と同様に脚本から撮影までufotable社内で一貫して行う体制で制作が進められた。画面構成においては、ダイナミックな動きの構成は作画部、エフェクトなどの画面作りはデジタル映像部が担っており、各セクションで連携して画面作りを行った。

本作『「鬼滅の刃」遊郭編』2021年12月5日～ 2022年2月13日、フジテレビ系列で放送されました。

本作においても、作画ではレイアウトやラフ原画を担当する第一原画の多くを社内で回し、清書を担当する第二原画も重要なカットは所属スタッフで担当することで品質を維持できる体制を構築して製作にあたったと言われています。

総作画監督は本作でもキャラクターデザインであるufotable所属の松島晃さんが単独で担当し、作画監督に関しては全11話でufotableの34名のアニメーターが担当しています。これまでのシリーズを経験してきた作画監督陣が続投している関係もあり、全カットをチェックする松島は「修正を入れ無くても大丈夫なカットが今までで一番多かった」とインタビューで話している。また、松島と作画監督陣の負担軽減を目的に監督であるufotable所属の外崎春雄も、演出チェックの際に自身で作画監督視点の修正を入れることで作画監督陣のサポートに入った。

（鬼滅の刃遊郭編 BD第6巻、販売元：アニプレックス ANZX-16031より）

【「鬼滅の刃」遊郭編・あらすじ】

無限列車での任務を終えた炭治郎たちは、蝶屋敷で療養生活を送っていた。

そんななか、炭治郎は煉󠄁獄の言づてを伝えようと煉󠄁獄の生家を訪れます。

亡き杏寿郎を侮辱する父・槇寿郎に憤る炭治郎だったが、炭治郎の耳飾りを見た途端、槇寿郎は目の色を変える。

鬼殺隊最高位の剣士《柱》の一人、音柱の宇髄天元宇髄とともに任務につくことになった炭治郎、禰󠄀豆子、善逸、伊之助。

向かった先は、夜に輝く街・遊郭——宇髄の三人の嫁が鬼の情報収集のために潜んでいたが、定期連絡が途絶えたという。

炭治郎たちは情報を得るため、変装し遊郭への潜入任務を行うことになっていく……。

鬼殺隊最高位の剣士《柱》の一人、音柱の宇髄天元とともに炭治郎たちがみたものは、鬼の棲む遊郭であった。新たな戦いが幕を開ける。

★『「鬼滅の刃」遊郭編』・懐想記

本作は『遊郭』が一つの舞台となっているので、美術・撮影・3DCGに関しては、店ごとに色や柄までのこだわりの製作には圧倒されます。それから出来上がった美しい夜の街並みや迫力ある剣戟シーン、大画面で見る価値があります。

そして、物語の展開も格差社会からくる悲劇があり、またそこに付け込んでくる悪。そしてそれに立ち向かっていく正義。悪も深掘りするので、色々と考えさせられる物語でもあると思います。

激しい剣戟シーンが凄まじい！の一言に尽きます。というより、あまりに上弦の鬼が強すぎやせんですか～と叫びたくなる。ラストへ向かう最後の絶望感の演出も凄すぎ、肩が凝りそうである。

上弦の鬼に立ち向かっていく炭治郎たちの戦いの構成が、よくできていると思います。主人公が努力して少しづつ強くなって、仲間との信頼関係も深まっていく様子は好感が持てる。この辺りが、幅広い年齢層のファンのハートを掴んだのだと思います。ラストでの関東大震災級の崩壊、火事、と街が破壊されていく様の作画も、凄まじすぎてこれからの展開はどうなっていくのだろうと考えてしまいました。