🔶今日のアニメの徒然小道では、アトム祭りの2日目として、1964年に劇場公開された『鉄腕アトム 宇宙の勇者』のU-NEXT配信先視聴からによる、感想・考察記の投稿です。
【鉄腕アトム 宇宙の勇者・作品の概要】
1964年7月26日、日活系封切、日本初のテレビアニメからの劇場版アニメ作品になります。併映作はユーゴスラビアの児童映画『ぼくらの冒険旅行』。『宇宙の勇者』は正式サブタイトルですが、オープニングではクレジットされていません。
テレビ版の第46話・第56話(上記)・第71話を劇場用にブローアップし再編集した作品です。これらの内、第56話はテレビでは使用しなかったカラー版を使用、また第71話は一部がカラー化されています。更にプロローグやつなぎ部分が新しく作画されています。
期待された割には興行成績は振るわず、5日前に東映で公開されたまんが大行進(『鉄人28号』『狼少年ケン』などのブローアップ再編集作品で構成)に敗れてしまった。理由は様々だが、一番なのは「アクション映画路線で売った日活で上映したため」だと言われています※1。
※1 渡辺泰「渡辺泰のアトム史外伝 スクリーンでも活躍」『鉄腕アトムワールド』p.51
【鉄腕アトム 宇宙の勇者・ストーリー】
21世紀の未来。優れた能力と優しい心を持つ正義の少年ロボット・アトムの保護者であるお茶の水博士が、何者かにさらわれてしまう。地球防衛組織“ナンバー7”とともに博士の救出に向かったアトムは、やがて地球を狙う謎の宇宙人の存在を知るが…。
★『鉄腕アトム 宇宙の勇者』・懐想、考察記
テレビシリーズ1作目、モノクロの「鉄腕アトム」から3話を再編集、さらにアトム誕生などの設定編の映像や完全新作パートも追加された作品です。テレビではモノクロ放送された、第56話の全編と第71話の一部が本作で初カラー作品で紹介されています。当時、私により少し上の世代の方で、劇場作品を鑑賞した方々、アトムファンの方にはに振り返って見てほしいですね。
本作の存在に関しては、当時私は4歳で、親に連れて行ってもらうしか方法はなかったのでしょうけど、『鉄腕アトム』はテレビで放送されていて人気があったので、親としてはそこまでする必要はなかったということになるのでしょうか(笑)。
いずれにしても、当時、TVがなく、銭湯で『鉄腕アトム』をみていたという思い出がつきまとってくる作品です。
大学のアニ研で『鉄腕アトム』もサークルディスカッションの話題にあがったことがあり、日本で一番はじめてビジネス利用されたキャラクターが、『鉄腕アトム』と評されていました。1960年代は、戦後高度経済成長に向かっていく途上の世代で、言い方はきつくなりますが、お金になることなら何でも利用された時代だといってもよいと思います。
今の時代よりも、お金になることに関して世知辛ない時代だったと感じます。
何もビジネス化やお金儲けが悪いということではありません。ヒット作を創れば、人間の欲を煽り、必ず原作とはかけ離れた方向へいくのだろうという一つの現実を見るのだという、サークルディスカッションの意見がありました。
当然『鉄腕アトムは』アトム祭り①で記した通り、日本のキャラクターとしては初めて商品化権の概念を確立したといわれ、本作の関連商品は日本のアニメキャラクターで初めて著作権表示をつけたとされています。
手塚先生は、原作漫画において、科学的合理主義への疑問や警告をテーマとして描かれていたことがわかります。ところが本作、およびTVシリーズ『鉄腕アトム』には、アニメ版では単純な科学文明礼賛で、勧善懲悪のパターンが定着しているのは、おそらく不満を感じていたのではないでしょうか。現実、リメイク作品が登場してきます。※2※3
アニ研でも個人的にも思うことですが、漫画・アニメ界だけに限らずそれだけテレビアニメという一つの時代を切り拓いた『鉄腕アトム』の存在は大きいということだと思います。
※2手塚治虫『ぼくはマンガ家 手塚治虫自伝・1』大和書房、1979年、p.193
※3手塚治虫「鉄腕アトム 基本構想」『図説鉄腕アトム』森晴路、河出書房新社、2003年、pp.125–126
【鉄腕アトム 宇宙の勇者:配信先(U-NEXT)】
★『鉄腕アトム 宇宙の勇者』(1964年、85分、見放題)
👇下記バナー画像クリックで配信サイトへリンクしています。U-NEXT会員登録済みの方であればそのまま視聴できます。会員登録がまだの方であれば、登録後視聴できるようになります。31日間無料トライアルサービス付きです。
【鉄腕アトム 宇宙の勇者:製作スタッフ】
- 原作・構成・制作:手塚治虫
- 脚本:山本暎一、林重行、鈴木良武
- 演出:山本暎一、林重行、高木厚
- 原画:山本繁、瀬山義文、北野英明、青木茂、岡迫亘弘、田中英二、赤堀幹治
- 動画:沼本清海、上梨壹也、正延宏三、森安夫、出崎統、渡辺邦男、西牧秀雄
- 美術:松本強、八村博也、大脇章子、半藤克己
- 資料:野崎欣宏、飯塚正夫
- 撮影:佐倉紀行、清水達正、広川和行
- 編集:古川雅士
- 音楽:高井達雄
- 音楽構成:大野松雄
▼ランキングに参加しています。
▼ランキングに参加しています。
| 
【U-NEXT会員登録について】
★本ページの情報は2023年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
【U-NEXTの配信本数、見放題作品について】(2023年4月時点)
動画 31万(見放題27万、レンタル4万)
書籍 91万(マンガ57万、書籍28万、ラノベ6万)
雑誌 180誌以上
「31日間無料トライアル登録」の特典として、下記を付与しております。
★月額プラン2,189円(税込)が31日間無料
★600円分のU-NEXTポイントをプレゼント
上記特典を利用することで、見放題動画を31日間無料でご視聴が可能です。
「ポイント作品・レンタル作品」は、U-NEXTポイントを使って視聴できる作品で、1ポイント1円(税込)相当として利用可能です。無料トライアル期間中もポイントの不足分は有料となりますので、ご注意ください。
【無料トライアル】
お申込みから31日間、月額プラン利用料が無料でお試しいただけるキャンペーンです。
特典として、最新作のレンタルやマンガの購入に使える600円分のポイントもプレゼントしています。
※新規会員登録による無料トライアルはおひとり様1回までです。複数回のご利用は特典対象外になりますのでご注意ください。
★トライアル期間は、登録日を1日目とし31日目までです。
※トライアル期間終了後は自動継続となり、月額プラン利用料が発生します。
※トライアル中もレンタル、購入は有料です。
トライアル終了後の料金は、登録日を1日目とし32日目に初回の月額プラン利用料(2,189円(税込))が発生。以後毎月1日に当月分の月額プラン利用料が発生します。
●【裏ワザ】覚えやすいメールアドレスでEメール上級者の仲間入り!
●≪送料無料≫プロも愛用の人気植物活力液!全ての植物にオススメ。
植物を超元気にする天然植物活力液「HB-101」。
植物本来の力を最大限に引き出せます。 
👆私もお気に入り🤗おすすめの植物活力液