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🧹前回は1966年の『魔法使いサリー』でしたが、魔法ものや魔法ファンタジー作品のジャンルの中からサリーちゃんに続いて超人気ヒロインアニメ作品が登場しました。日本のヒロインアニメに新しい貴重なジャンルを切り開いた作品です。
🔶今日のアニメの徒然小道では、1969年にテレビ放送されていたテレビアニメ『ひみつのアッコちゃん（第一期）』の当時のテレビ放送の回顧、および配信先動画視聴（DMM TV）からの感想・考察（懐想記）の投稿です。
【ひみつのアッコちゃん（第一期）：作品の概要】
『ひみつのアッコちゃん（第一期）』の初TV放映は、1969年1月6日から1970年10月26日まで、全94話がNET系列で放送されました。『魔法使いサリー』に続く、東映動画による製作になります。東映魔女っ子シリーズの一編で第2作にあたります。最高視聴率は27.8%、平均視聴率で19.8%を記録し、前番組『魔法使いサリー』以上のヒット作となりました。
なんでも望むものに変身できる魔法のコンパクトを鏡の精からもらった少女、加賀美あつ子ことアッコちゃんが、コンパクトの力を使って変身して、人助けをするというコメディ作品になります。
主人公のアッコちゃんという普通の女の子が、憧れの職業の姿に変身するという、変身願望を満たす要素は後に続いてくる魔法少女ものの元祖変身ヒロインとして、大きな影響を残しました。
同時に、「ごく普通の人間の女の子が、異世界から魔法の力を発揮するアイテムを与えられ変身能力を得る」という、『魔法使いサリー』とは大きく違って、後のぴえろ魔法少女シリーズに連なっていく元祖的作品です。
【ひみつのアッコちゃん（第一期）：ストーリー】
"アッコちゃん"こと加賀美あつ子は、パパが豪華客船の船長として不在が多く、普段はママと二人暮しです。
ある日アッコは、大切にしていた手鏡が割れてしまい、鏡のお墓をつくってあげます。その晩、砕けた鏡が蘇って復元します。その鏡は、輝きながら天へと登っていく鏡となり星の輝きとなります。
そしてアッコは、鏡の精から、鏡を大切にしてくれたお礼にと一つのコンパクトをもらいます。その手鏡には「テクヤクマヤコン」の呪文が彫ってありました。その呪文を唱えると、アッコは素敵な姿に変身していました。
そう、その鏡には望むものなんにでも変身できる魔法のコンパクトだったのです！
おてんばで、泣き虫だけど友達思いのアッコ。気が強くてあわてん坊のモコ。モコの弟で姉思いの熱血漢のカン吉、ガキ大将で意地悪もするけど人情家の大将、大将の弟の少将に、チカ子、ガンモたち仲間と加賀美家の飼い猫シッポナや赤塚家に居候中のネコのドラや動物たちと、魔法のコンパクトを使って色々な事件を解決しながら成長していく姿が描かれます。
▲赤塚先生のおなじみのギャグキャラでいっぱい
【ひみつのアッコちゃん（第一期）：主なキャスト（声優）】
アッコ（加賀美あつ子）：太田淑子
モコ（浪花元子）：白川澄子
大将（赤塚大作）、ドラ、校長先生：大竹宏
少将：千々松幸子、平井道子（第56、61話ほか）
カン吉：坪井章子→山本圭子（第92話）など
ガンモ：堀絢子→滝万沙子
チカ子：丸山裕子
ギョロ：堀絢子→坪井章子
ゴマ：菊池紘子→堀絢子→滝万沙子
パパ：村越伊知郎、矢田耕司（第56、61話ほか）
ママ：瀬能礼子
佐藤先生：市川治
森山先生：高橋直子→菊池紘子
ガア坊：八代駿
シッポナ：千々松幸子→菊地紘子
鏡の妖精：瀬能礼子→菊地紘子
大将の父・モコの父：辻村真人
大将の母・モコの母：沼波輝枝
ガンモの父：二見忠男
ガンモの母：山本圭子
👉
東映アニメーションミュージアムチャンネル
チャンネル登録者数 120万人 396 本の動画
東映アニメーションが創立60周年を記念し、2016年に開設した公式YouTubeチャンネル。
★『ひみつのアッコちゃん（第一期）』・懐想記
1966年、魔法アニメの楽しさで女の子のハートをつかんだ「魔法使いサリー」。
その３年後、本作『ひみつのアッコちゃん』は、「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、～にな～れ♪」の変身呪文で一世を風靡した傑作が、登場しました。自称天才漫画家、赤塚不二夫先生の創造したキャラクター達を、アニメ用により可愛らしくアレンジされて制作されています。
その直感力みなぎる赤塚先生は、当時、「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン・・・」の呪文の意味は？と聞かれ「そんなものないよ。ありゃ、全部直感よ！！」と公然とTVなどでも言ってのけてたから、ほんとに赤塚先生の直感力は凄かったですね～(笑)。でも、その直感力で天才芸人タモリさんを発掘、デビューしてますから、ほんと凄いです。
この『ひみつのアッコちゃん』の凄いところは、女の子だけでなく当時、魔法使いサリーになかった庶民派感覚の雰囲気が男の子のファンを近づけさせたことだと思います。赤塚先生の庶民的なエネルギー漂うキャラクターデザイン、そして赤塚ワールド（例：登場してくる大将の家の看板が赤塚工務店なのだ）が男の子達を面白くさせ、なおエピソードには女性的センスを巧みに採り入れられた展開を見せています。
当時、魔法のコンパクトも商品化され、その影響でクラスメートも学校に手鏡持ち込んできてたりしてたからそれは凄い人気でした。女の子の変身願望を満足させるだけでなく、主人公のアッコと仲間たちは、勇気と友情と優しさを魔法以上の武器にして様々な問題に向き合ってゆきます。
アニメ作も３度リメイクされたり、テレビドラマや2012年には綾瀬はるかさん主演で実写映画化までされました。
笑いあり涙ありの物語を、ぜひご家族そろってご覧ください。
『アッコちゃんはおすすめなのだ！！』
『考えながら観てはいけないのだ！！』
『面白ければ、それでいいのだ！！』
これはバカボンのパパからのお願いなのダ！
お勧め度👍👍👍👍👍✖AAAAAッコちゃん
👆コンパクトに彫られたTEKUMAKUMAYAKONの文字。
ちなみに「ラミパス、ラミパス、ルルルルル～」の変身を解く呪文は鏡の国では「さようなら～」を意味します。
【ひみつのアッコちゃん（第一期）：配信先（DMM TV）視聴】
（1969年、全94話、プレミアム）
👈今すぐ観るクリックで配信サイトへリンクしています。DMM TV会員登録後、視聴できます。
初回登録30日間無料サービス付きです。
他配信サイト
★配信状況など変更になることがあります。詳細は配信サイトにてご確認ください。
【ひみつのアッコちゃん（第一期）：製作スタッフ、公開データ】
- 企画：松本貞光（第1話～第75話）、原徹（第76話～第94話）、横山賢二
- 原作：赤塚不二夫
- 音楽：小林亜星
- 効果：大平紀義
- 選曲：宮下滋（第1話）、賀川晴雄（第2話 - 第94話）
- キャラクターデザイン：高橋信也
- オープニング・エンディングアニメーション：池田宏（演出）、高橋信也（作画）
- 制作：東映動画→東映
- 放送期間：1969年1月6日 - 1970年10月26日
- 放送時間：月曜19:00 - 19:30
- 放送枠：東映魔女っ子シリーズ
- 放送分：30分
- 回数：94回
👆ラストでアッコちゃんのパパを助けるために現れる鏡の精。
【ひみつのアッコちゃん（第一期）：主題歌】
オープニングテーマ
▲ひみつのアッコちゃん1969_op
「ひみつのアッコちゃん」
作詞 - 井上ひさし、山元護久 / 作曲 - 小林亜星 / 歌 - 岡田恭子 （朝日ソノラマ）
エンディングテーマ -
▲ひみつのアッコちゃん ED
「すきすきソング」
作詞 - 井上ひさし、山元護久 / 作曲 - 小林亜星 / 歌 - 水森亜土 （朝日ソノラマ）
★『ひみつのアッコちゃん』の主題歌（OP・EDともに）が変わらなかったのは、原作者である赤塚不二夫先生がこの曲がすごく気に入って、『絶対変えるな～』の絶対指示がでていたからです(笑)。
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