🔶今日のアニメの徒然小道は、熱い夏の怖い2回目は、『地獄少女』(じごくしょうじょ)です。『地獄少女』は、2005年から2009年にかけて第1期から第3期までが放送され、2017年に第4期が放送されたテレビアニメです。憎い人間を地獄へ送るというミステリーホラー作品です。また、それを原作にした永遠幸さんの漫画、テレビドラマ、ライトノベル、コンピュータゲーム、映画などを含んだシリーズ作品の総称です。
原作であるテレビアニメシリーズも4期作まであり、それぞれの作品のサブタイトルと略称を記しておきます。
『地獄少女』 → 第1期
『地獄少女 二籠(ふたごもり)』 → 第2期
『地獄少女 三鼎(みつがなえ)』 → 第3期
『地獄少女 宵伽(よいのとぎ)』 → 第4期
本作の主人公。閻魔あいこと地獄少女。地獄通信で依頼を受け取ると、どこからともなく現れて依頼してきた相手の心の中まで見通すかのようにじっと、凝視する大きな瞳。エピソードの中での終始、この地獄少女の瞳の描写に吸い寄せられるようである。
【地獄少女・企画が停滞していた成立経緯】
基本的なコンセプトは、時代劇「必殺シリーズ」のご覧になられた方で、本作を視聴した方であれば、必ず感ずるところと思いますが、「法で裁けぬ晴らせぬ怨みを依頼者から引き受け、代わりに地獄へ送る」というものです。これについては制作側が語っているほか、オープニング時の背景・ナレーションや、エンディング直前の場面で依頼人の名前が書かれたろうそくに火が灯り、「貴方の怨み、晴らします」というナレーションなどからも、影響がうかがえます。
ただし本作独自の「依頼人自身も死後にその代償を受け、地獄へ落ちる」という設定があります。そうした作風について、制作側は「『人を呪わば穴二つ』の言葉のように、依頼者の人の命を奪うという心願成就には、それ相応の罰が必要である」と語っています。オープニングでは、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師であり、日本画家でもある河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)の地獄絵が使われています。
【地獄少女・企画が停滞していた成立経緯】
本作品の企画自体は、2003年頃からあり、作品化して発表しようと考案されていたようですが、内容が「憎い相手を地獄流しにする」といった過激な要素が基本にあることや、当時の日本のアニメ制作市場には、原作に漫画が無い「オリジナルアニメ」の作品企画が通りにくいという業界内の風潮があり、企画の進行がすすまないでいました。
最終的に、あるスタッフが講談社の『なかよし』の編集者と会う機会を得てこの企画の話をしたところ、編集者が興味を持ったと言われています。テレビアニメ化に先立ってまず漫画化から着手されました。その後、アニメ企画が、再検討化され、『地獄少女』という珍しいダークキャラクターは、作品化して発表されることになりました。
その後、大森貴弘さんを監督に迎えて制作され( “寒い冬をさらに寒くする!? ホラーアニメ「地獄少女」に迫る (3/3)”. ITmedia +D Games. アイティメディア)、 主役の声優には能登麻美子さんが起用されました。アニメとして、プレゼン検討された結果、毎日放送などで放送することが決まりました(そのため、シリーズを通してクレジットには同局のアニメプロデューサー・丸山博雄が「企画協力」として名を連ねています)後、2005年10月より放送が開始され、半年間(連続2クール)に渡る放送は各局とも深夜アニメにもかかわらず、好評のうちに終了しました。
【地獄少女・あらすじ】
世間では、ある都市伝説めいた噂がありました。丁度、、深夜0時だけにアクセスできるサイト”地獄通信”に、晴らせぬ怨みを書き込むと、少女が憎い相手を地獄に流してくれるというのです。
ただし、依頼人も相応の代償を支払うことに…。それでも怨みを晴らしたい人々の依頼が、今日もたくさん書き込まれていくのです・・・その噂は真実だったのです。
怨みを持った者が「地獄通信」に書き込んだ直後、依頼者の前にセーラー服を着た長い黒髪に赤い瞳をした地獄少女・閻魔あいが現れます。あいは依頼主に契約の証である藁人形を渡し、「人形の首にかかる赤い糸を解けば、契約は成立し、憎い相手は地獄へ流される」という。ただし、「その代償として自分自身も、死後は地獄で永遠に苦しむことになる」と告げるのでした。
依頼者は、その糸を解いて怨みを晴らすのか、それとも思い直して踏み留まるのか、葛藤の中で決断を迫られます。契約が執行される際には、閻魔あいに付き従う「三藁」の一目連、骨女、輪入道らが現世での罰を与え、最後に地獄少女により「地獄流し」が行われるのです。
【地獄少女・登場人物、キャスト】
閻魔あい:能登麻美子
本作品の主人公。
地獄通信にアクセスした依頼人の怨みの感情に共鳴すると、振袖を瞬時に着て「地獄少女」となり、依頼を遂行します。
一目連:松風雅也
あいに付き従う、三藁の1人。
骨女:本田貴子
あいに付き従う、三藁の1人。
輪入道:菅生隆之
あいに付き従う、三藁の1人。
あいの祖母:松島栄利子
夕暮れの里に建つ家であいと暮らす存在。姿は出てきません。
柴田つぐみ:水樹奈々
第1期のキーパーソン。
第2期には成長した姿、第3期には成人して保健医として、第4期では介護士として登場します。
柴田一:うえだゆうじ
つぐみの父。
第2期以降は直接的には登場しないが、回想シーンなどでの登場はあり、彼の著書も語られています。
きくり:さかいかな(第3期までは酒井香奈子名義)
次代の地獄少女を自称する幼女。
山童:椎名へきる
第3期からあいにつき従う存在。
御景ゆずき:佐藤聡美
第3期のキーパーソン。
寒河江ミチル:和多田美咲
第4期のキーパーソン。
【地獄少女・制作スタッフ、放送データ】
後ろに()書きの無いものは、4作共通を示します。
原案:わたなべひろし
原作:地獄少女プロジェクト
監督:大森貴弘(第1期・二籠・宵伽)、わたなべひろし(三鼎)
シリーズ構成:金巻兼一
キャラクターデザイン:岡真里子
メカニックデザイン:小原渉平
プロップデザイン:森下昇吾(第1期・二籠)、岩畑剛一(三鼎)
総作画監督:相澤昌弘(第1期)、岡真里子(二籠・三鼎・宵伽)、秋山由樹子(三鼎)
美術監督:菱沼由典(第1期)、小木斉之(二籠・三鼎)、海津利子(宵伽)
色彩設計:松本真司
撮影監督:近藤慎与(第1期・二籠)、下崎昭(三鼎・宵伽)
編集 - 松村正宏
音楽:高梨康治、水谷広実(第1期〜三鼎)[注 8]、藤澤健至(三鼎)
アニメーションプロデューサー:飯島浩次(第1期〜三鼎)、豊住政弘(宵伽)
プロデューサー:阿部愛(第1期〜三鼎)、林田師博(第1期・二籠)、松木あい(三鼎)、足立和紀・山佳孝典・塩谷佳之(宵伽)
アニメーション制作:Studio DEEN
放送期間:(第1期)2005年10月4日~2006年4月4日、(二籠)2006年10月7日~2007年4月7日、(三鼎)2008年10月4日 ~2009年4月4日、(宵伽)2017年7月15日~9月30日
話数:第1期)全26話 / (二籠)全26話 /(三鼎)全26話 /(宵伽)全6話+過去作セレクション6話
放送局:第一期は、キッズステーション(日本全国)、アニマックス(日本全国)、TOKYOMX(東京)、毎日放送(近畿広域圏)
製作
地獄少女プロジェクト(スカパー・ウェルシンク、アニプレックス)(第1期・二籠)
三鼎製作委員会(アニプレックス、TOKYO MX、わかさ生活、スタジオディーン)(三鼎)
宵伽製作委員会(アニプレックス、TOKYO MX、藤商事)(宵伽)
★『地獄少女』はU-NEXTで視聴できます。
【地獄少女・みどころ動画】
👆いっぺん、、死んでみる!?
地獄少女の瞳の動きに注視してみてください。「いっぺん、、死んでみる?」の声の調子も様々・・・
【地獄少女・主題歌】
地獄少女
👆地獄少女 第一季 OP SNoW - 逆さまの蝶 中/日歌詞
オープニングテーマ「逆さまの蝶」
作詞 - SNoW・山野英明 / 作曲 - SNoW・進藤安三津 / 編曲 - 進藤安三津・藤田謙一 / 歌 - SNoW
第二話より使用。
👆地獄少女 ED「かりぬい」フルバージョン
エンディングテーマ「かりぬい」
作詞 - 三重野瞳 / 作曲・編曲 - 西田マサラ / 歌 - 能登麻美子
地獄少女 二籠
👆地獄少女 二籠 OP - NightmaRe ( Full 歌詞付き ) SNoW - Jigoku Shoujo - Hell Girl
オープニングテーマ「NightmaRe」
作詞 - 山野英明 / 作曲 - SNoW、進藤安三津 / 編曲 - 進藤安三津、藤田謙一 / 歌 - SNoW
第二話より使用。第四話まではアバンタイトル部分含めきくりのみシルエット状態になっていた。第五話からシルエットは解かれ、きくりも鮮明に描かれるようになった。
👆地獄少女-二籠ED [あいぞめ]
エンディングテーマ「あいぞめ」
作詞 - ああ(savage genius) / 作曲 - Takumi(savage genius) / 編曲 - 西田マサラ / 歌 - 能登麻美子
最終回のみインストゥルメントver。
地獄少女 三鼎
👆Jigoku Shoujo OP 3 + CC _HQ
オープニングテーマ「月華-tsukihana-」
作詞・歌 - 北出菜奈 / 作曲 - Velvet romica / 編曲 - 根岸孝旨
第一話のみOP映像が異なる。
👆いちぬけfull
エンディングテーマ「いちぬけ」
作詞 - 三重野瞳 / 作曲・編曲 - 浅見昴生 / 歌 - 能登麻美子
地獄少女 宵伽
👆地獄少女OP「ノイズ」FULL Ver.
オープニングテーマ「ノイズ」
作詞・作曲・歌 - ミオヤマザキ / 編曲 - KenKen
👆能登麻美子 - いろがみ『地獄少女 ~ 宵伽』EDテーマ
エンディングテーマ「いろがみ」
作詞 - 絋瀬さやか / 作曲・編曲 - 水谷広実 - 歌 - 能登麻美子
第三期までのセレクションにあたる第七話以降でも使用されていますが、各話終盤でED前に流れるED曲の前奏は各期のEDそのままになっています。
静止画像は、ネットより引用しています。(内容は1期1話エピソードより)
【地獄少女・考察、感想】
正体不明の少女“地獄少女”が怨みを果たす勧善懲悪ものながら、「人を呪わば穴二つ」というテーマが重くのしかかってきます。やりきれない怒りや不条理に囚われたキャラの心情が、17年前の作品とはいえ、色彩もきれいで大変リアルな描写で表現されています。実写映画とは違ったアニメ作品ならではの怖さというものが、よく全体的に描写されています。しかも、本作はシリーズが進んでいくと、奥の深いスケールの大きさを感じる展開になっていると思います。個人的には、ホラーアニメ作品とはいえ、大好きなアニメの一作です。
『まだ、ご覧になったことのないあなた。いっぺん死んでから見る・・??』(笑)
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